高山竹林園 (生駒市)
生駒市は国定公園の生駒山系を擁し、国宝・重文の文化遺産を有する多くの寺社仏閣や史跡が点在している。

近鉄奈良線富雄駅から6〜7km、富雄川に沿って北上、途中高山大橋で国道163号線を横断して間もなく、生駒市の最北にあって東西を低い丘陵に挟まれたのどかな山里に入る。

ここが高山地区、「茶筌(ちゃせん)の里」だ。
茶道具の茶筌がこの里で作られ、そのシェアは全国の8〜9割を占めていて、国の伝統的工芸品に指定されている。


室町時代中期、高山城主頼家の二男、宗砌を始祖とし、以後「一子相伝」の技として、今日まで脈々とこの地で受け継がれてきた。

現在、形状及び竹の種類により、60種類以上の茶筌が製造されているが、その工程のほとんどが小刀を用いた手作業で行われている。

茶筌以外にも、茶杓・柄杓・花器・茶合等が生産されている。
それらの作品を展示しているのが生駒市高山竹林園だ。

本格的な日本庭園の中に資料館や茶室、周辺には数十種類に及ぶ竹の林がある。
茶筌の里・高山
高山竹林園
流派によって茶筌の形が異なる。
大小の茶杓等も展示されている。
裏千家流 120本立・繊細きわまる工芸品だ。
右は有楽流・左は裏千家真数穂
各流派の茶筌
茶室からの庭園
全国の竹が植えられた竹林
住 所 生駒市高山町3440
電 話 0743−79−3344
開館時間 午前9時〜午後5時(現地・パンフレット・市役所HPに記載無く、推測です。)
休館日 年末年始(12月27日〜1月5日)
入園料 無料
茶筌製作実演 第1、第3日曜日 
10時から11時30分、13時〜14時30分
交 通 近鉄奈良線富雄駅から奈良交通バス(庄田、傍示行)で30分、上大北(高山竹林園)下車徒歩5分
・(大阪方面から)国道163号線高山大橋交差点で左折、約1km先右手
茶筌協同組合HP http://www1.kcn.ne.jp/~takayama/