湯の川温泉 湯元 湯の川 (島根県)

出雲大社に近い湯の川温泉は、群馬県川中温泉・和歌山県龍神温泉とともに「日本三大美人の湯」に数えられている。
のどかな田園地帯に旅館5軒が営業している。
「湯元 湯の川」は明治10年創業の老舗宿、内湯と3ヶ所の貸切風呂は何れもかけ流しで、日本海の鮮魚をメイン食材とした料理もなかなか良い。
多数の銅剣と銅鐸が発見され(何れも国宝)、古代史学界に大きな衝撃を与えた荒神谷遺跡は指呼の距離にある。

住 所 島根県出雲市斐川町学頭1329−1
電 話 0853−72−0333
交通機関 山陰自動車道宍道ICから約3km
JR山陰本線荘原駅から徒歩10分
施 設(日帰り) ロビー休憩、駐車場
宿 泊 和室11室(8畳6畳が中心)
平日2人1室 14000円〜20000円前後 最新詳細情報はHP参照。
泉 質 ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉 
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間
(日帰り)
午前10時〜午後4時30分(最終受付30分前)
宿泊者は24時間
定休日 不定休
入浴料金 大人500円
入浴施設 男女別内湯各1 貸切風呂3ヶ所(立ち寄り湯でも利用可能
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 出雲大社、島根県立古代出雲歴史博物館、須佐神社、鰐淵寺、
立久恵峡、宍道湖、水木しげるロード
松江市内(松江城、松江郷土館、武家屋敷、小泉八雲旧居、小泉八雲記念館、松江堀川めぐり)

加賀瀬戸、足立美術館、大山
近くの温泉 松江宍道湖温泉、玉造温泉、松江しんじ湖温泉、、海潮温泉、八雲温泉、鷺の湯温泉、皆生温泉、出雲湯村温泉、立久恵峡温泉
出雲市HP
観光協会HP
湯の川温泉HP
湯の川HP
http://www.city.izumo.shimane.jp
http://www.izumo-kankou.gr.jp/
http://www.yunokawaonsen.jp/index.html
http://www.yumotoyunokawa.jp/

じゃらん クチコミ 総合4.5 (2014年11月17日現在)

誰が選定したか定かではないが、湯の川温泉は、群馬県川中温泉・和歌山県龍神温泉とともに「日本三大美人の湯」に数えられている。
温泉の歴史は古く神代の昔に遡り、、大国の主命と恋に落ちた八上姫が、悲恋に終わって「火の山の ふもとの湯こそ 恋しけれ身をこがしても 妻とならめや」と謡った。

所在する斐川町は、出雲平野の東部、宍道湖の西にあたるが、神話の国出雲では中心に位置する。
湯の川温泉の西側、指呼の距離にある「荒神谷遺跡」で、近年、弥生時代の銅剣(358本)・銅鐸(6個)・銅矛(16本)(何れも国宝)が発掘され(何れも国宝指定)、古代史を書き換えた。
発掘場所の近くには、荒神谷博物館があり、両方合わせて1時間ほどで見学できる。

現代の湯の川温泉は、JR山陰本線荏原駅にほど近い長閑な田園地帯に旅館5軒が点在している。日帰り施設は一軒、ひかわ美人の湯がある。
湧出するナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉は、湯量が豊富なので、どこの宿もかけ流しのようである。

所在地 : 出雲市斐川(ひかわ)町

ブリ・イサキ・アカミズ(キジハダ=高級後)・ヒラマサ・サザエ・エビ、計6点盛のお造り。手前はホタルイカの先付け。

丸々一匹のアラカブ(かさご)の塩焼。

料 理

じゃらんの食事の評価が、夕食4.7 朝食4.3と高いのが納得出来る料理が客室で供された。

夕食は、日本海に近いこともあって、地魚を始めとする海の幸がふんだんに供され、特にお造りの6点盛りや地魚のアラカブ(カサゴ)の丸々一匹の焼き物が豪華かつ美味だった。

左の写真は、当館名物、朝食の分厚い卵焼き。
これは戦後、食材に事欠いていた時、せめて栄養があって美味しいものを客に提供したいと思った当時の女将の願いで作ったもので、以来、朝食の名物になっている。

風呂は男女別の内湯と、3ヶ所の貸切風呂(露天有り)があり、無色澄明・無味・僅かな塩味のナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉がかけ流しで落されている。

