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所在地 : 伊豆市湯ヶ島

施設名 : 河鹿の湯 (入浴日:2012.3.6)

温泉名 : 湯ヶ島温泉
湯ヶ島温泉 河鹿の湯 (静岡県)
住 所 静岡県伊豆市湯ヶ島1650−3
電 話 0558−85−1568
交通機関 東名高速道路沼津ICから国道414号線、136号線で約35km
伊豆箱根鉄道修善寺駅から中伊豆東海バス湯ヶ島温泉行きで30分湯ヶ島温泉口下車徒歩5分
施 設(日帰り用) 特に無し、駐車場(6台程度)
宿 泊 不可
泉 質 ナトリウム・カルシウムー硫酸塩温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 13時〜22時(受付は21時30分迄)
定休日 毎週水曜日
入浴料金 大人250円
入浴施設 内湯男女各1
浴室備品 シャンプー類無し
観光スポット 浄蓮の滝、昭和の森会館(伊豆近代文学博物館・天城わさびの里など)、天城グリーンガーデン、旧天城隧道、出会い橋(毎年6月中旬、約1万匹のゲンジボタル・ヘイケボタルが乱舞)
伊豆近代文学博物館
天城・伊豆ゆかりの文学者・作家120人の資料、井上靖の通信簿・直筆原稿、川端康成「伊豆の踊り子」原稿などを展示、
お土産・食事 特産品はわさび、しいたけなど
食事・土産は天城温泉会館、昭和の森会館、ドライブイン、国道沿いにワサビ販売所多数。
近くの温泉 伊豆天城温泉郷(湯ヶ野・船原・矢熊・月ヶ瀬・吉奈・嵯峨沢等)、大滝温泉、河津七滝温泉、
河津温泉郷(湯ヶ島・峰温泉・河津・今井浜・谷津等)、修善寺温泉
伊豆市HP
天城支部観光協会HP
天城観光協会HP
伊豆市観光協会
http://www.city.izu.shizuoka.jp/
http://www.amagigoe.jp/
http://www.amagigoe.jp/html/onsen.htm
http://www.izushi.info/
雑記帳 「しろばんば」「氷壁」などの名作で知られる井上靖は5才から13才まで天城湯ヶ島町で過ごした。同氏の住居は昭和の森に移築して保存されている。
伊豆市は、2004年4月に、修善寺町・土肥町・天城湯ヶ島町・中伊豆町が合併した海・山・川・温泉の自然に恵まれた観光市である。

市は伊豆半島の中央部に位置し、直線距離で東京から100kmほど、南側は天城山系の山並みに囲まれ、西側は駿河湾に面している。

市域の多くが、伊豆半島のおよそ標高500mから1000m級の分水嶺に囲まれている。
中央部には天城山から発する狩野川が流れ、北部はその沖積層により形成された田方平野が開けている。

上述の合併により、伊豆市は「修善寺温泉」「土肥(どい)温泉」「天城湯ヶ島温泉郷」などを有する一大温泉地となった。
湯ヶ島温泉がある天城湯ヶ島地区は、三方を天城連山が取り囲み、9割が山林原野であるが、狩野川やその支流には多くの文人墨客が訪れた風情ある温泉地が点在している。
中伊豆最大、かつ伊豆を代表する温泉地、修善寺温泉
修善寺から下田街道を南下して10kmほど、西海岸の土肥温泉からの国道136号線と交差する辺りから、小さな鄙びた温泉が次々と現れてくる。船原・矢熊・月ヶ瀬・吉奈・嵯峨沢・湯ヶ島温泉などで、これを総称して天城湯ヶ島温泉郷(伊豆天城温泉郷)と言う。

これらの中で最も大きな温泉地が湯ヶ島だ。
歌でも有名な浄蓮の滝や天城峠の手前、狩野川・猫越川の合流点付近に、こじんまりとして趣がある宿が10軒ほど点在している。


全国には文学と係わりが深い多い温泉が数多くあるが、この面で湯ヶ島温泉は別格だろう
川端康成の「伊豆の踊り子」、若山牧水の「山桜の歌」、井上靖の「しろばんば」「猟銃」などの作品はこの地が舞台となっている。

余談だが、通っていた高校の1年後輩に井上靖さんの息子がいて、彼に頼み、作っていた文芸雑誌に寄稿を頂いた。青インクで書かれた井上靖氏の随筆は、今も高校に宝物として大切に保管されているはずだ
湯ヶ島温泉入り口の案内板。10軒ほどの旅館があるようだ。ここを過ぎてさらに天城街道(国道414号)を南下、浄蓮の滝そして天城峠を越えると、やはり川端康成ゆかりの湯ヶ島温泉に至る。
背後を流れる狩野川の清流。
後方は、川端康成が「伊豆の踊り子」を執筆した湯本館。この日は日帰り入浴不可で再浴を果たせなかった。
共同浴場らしく、入浴料は「協力券」の表示で、自販機に250円を入れて購入。
国道沿いの湯ヶ島温泉の案内板(上掲)に従って湯本館方面に向かい、右手奥に見える湯本館への細い路地を進んで玄関先を左折、そのすぐ先に湯ヶ島温泉の共同浴場「河鹿の湯」がある。5〜6台分の駐車場があり、目の前を狩野川(正確には猫越川か?)の清流が白波を立てて流れ下っている。

平屋白壁の玄関先に下がる暖簾をくぐって中に入ると、狭い館内の片隅に「協力券」と書かれた自動販売機がある。250円を投入して券を購入し、これを番台風の場所に座っている女性に手渡した。
浴室のほぼ中央に3人程度の楕円形のタイル張り風呂があり、中央の河鹿の湯口から温泉が落とされている。

温泉は一目見て新鮮と分かる輝きを示している。
泉質は、ナトリウム・カルシウムー硫酸塩温泉、湯温は43℃位でやや高め、若干のきゅきゅ感が感じられる柔らかな温泉だ。窓の向こうには、狩野川の清流が見える。


相互リンクさせて頂いている「はしご湯のすすめ」でまぐぞーさんが、「立ち寄り温泉みしゅらん」でくまさんが高い評価をされている。
小判型の小さめのタイル張り風呂はもちろんかけ流し。共同浴場なので、もちろんシャンプー類は無い)
狩野川と猫越川の合流点に湧く湯ヶ島温泉は、川端康成や井上靖等とのゆかりが深く、文化的香りが高い情緒豊かな温泉地だ。
川端康成が伊豆の踊り子を執筆した湯本館に隣接する小さな共同浴場・河鹿の湯の温泉は、軟らかく新鮮で温泉通の評価が高い。