大師湯
石 湯
大 湯
3日目
ローマのカラカラ浴場を想像させる大理石の浴室・風呂。これほど豪華なものは見たことがない。
木曽路最大の観光名所である馬籠・妻籠を久しぶりに訪れて、その日は花桃が咲き誇る富貴畑高原に宿泊。
翌日は、国道19号線(旧中山道・木曽路)を北上して2回目の宿泊となる信州の鎌倉・別所温泉に向かった。
2009年4月27日〜29日
1日目
馬籠からの木曽谷風景。
朝7時、奈良の自宅を出発。いつもの通り京奈和・京滋バイパスの2本の有料道路経由で名神高速、そして小牧JCTで中央道に乗り換え中津川ICで降り、国道19号線に乗った。
先ずは木曽谷最大の観光スポットである馬籠・妻籠に向う。

馬籠は中山道69次の43番目の宿場で、木曽11宿の一番南にある。

明治28年と大正4年の火災により、古い町並みは石畳と枡形以外はすべて消失したが、その後復元されて、石畳の敷かれた坂道の宿場町となった
民芸品・特産品の店や食事処が坂道に沿って並ぶ。
見所として、馬籠脇本陣史料館や藤村記念館(島崎藤村生家跡)がある。

右の数種類の珍しいきのこが盛られたキノコ蕎麦はとても美味しかった。

馬籠を観光してから妻籠へ。

妻籠は中山道42番目の宿場町。
隣接する馬籠宿と、馬籠宿へ至る峠道と合わせて木曽路を代表する観光名所として名高い。

高度成長に平行して、全国の伝統的な町並みが姿を消してゆく中、いち早く地域を挙げて景観保全活動に取り組んだことが評価され、 1976年、国の重要伝統的建造物群保存地区の最初の選定地の一つに選ばれた。

妻籠と違い昔の建物が保存されているので江戸時代にタイムスリップしたように感じる。

国道19号線を北上、三留野宿を過ぎて間もなく左折、柿沢渓谷に入る。
柿其渓谷
● 柿其温泉 渓谷の宿 いち川
小さな浴室・風呂だが、この地にふさわしく、檜の壁・サワラの床・高野槙の湯船といわゆる木曽五木が使われている。
風呂をクリックすると記事へ(以下同じ)
柿其温泉の一軒宿「渓谷の宿いち川」は、高原のような明るい開けた標高550mの地にある。
民宿として1963年に開業したが、1992年、浴場に使う水を得るために井戸を掘ったところ、温泉が湧き出た。
● あららぎ温泉 湯元館
妻籠宿から国道256号線で宿泊する富貴畑高原の宿に向う途中、もう一軒立ち寄った。
江戸時代の五街道の一つ中山道、江戸・日本橋を起点として最初の宿場が板橋、数えて42番目が南木曽路の妻籠。

その妻籠から旧飯田街道の国道256号線で飯田方面に向かって5kmほど進むとあららぎ温泉に到着した。

高野槙で造られた立派な湯船。アルカリ性の単純温泉のため、かなりのぬるぬる度。
 富貴畑高原温泉 ホテル富貴の森 
予約の際「ちょうど満開です」と言われて初めて知った南木曽路の花桃。
これは電力会社の社長だった福沢桃介(福沢諭吉の娘婿)が、ドイツのミュンヘンで一本の木から三色の花が咲く花桃を見かけ、その美しさに魅せられて3本の苗を購入、これを木曽の発電所に植えたのが始まりと言われている。

