談山神社 (桜井市)
住 所 奈良県桜井市多武峰319
電 話 0744-49-0001   
寺 宝 国宝:大和国粟原寺三重塔伏鉢、
建造物の重要文化財:摩尼輪塔・石灯籠・楼門・東殿・権寺他多数。
文化財の重要文化財:絹本著色大威徳明王像・太刀・短刀の他多数
アクセス JR/近鉄桜井駅から奈良交通バスで25分談山神社下車徒歩5分
拝観料 大人 500円 小学生250円
駐車場 300台
URL http://www.tanzan.or.jp/
神社の名前は、大化の改新に係わった中大兄皇子と藤原鎌足が蘇我入鹿暗殺の謀議を談(かた)らったところからその名がついた。

談山神社はその藤原鎌足を祀る旧別格官幣社であるが、明治初年の廃仏毀釈で神社になるまでは、多武峰寺と称する寺だった。建物の多くが鮮やかな朱色に塗られ、春は桜、秋は紅葉に彩られ関西の日光と呼ぶ人もいる。


ここには数多くの建造物・文化財(国宝・重文)があるが、最も有名なものが木造十三重塔(重文)である。
これは、父・藤原鎌足の追悼のために、長男・定慧と次男・不比等に よって西暦678年に建立され、現存の塔は、享禄5年 (1532)の再建で、木造十三重塔としては、日本唯一のものだ。
高さは約17メー トルあり、屋根は檜皮葺きで、神仏混淆時代の名残であると同時に、談山神社のシンボル的な存在である。
木造十三重塔(重文)は日本中にここしかない。
藤原鎌足を祀る本殿(重文)は春日造りで、朱塗りの上に極彩色の装飾を施している。嘉永3年『1850年)に建替えられた。
舞台造りの拝殿(重文)は周囲に朱塗りの)高欄をめぐらし、軒端には銅製吊灯篭を並べる。天井には伽羅の香木が使われている。内部には縁起絵巻や刀剣等の寺宝が陳列されている。写真は鎌足像。
門前の土産物屋・食事処で呼び込みの声が賑やかだった。
1本100円のコンニャク(味噌かカラシ)を賞味。
熱くてコリコリして美味しかった。
我が家から30kmほど、大和路一番の紅葉と評判の高い談山(たんざん)神社を訪れたのは2005年11月10日。
もう少し後がいいかな、とは思いつつ、標高が高いので期待してはいたが、やはり1週間ほど早すぎた。
それでも、紅葉の上部は見事に色づき、ここのシンボルである木造十三重塔と見事なコントラストを見せていた。


談山神社はJR・近鉄桜井駅の南、桜井市と明日香村を隔てる多武峰(とうのみね 標高678m)山頂付近に建つ。
最後に急勾配の坂道を登りつめ、駐車場に車を停めると神社迄は徒歩5分ほどの距離になる。
しかし、電車で来た場合は、近鉄大阪線、桜井駅南口から、談山神社行きのバスに乗って、終点談山神社バス停の一つ手前、多武峰バス停で降りて神社に向かうのが歴史を感じられてお薦め。
談山神社は秋の紅葉が有名であるが、春の千本桜の開花時期も素晴らしい。
また、藤原鎌足公、飛鳥法興寺の蹴鞠会(けまりえ)において、中大兄皇子とはじめてまみえ、「大化改新」の発端となった故事にちなんで蹴鞠祭が毎年、4月29日(みどりの日)と11月3日(文化の日)に行われる。
2005.1.7 作成