出雲市(いずもし)は、島根県の中東部に位置する商工業都市で、松江市に次ぐ県内第二位の人口を有している。

出雲平野を中心に、北部は島根半島と日本海、南部は中国山地に接し、東部には斐伊川が流れ宍道湖に注いでいる。


出雲市は出雲神話、ヤマタノオロチ、因幡の白兎、大国主の国造りなど神話の国であり、出雲大社、須佐神社、西谷墳墓群、荒神谷遺跡ほか、豊富な歴史・文化遺産にも恵まれている。
これらのことから、出雲には古代から大きな勢力があったことが確実視されている。

出雲大社は、日本最古の歴史書、古事記にその創建が記される古社で
大黒様として親しまれる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)が主祭神である。

日本中の神々が集い、縁結びの神で知られる出雲大社には年間200万人の参拝客が訪れる。

本階には8室、道路を挟んだ向かい側に、高床市の離れが2棟と貸切風呂がある。

個別のクチコミを見ると、砂糖を使用しない古代食をベースにした夕食が好評で、これにより4.8の高得点となっている。

じゃらんクチコミ 総合4.2 22件平均 2014.9.1

部 屋 4.1 風 呂 4.0
朝 食 4.3 夕 食 4.8
接客・サービス 4.1 清潔感 4.2

内湯から続く庭に設けられた1人用の風呂。小さいだけに入浴した瞬間の温泉溢れだしは半端でない。風呂は他に離れ宿泊者専用ととして、趣きの異なる2ヶ所の貸切風呂がある。

もう一軒の離れも高床式。2人用(ツインベッド)で1人28,000円前後

本館ロビーの不思議な空間。このモチーフを確認するのを忘れた。女将(?)の日帰り入浴への応対がとても丁寧だった。

本館男性用内湯。小さいが御影石とインド砂岩を使用した浴室・浴槽は重厚。日帰り入浴は、10時~21時(要確認)、料金は大人500円。

入浴したとき湯がザザーと溢れだす風景。源泉温度50.2℃のナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉が加水加温無しの掛け流し。

温泉名 : 湯の川温泉 

「大社造り」と呼ばれる日本最古の神社建築様式の本殿は高さ24mで国宝。皇室といえども本殿内までは入れない。

島根県立古代出雲歴史博物館は2回目の訪問。
左の写真
出雲大社境内遺跡から出土の宇豆柱(うずばしら)。右の写真:平安時代の本殿は、高さ48m、階段の長さは109mと推測されている。

湯の川温泉 松園 (島根県)

出雲大社の東、古代史を書き換える銅剣等の大量発見があった荒神谷遺跡と指呼の距離にある湯の川温泉は、日本三大美人の湯で知られる。
古代宮廷をかたどった高床式離れや古代食で人気の松園に立ち寄り、加水・加温・循環ろ過無しの湯に入浴した。

住 所 島根県出雲市斐川町学頭1683-5
電 話 0853-72-0024
交通機関 山陰自動車道宍道ICから約3km
JR山陰本線荘原駅から徒歩10分
施 設(日帰り) ロビー休憩、駐車場
宿 泊 10室(和室8、離れ2)、一部の部屋はBT無し。
15,000円~29,000円(離れ)前後だが各種条件で変動するので、松園HPを参照ください。
泉 質 ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉 (50.2℃ 580ℓ/分)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間
(日帰り)
10時~21時(事前確認しておいた方が良い)
定休日 不定休
入浴料金 大人500円
入浴施設 男女別内湯各1 貸切風呂(離れ宿泊者専用)2
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 出雲大社、島根県立古代出雲歴史博物館、須佐神社、鰐淵寺、
立久恵峡、宍道湖、水木しげるロード
松江市内(松江城、松江郷土館、武家屋敷、小泉八雲旧居、小泉八雲記念館、松江堀川めぐり)

加賀瀬戸、足立美術館、大山
近くの温泉 松江宍道湖温泉、玉造温泉、松江しんじ湖温泉、、海潮温泉、八雲温泉、鷺の湯温泉、皆生温泉、出雲湯村温泉、立久恵峡温泉
出雲市HP
観光協会HP
湯の川温泉HP
松園HP
http://www.city.izumo.shimane.jp
http://www.izumo-kankou.gr.jp/
http://www.yunokawaonsen.jp/index.html
http://www.shouen.jp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

所在地 : 出雲市斐川(ひかわ)町

誰が選定したか定かではないが、湯の川温泉は、群馬県川中温泉・和歌山県龍神温泉とともに「日本三大美人の湯」に数えられている。

所在する斐川町は、出雲平野の東部、宍道湖の西にあたるが、神話の国出雲では中心に位置する。
湯の川温泉の西側、指呼の距離にある「荒神谷遺跡」で、近年、弥生時代の銅剣(358本)・銅鐸(6個)・銅矛(16本)(何れも国宝)が大量に発掘され(何れも国宝指定)、古代史を書き換えた。
発掘場所の近くには、荒神谷博物館があり、両方合わせて1時間ほどで見学できる。

温泉の歴史は古く神代の昔に遡り、、大国の主命と恋に落ちた八上姫が、悲恋に終わって「火の山の ふもとの湯こそ 恋しけれ身をこがしても 妻とならめや」と謡った。


現代の湯の川温泉は、JR山陰本線荏原駅にほど近い長閑な田園地帯に旅館5軒が点在している。
日帰り施設は一軒、ひかわ美人の湯がある。
湧出するナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉は、湯量が豊富なので、どこの宿もかけ流しのようである。

湯の川温泉の入口、水田が広がるのどかな田園地帯にある「松園」。

古代宮殿をイメージした高床式離れが2棟、また自家栽培の古代米(赤米・黒米)、酥、醍醐、粟、稗、猪、自家製の天然調味料などを使ったローカロリーな古代食を売り物にしているなど、出雲の地に相応しいコンセプトで客を迎えている。

部屋数は和室が8、離れが2室、料金は15,000円~37,000円(離れ)前後だが、各種条件によって変わるので、詳細・最新情報は松園のHPをされたく。

風呂は、本館に男女別の内湯、離れ宿泊者専用の貸切風呂が2ヶ所ある。
日帰り入浴は、本館の男性用内湯しか入浴出来ない。小さい浴室・浴槽だが、天井以外は御影石やインド砂岩を使った重厚なものだ。
そにに地下1000mから汲み上げられたまったりした50.2℃の石膏泉が加水・加温・循環無しで満たされる。

本館から道一つ隔てた所にある茅葺の離れは珍しい高床式になっていて、古代の宮殿をイメージしている。宿泊料金は平日2人1室で1人36、000円と高額。

湯の川温泉は、こんな田園風景の中にある。

昭和28年5月に、荒垣(あらがき)内にあった古い拝殿等が焼失。この新拝殿は昭和34年に竣工。巨大なしめ縄で知られる。

施設名 : 松園(しょうえん) (入浴日:2014.5.13)

湯の川温泉から車で数分の距離にある弥生時代の荒神谷遺跡。昭和58年(1983年)、この斜面から大量の銅剣、銅鐸、銅矛が大量に発掘され、古代史学界に衝撃を与えた。銅剣等は、上述の古代出雲歴史博物館に展示されている(写真下)。