貸切風呂へのアプローチが吹き抜けの木造回廊でなかなかの風情だ。
一つの湯小屋に「「石風呂」「タイル風呂」「ひのき風呂」の3ヶ所の貸切風呂があるが、これらは夜9時迄は予約制(無料)、その後は、空いていれば自由に入浴出来る。

日帰り入浴を受け付けており、時間帯は午前10時〜午後4時30分(受付午後4時終了)で、入浴料金は大人(中学生以上)500円。
貸切風呂の利用も可能で、詳細はこちらを参照ください。

周辺に水田も見かける長閑な田園地帯に在る湯元 湯の川は、部屋数が11室のみの小さな温泉宿だ。

部屋は8畳と6畳が中心、各室にはシャワートイレが付く。
料金は、2人1室で1人14,000円程度から20,000円前後と格安旅館とは言えないが、比較的利用しやすい料金帯で、もう一つの宿泊候補だった「湯宿草庵」は、この点で捨てた。


館内は、ロビー・フロント・客室にいたるまで、いたって庶民的な雰囲気で気兼ねなく滞在できる。
じゃらんのクチコミ評価で「部屋」の点数が3.9と低いのは、いまどき珍しい6畳の部屋へ宿泊した客の評価のためだろうか。

部屋は202号室、8畳のシンプルな和室、これに3畳程度の広縁とウオッシュレットのトイレが付く(アメニティは貧弱)。
料金は平日、2人1室1人14,000円だった。

創業が明治10年の老舗宿。玄関前の大樽が出迎える。

部 屋 3.9 風 呂 4.7
朝 食 4.3 夕 食 4.7
接客・サービス  4.7 清潔感 4.2

ぶどう色の貸切タイル風呂。
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にHPなどでご確認ください。)

鮭・卵・海苔・豆腐等、オーソドックスな朝食。大きな玉子焼き(上述)が美味しい。

出雲市(いずもし)は、島根県の中東部に位置する商工業都市で、松江市に次ぐ県内第二位の人口を有している。

出雲平野を中心に、北部は島根半島と日本海、南部は中国山地に接し、東部には斐伊川が流れ宍道湖に注いでいる。


出雲市は出雲神話、ヤマタノオロチ、因幡の白兎、大国主の国造りなど神話の国であり、出雲大社、須佐神社、西谷墳墓群、荒神谷遺跡ほか、豊富な歴史・文化遺産にも恵まれている。
これらのことから、出雲には古代から大きな勢力があったことが確実視されている。

出雲大社は、日本最古の歴史書、古事記にその創建が記される古社で
大黒様として親しまれる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)が主祭神である。

日本中の神々が集い、縁結びの神で知られる出雲大社には年間200万人の参拝客が訪れる。

島根牛のしゃぶしゃぶ

松葉カニ(冷凍)

出雲ソバ

施設名 : 湯元 湯の川 (宿泊日:2014.5.13)

● 朝食

● 夕食

貸切の「石風呂」は半露天風呂で開放感がある。

6〜7人が入れる扇形の内湯。HPを見ると女性の内湯の方が大きいように見える。宿泊者は24時間入浴可能。

貸切風呂(3ヶ所)へのアプローは趣きがある。

風 呂

2階建て11室のこじんまりした湯宿だ。

周辺は長閑な田園風景。

庶民的な雰囲気のロビー周辺。

湯の川温泉から車で数分の距離にある弥生時代の荒神谷遺跡。1983年、この斜面から大量の銅剣、銅鐸、銅矛が発掘され、古代史学界に衝撃を与えた。銅剣等は、上述の古代出雲歴史博物館に展示されている(写真上と右)。

湯の川温泉の歓迎ゲート。周辺の丘陵と田園地帯の雰囲気が分かる。

昭和28年に、荒垣内にあった古い拝殿等が焼失。この新拝殿は昭和34年に竣工。巨大なしめ縄で知られる。

島根県立古代出雲歴史博物館は2回目の訪問。
左の写真
出雲大社境内遺跡から出土の宇豆柱(うずばしら)。右の写真:平安時代の本殿は、高さ48m、階段の長さは109mと推測されている。

温泉名 : 湯の川温泉 

高さ24mの出雲大社本殿は、「大社造り」と呼ばれる日本最古の神社建築様式で国宝。皇室といえども本殿内までは入れない。

茶碗蒸し

天麩羅(山菜・あなご・カボチャ)

デザート

重厚なひのき風呂。貸切風呂の中で最も雰囲気があった。

出雲大社にほど近い古代出雲歴史博物館に展示されている荒神谷遺跡から発掘された銅剣358本は圧巻、感動した。