帯解寺 (奈良市)
住 所 奈良市今市町734
電 話 0742-61-3861
寺 宝 重文:木造地蔵菩薩半跏像
アクセス ・JR桜井線帯解駅から徒歩3分
・近鉄奈良駅から奈良交通バス天理駅行き下山(帯解寺前)下車徒歩10分(西へ300メートル)
・車の場合は下記帯解寺ホームページ参照
拝観料 無料(祈祷料は上記)有料)
駐車場 20台
URL http://www.obitokedera.or.jp/
安産祈願で知られる寺
帯解寺、なんとも艶っぽい寺の名だが、この帯は岩田帯を意味する。
因みに岩田帯は、妊娠5ヶ月目の戌(いぬ)の日に着帯する帯のことで、母体の安全と安産が約束されるという古来からの風習である。
犬は一度に沢山の子供を産み、かつ安産であるところから戌の日にあやかるわけだ。


寺伝によれば、文徳天皇の皇后染殿(藤原明子)が春日明神のお告げにより地蔵菩薩に祈ったところ、まもなく懐妊し、無事に惟仁親王(のちの清和天皇)を出産した。これを喜んだ天皇は、天安2年(858年)に伽藍を建立し、その地蔵菩薩像を安置したという。
この伽藍の寺号は、出産して無事に(岩田)帯を解くことが出来たことに因んで帯解寺とし、そのとき安置した地蔵菩薩が現在の本尊である「木造地蔵菩薩半跏像(重文)」であるという。



江戸時代に入ると、二代将軍秀忠が竹千代(家光)の誕生を祝い、仏像などを寄進。
近くは美智子妃殿下(当時)御懐妊に際して岩田帯等を献納、東宮御所からは礼状が来ているという。
また秋篠宮紀子妃殿下にも同様の献納をしている。


私が最初にここを参詣したのは、次女が初孫を出産するときで、先方の両親とご一緒したとき。
それまでこの寺の名前だけは承知していたが、安産を願掛けする寺とは知らなかった。

この日は犬の日で、同時に詣でてた他の20組くらいと一緒にご祈祷を受けた。安産祈願の寺としての知名度はかなり高いようで、関西圏以外の地域からも参っているようだ。
試みに、Yahooで検索したところ、16000件のヒットがあり、この点でも知名度の高さが裏付けられた。
文徳・清和両帝勅願所・美智子皇后安産帯献納所の文字。
一組の親子が祈願の手続きをしていた。右はコルセットタイプの安産帯の見本。。全国広しといえども、こんな風景を見られる寺はそう多くないだろう。
この日(2006.1.10)、午前中に人間ドックを受信、病院(別に管理している温泉サイトで相互リンクしている医師の勤務病院)での昼食を終えて、午後がまるまる空いたので、病院の目の前にある薬師寺を参詣、その後、周辺の帯解寺と喜光寺を巡った。

帯解寺のアクセスは、JR奈良駅から桜井線で7分、帯解駅下車で徒歩3分ほどだが、車で行くとなると、国道旧24号線と国道169号線の間の隘路を通るので、簡単に説明するのは難しい。
前者の場合は上三橋交差点を左折、後者の場合は下山交差点を右折する(何れも奈良市方面から)が、詳細は、下記ホームページを参照して頂きたい。
駐車場は20台停められる広いものがある。

尚、ここでは安産祈願(1万円)の他に、求子(ぐし)祈願(2万円)、お礼参り(5千円)、初参り(お宮参り)(5千円)、七五三(5千円)等がある。