館内には、その他に売店・喫茶室・万葉集に関わる図書室などもある。
● 飛鳥池工房遺跡

東館と西館を繋ぐ回廊の下に、飛鳥池工房の遺跡の一部が復元されている。金・銀・ガラスなどを加工する工房、銅や鉄を鋳造する工房などがあり、当時の技術の高さが分かる。

この工房跡からは、日本の貨幣の歴史を変える大きな発見がなされている。
それまで、和同開珎が最も古い通過だったが、ここで富本銭が発見され、これが日本最古の通過であることが判明したのだ。
奈良県立 万葉文化舘 (明日香村)
県立万葉文化館は、飛鳥寺跡の南東、元県民グラウンド等のあった丘陵地帯を利用して2001年に開館した。

小さな展示館を想像していただけに、到着して驚いた。
広大な敷地の周辺は見事に整備・手入れされ、万葉集に詠まれた植物などを集めた万葉庭園を巡ることも出来る。
ゲート先から展示館までのアプローチは、はコンクリートでなく石板が広く長く敷き詰められている。

平屋の長く延びた建物は(館内は2階)、校倉造をモチーフとしたものだろうか、いかにも明日香の地にマッチしている。

館内に入ると、外観からは想像できないほど広く、ロビー・展示室やライブラリーも贅沢すぎるほどのスペースを確保している。
億単位でなく、十億単位の施設だ。
展望ロビー
展望ロビーからの明日香。手前が香具山、奥が耳成山。
● 日本画展示室

万葉集の歌をモチーフにして、日本画壇を代表する山辰雄、奥田元宋、平山郁夫、松尾敏男、上村松篁、加山又造をはじめとする画家が描いた150余点の日本画を収集している。

但し、これらの全作品が常時展示されているわけでなく、順次公開されている。
● 一般展示室

良く出来た模型・映像等を使って、万葉人の生活・習慣・文化などが展示されているので、見る・聞く・触れるなどの五感を以ってそれらを体感出来る。
所在地 奈良県高市郡明日香村飛鳥10
電 話 0744−54−1850
開館時間 10時〜17時30分(入館は17時まで)
休館日 毎週水曜日・年末年始・展示替日
入場料金 大人600円 高校・大学生500円
小・中学生300円
アクセス ・近鉄・橿原神宮前駅東口よりバス「万葉文化館西口』下車すぐ
・近鉄・JR桜井駅南口よりバス「万葉文化館」下車すぐ
ホームページ http://www.manyo.jp/