ホテル富貴の森敷地内の花桃
部屋からの風景
床も浴槽もすべて檜の露天風呂
9種類のシャンプー・リンス・ボディソープが壮観
こんな山の中でこんな料理と驚いた。
花桃が満開のもう一つの露天風呂
内湯に置かれていたものと同じ手桶など。我が家の浴室に置きたかったがちょっと高くて断念。
自然・風呂・料理すべて良し、もう一度同じ時期に泊まってみたい。
● 富貴畑高原温泉 床浪荘  
ホテル富貴の森に宿泊すると、同じ敷地内の姉妹館・床浪荘の風呂に無料で入浴出来る。
2日目
いつものように早朝のアルとの散歩。一面に霜が降りていた。
朝食も充実。
再び国道19号線に乗って一路北上。
道の駅大桑から見る壮大な山岳風景
塩尻市内に入った国道沿いの蕎麦屋「手打そば ていしゃば」で開田高原の蕎麦を使用した二八蕎麦を昼食に取る。
食後、塩尻から下諏訪に向かい、かって立ち寄り湯の機会を逃した毒沢鉱泉神乃湯で入浴した。。
● 毒沢鉱泉 神乃湯 (長野県) 
日本秘湯を守る会の宿。黒を基調としたモダン和風旅館。毒沢(どくさわ)という恐ろしい温泉名がすごい。
温泉名に相応しく赤茶色の個性的な温泉。全国的に珍しい明礬泉(含鉄ーアルミニウムー硫酸塩温泉)でpH2.5の強酸性。
下諏訪から少し国道142号線を走ってからビーナスラインに乗って上田市方面に向う。
● 霊泉寺温泉 和泉屋旅館
今夜宿泊の別所温泉の前に、鹿教湯温泉・大塩温泉と共に丸子温泉郷を構成する霊泉寺温泉に立ち寄った。ここは鹿教湯温泉に泊まったり、近くを何回も通過したのに入浴の機会を逃していた温泉地だ。
温泉街への入口の雰囲気が良い。右側は温泉名由来の霊泉寺。
時が止まったような通りに小さな宿が向かい合って立ち並ぶ。
創業が明治3年の老舗で日本秘湯を守る会の宿。
何もせずのんびり静養したい雰囲気の宿だった。

● 霊泉寺温泉 共同浴場
温泉街の写真を撮影しているときに、手元のガイドブックには掲載されていなかった共同浴場を偶然見つけた。
外観も浴室も素朴な雰囲気だが、温泉は掛け流しされている。入浴料金が少し前まで100円だった(現在200円)のもいい!
道沿いで見かけたリンゴの白い花。
別所温泉は2回目の宿泊
信州の鎌倉と呼ばれる別所温泉は、信州では最も歴史ある、かつ文化の香り高い温泉と言っていいだろう。
その歴史がもたらす品格がここにあり、それは温泉街を散策してみると分かる。

長野市善光寺と向かい合うように本堂が北を向いている事から北向観音と呼ばれる。善光寺と合せてお参りするとさらにご利益があるといわれている。周辺には安楽寺、常楽寺といった名刹も多い。

国宝・安楽寺八角三重の塔
木造・唐破風の3軒の共同浴場
● 別所温泉 旅館花屋
花屋旅館は、上田電鉄・別所温泉駅から温泉街へ向かく途中の一番東寄りにあり、6,500坪の広大な敷地に、宿泊棟や離れ14棟(合計43室)などが中庭を囲むようにして建ち、それらを吹き抜けの木造渡り廊下が繋いでいる。当館はネット上の各種「口コミ」の人気度・満足度が高く、特に女性の支持を得ているようだ。
純和風に洋風を取り入れた不思議な感覚の宿だ。
朝湯で4年ぶりに入浴。
● 別所温泉 大湯
国道152号線で一路南下、馴染みの蓼科に出て、久しぶりにバラクライングリッシュガーデンに向う。
バラクラ イングリッシュ ガーデンはまだ時期が早く、イメージにはそぐわないパンジーだけだった。
ここのアップルパイは絶品、お薦めだ。
いつもよる蓼科のAコープ・ピアみどり店で家内が野菜などを購入中に縄文の湯へ。
途中の風景、八ヶ岳(最高峰は2899m)はまだ雪を被っていた。
● 蓼科温泉 縄文の湯
茅野市の第三セクターが運営する5つの浴場の一つ。
2泊3日の旅、全部で10ヶ所で入浴して東京に向った。
木曽路&信州の鎌倉への旅
UP 2010.8.2