安倍文殊院 (桜井市)
近鉄・JR桜井駅の西南2km、桜井公園に接して、日本三文殊の一つ、「安倍の文殊さん」がある(他に京都天橋立の切戸の文殊と山形県亀岡の文殊)。

正式な寺号は「崇敬寺(そうきょうじ)文殊院(華厳宗)」で、「文殊の智恵」と言われるごとく、学業成就の寺で知られ、受験期には多くの人が合格祈願で訪れる。

大化元年、左大臣安倍倉橋麻呂が現在地の近くに、一族の氏寺として建立した安倍寺が前身で、法隆寺式伽藍配置の大寺で一時は十五大寺の一つとして数えられたという。

平安時代末期の寺の北東に別院が設けられ、それが現在の文殊院の前身となった。
その後、戦国時代に安倍寺は兵火で焼失したので、別院に移ったとされている。

本尊文殊菩薩像を安置する本堂。寛永5年(1665年)の再建で県重要文化財。
700円を支払うと、抹茶・茶菓子が出され、その後、本堂で鎌倉時代・快慶作の獅子に乗った文殊菩薩像(国・重文)を拝観する。文殊像では日本一の大きさで高さ7m、その大きさに圧倒される。
掛けられたすごい数の絵馬。ほとんどが合格祈願。
文殊院の絵馬(大型1000円・小型700円)
白山堂と呼ばれる「白山神社本殿」(国・重文)
白山堂では恋愛・良縁成就の願掛け。ハート型の絵馬に注目。
住 所 桜井市安倍山
電 話 0744−43−0002
寺 宝 重要文化財:
文殊菩薩像・善財童子像・優填王・維摩居士像・造立願文・大般若経・白山堂
アクセス 近鉄・桜井駅からバス、安倍文殊院前下車すぐ。
拝観料 本堂拝観料 700円(茶菓子付き)
駐車場 大型有料駐車場有り
URL http://www.abemonjuin.or.jp/