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五頭温泉郷出湯温泉 華報寺共同浴場 (新潟県)
所在地 : 阿賀野市出湯

五頭連峰のほぼ中央に位置する五頭山(標高912m)は9世紀初頭に弘法大師によって開山され、峰が5つあることからこの名前が付けられた。

この五頭山の山麓、国道290号線沿いに3つの温泉が点在している。

磐越自動車道の安田ICから国道290号線に乗って北上すると最初に温泉郷最大、旅館8軒の村杉温泉が現れる。

次に一軒宿の今板温泉、そして最後に国道を右手に折れて山側に少し進んだ行き止まりに、かっては4支院、32坊を抱える大寺院であった華報寺があり、その門前に小さな旅館が5軒建ち並ぶ出湯温泉がひっそりと佇んでいる。

小さな温泉地だが、華報寺境内と温泉街(とは言える規模ではないが)から少し奥まった所の2ヵ所にかけ流しの共同浴場がある。

早朝6時からの営業、入浴料金が200円、これぞ共同浴場の範である。

住 所 新潟県阿賀野市出湯794
電 話 0250−62−7612
交通機関 磐越道安田ICから約18km
新潟ー信越線新津駅ー羽越線水原駅下車ー阿賀野市営バス出湯温泉
又は水原駅からタクシーで20分
施 設(日帰り) 駐車場(華報寺境内の共同浴場前に有り)
宿 泊 不可
泉 質 アルカリ性単純温泉 (38.6℃ 140リットル/分))
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 6時〜19時
定休日 無休
入浴料金 大人200円 子供(小学生以下)100円 赤ちゃん50円 
入浴施設 男女別内湯
浴室備品 シャンプー類無し、ロッカー・駐車場有り
観光スポット 瓢湖(白鳥飛来)、北方文化博物館、吉田東伍記念館、新発田城、市島邸、阿賀野川文化資料館、阿賀野川遊覧船、三川観光きのこ園、将軍杉
お土産・食事 施設内不可 周辺で可能か不詳
近くの温泉 今板温泉、杉村温泉、月岡温泉、咲花温泉、きりん山温泉、角神温泉、新三川温泉、かのせ温泉
阿賀野市HP
五頭温泉郷HP

観光協会HP
http://www.city.agano.niigata.jp/
http://gozu.jp/
http://www.agano-spot.com/
温泉名 : 五頭(ごず)温泉郷出湯(でゆ)温泉
阿賀野市とは聞きなれない名前だが、平成16年4月に2町2村が合併して誕生した人口約47,000人の市だ。

県庁所在地の新潟市からは南東へ約20km、新潟平野のほぼ中央に位置し、標高1000m級の五頭連峰を背後に、阿賀野川が作り上げた扇状地に水田が広がる穀倉地帯だ。

阿賀野川は福島県に源流を持ち、新潟県を流れて日本海に注ぐ日本有数の大河である。
全長は210kmで第10位だが、下流部の河川水量は日本最大級である。

阿賀野川は、上流部の福島県の会津地方では阿賀川(又は大川)の名前との既述を見てハタと思い当たり、自分の記事を探したらやはり芦ノ牧温泉湯野上温泉が阿賀川の深い渓谷沿いにあった。


観光スポットとしては、昭和29年に初めて餌付けに成功した白鳥飛来地として有名な瓢湖(国指定天然記念物)があり、2008年にはラムサール条約登録湿地として登録された。

左の写真は10月30日午後3時30分の瓢湖。
ボードには「3274羽飛来・・・ (白鳥は)早朝から周辺の田圃にエサを求めて行ってます。夕方に帰ってきます。」とあり、時間が早かったために遠方に数羽いただけだった。

行き止まりに華報寺、その前に小さな旅館が建ち並ぶ。共同浴場はほぼ撮影ポイントの右手奥に「出湯共同浴場」、華報寺境内右手に「華報寺共同浴場」がある。
青白く輝く湯面から温泉が静かに流れ出ている。いつ見ても感動する光景だ。
外観も「これぞ共同浴場」。
弘法大師が開山したという華報寺。
自動販売機に200円を入れて得たチケットを管理人さんに渡して簡素な脱衣場に入る。
浴室もいたってシンプルだが、風呂は縁が大理石(人工かな?)で豪華に見える。
内部はタイル張りで2mx3mほどの長方形、浴槽内の四方に腰掛があって半身浴が出来るようになっている。

温泉は動力で揚げた無色透明無味無臭の単純温泉(旅館の方は別源泉の単純弱放射能冷鉱泉)。

源泉温度が38.6℃とあったが、加温しないでかけ流しにしているのだろうか。絶妙な温さ加減の湯に身を沈めると、pH8.6が効いてしっとり感があり、細かな泡が体に付着してくると他の方が書いておられたが、メガネを外した入浴なので確認できなかった。

温泉は岩の間の湯口と浴槽中央の底から存分に注がれ、贅沢にかけ流しされているので、透明度の高い温泉はあくまで清く澄み、浴槽に反射してアクアマリンのように青白く発光していた。
上:いままで見たことの無い水量の大河・阿賀野川に心底から感動。

右:時間が早すぎて白鳥が見れなかった瓢湖、残念!

施設名 : 華報寺(けほうじ)共同浴場 (入浴日:2011.11.1)

弘法大師によって開山されたと言う五頭山(標高912m)の山麓を走る国道290号線沿いに、村杉・今板・出湯と3ヶ所の温泉が点在する。これを総称して五頭温泉郷と言う。
かっては高野山にも匹敵した規模を有していたという華報寺の門前に、小さな宿5軒がひっそり佇む出湯温泉にはかけ流しの2ヶ所の共同浴場がある。先ずは境内にあり、温泉通が高く評価する華報寺共同浴場で入浴した。
2つある共同浴場の内、こちらの方が人気があり地元の人で大混雑するときもあるようだ。