矢田寺 (郡山市)
矢田丘陵の中腹にあるあじさいの寺
住 所 大和郡山市矢田町3549 
電 話 0743−53−1445 
寺 宝 上記の他に、木造閻魔王倚像・木造司録坐像・木造毘沙門天像他 
アクセス ・近鉄橿原線・郡山駅からバス・終点矢田寺下車徒歩5分(あじさいのシーズン) 
・車の場合、矢田寺登り口にある無料駐車場利用(ルートは下記HP参照) 
拝観料 境内無料
アジサイ園は有料
駐車場 有り(台数不明) 
URL http://www.yatadera.or.jp/ 
奈良県と大阪府を隔てる生駒山(642m)の東側に標高300m程度の矢田丘陵が南北にのびています。

ここは県立自然公園に指定され、手軽なハイキングコースが幾つかあり、四季を通じて多くのハイカーを見かけます。

その矢田山の中腹、奈良盆地を見下ろす小高い所に矢田寺(やたでら)があります。
正式名称、金剛山寺(コンゴウセンジ)と言いますが、「矢田寺」という名が通称になっているのは、この一帯が、奈良時代から「矢田の里」と呼ばれていたことによるものだそうです。

この矢田寺ですが、信仰と観光の面から2つの別名で親しまれています。
一つは、「矢田のお地蔵さん」もう一つは「あじさいの寺」です。
矢田寺の由緒書によれば、、大海人皇子(おおあまのみこ)が、壬申の乱の戦いに勝ち、、即位後(天武天皇)、七堂伽欄48カ所坊をここに造営させたのがこの寺の開基です。
当初は別の本尊を置いていたが、弘仁年間に、地蔵菩薩が安置されて以来、地蔵信仰の中心地として栄えてきました。

あじさいは、昭和40年ごろから植え始められ、現在60種類・8000株が植栽されていて、6月1日から7月10日まで開園され有料となります。

冬の晴れ間、矢田寺に車で向かいました。、矢田寺への坂道が始まる手前に無料駐車場があり、そこに車を停めて寺に向かって登り始めます。狭い坂道の傍らに古びた地蔵が何気なく立っていました。かなりの階段を登ります。数を勘定しませんでしたが、200段くらいあるでしょうか。
奈良盆地が眼下に見え始めるころ階段が終わり、白壁が両側に並ぶ参道の向こうに本堂が見えてきます。

7,500坪の広い境内には、本堂の他に講堂・閻魔堂・阿弥陀堂・鐘楼・開山堂の北僧坊・南僧坊などがあります。
本堂の右手には、建造物として唯一の重要文化財「春日神社」があります。小さな一間社春日造・檜皮葺で室町時代の建造です。
この他の重要文化財としては「絹本著色矢田地蔵縁起」「木造地蔵菩薩立像(2体)」「木造阿弥陀如来立像」「木造十一面観音立像」の他多数あります。

あじさいは本堂に向かって左手のアップダウンのある斜面の木立の下に植えられていて、一周15分ほどの広さです。
もう7〜8年前に、シーズンに出かけましたが、週末だったこともあり、大変な人出でした。
矢田寺手前の細い坂道、脇に古いお地蔵様。
矢田山を背景にする本堂
重要文化財・春日神社(室町時代)
鐘楼
白壁の参道
味噌なめ地蔵
2006.2.1作成