神武天皇を始めとする7代の神話の時代と歴史をつなぐ飛鳥時代の都の地であり、蘇我入鹿や藤原鎌足が活躍した舞台だ。
万葉集に詠まれたゆるやかな山並に縁取られたさまざまな景観が今に残る。

古の飛鳥は、曽我氏の居館があった甘樫の丘東側に広がる小盆地、東西0.5km、南北2kmの狭い地域だった。
西暦710年、都が平城京に遷都してから急速に衰え、既に万葉集にも飛鳥を懐かしむ歌が現れているくらいだ。

今は当時の形を留める寺社仏閣などの建造物は一つもなく、ただ古墳・遺跡・遺構や不思議な石造物が残るのみだ。
しかし、のどかな山里のこの地に佇むと、何故か古代史の中に自分がタイムスリップしたような気分になる。

現在、周囲一帯を世界遺産に登録する準備が進んでいる。

のどかな山里と石舞台遠望。
国の特別史跡に指定された石舞台は飛鳥地区最大の観光スポットだ。
島ノ庄集落東方、背後の500mほどの山々の麓台地にあり、かっては水田であった一帯が、「国営飛鳥歴史公園石舞台地区」として、公園のように整備されている。

石舞台は古墳であり、築造は7世紀の初め頃と推定され、横穴式石室を持つ方形墳である。
早い時期に封土が失われ、昭和8年からの本格調査までは石室の天井石が水田から露出していた。
古墳の大部分が盗掘されているが、盗掘でこれほど封土を除く必要はなく、もともと湿地帯であったので洪水によって土が流されたのかもしれない。

誰が埋葬されたかは不明だが、近くに蘇我馬子の邸宅があった事から、馬子の墓という説もある。
周囲は濠が廻らされている。
石舞台の名の由来は、一番上の天井石が扁平で舞台のように見えることから名付けられた。a
石室の規模は全長20.5m、幅3.4m、高さ4.8m近づくとその大きさに驚かされる。aaaaaaaaaa
石の推定総重量は2,300トン、一番大きな石は77トンもある。ここに長居できる人は肝っ玉が座っている。
所在地 奈良県高市郡明日香村島ノ庄
交 通 近鉄橿原線橿原神宮前駅から石舞台行きバスで終点下車徒歩1分
入場料 大人250円高校生200円
中学生150円小学生100円
営業時間 午前8時30分〜午後4時45分
駐車場 石舞台前に公営・無料の駐車場有。休日等で満員の場合は、近くに大きな有料駐車場を利用。
明日香村HP
明日香観光HP
http://www.asukamura.jp/
http://www.asukanko.or.jp/
石舞台 (明日香村)