鉄筋3階建、白壁で瀟洒な外観。
南郷温泉 二葉屋 (滋賀県) |
紫式部ゆかりの石山寺と指呼の距離に在って、琵琶湖から唯一流れ出る瀬田川(宇治川/京都府、淀川/大阪府)河畔に位置する南郷温泉二葉屋。
温泉は、西国33所12番札所・岩間寺の山腹で自噴する単純弱放射能冷鉱泉を引き湯、加温している。
所在地 : 大津市南郷(おおつしなんごう) |
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にHP等でご確認ください。) |
大津市は人口34万人余り、滋賀県の南西部、琵琶湖南西岸と比叡山の山並みに臨み、西隣の京都市との境には比叡山が南北に走り、山を挟んで向かい合っている。
都道府県庁所在地同士が隣接している例は、ほかに仙台市と山形市、福岡市と佐賀市の計3例があるが、この中でも格段に近接しており、両市の中心部からの距離が約10kmしか離れていない。
大津市は、天智天皇が近江大津宮に遷都して以来、1300年の歴史を持つ古都だ。
元亀2年、信長は延暦寺を焼き討ち、湖岸に坂本城を築き近江・畿内平定の基地とした。
三日天下の明智光秀があえなく果てたのは近くの坂本、天下統一した秀吉は、陸運・水運の要衝のこの地に大津城を築いた。
太平洋戦争時の戦災の被害も少なかったので、延暦寺(世界遺産)、園城寺(三井寺)、日吉大社、石山寺などの寺社仏閣をはじめ、多くの文化財や史跡が所在する。
市町村単位での国指定文化財保有件数は、京都市、奈良市に次いで、全国で3番目に多い。
住 所 | 大津市南郷5丁目15-7 |
電 話 | 077-537-1255 |
交通機関 | 名神高速道瀬田西ICから京滋バイパス石山ICから国道422号で合計約10km JR東海道本線石山駅から京阪バス大石行きで15分、南郷下車 |
施 設(日帰り利用) | ロビー、駐車場) |
宿 泊 | 9室(和室) 12,000円~14,000円前後(平日2人1室 1人当たり) |
泉 質 | 単純弱放射能冷鉱泉(無色澄明無味無臭、14.8℃ pH6.43 130ℓ/分) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
日帰り入浴時間 | 11時30分~19時 |
定休日 | 不定休 |
入浴料金 | 大人 700円 |
入浴施設 | 内風呂男女各1 貸切風呂1 |
観光スポット | 琵琶湖、三井寺、石山寺、比叡山延暦寺、日吉大社、浮御堂、西教寺、滋賀院門跡、京都観光 |
近くの温泉 | 石山温泉、びわ湖温泉、おごと温泉、北白川天然ラジウム温泉、天然ラジウム不動温泉 |
大津市HP 大津観光HP 二葉屋HP |
http://www.city.otsu.lg.jp/ http://www.otsu.or.jp/ http://futaba-ya.com/ |
温泉・施設名 : 南郷(なんごう)温泉 二葉屋 (入浴日:2015.5.26) |
床は天然石、浴槽はタイル張り。
シャンプー類は、ポーラ製。
浴室から見る瀬田川。
これに対し、フロント・ロビー等のパブリックスペースは、いたってアットホームな雰囲気。
ロビー・食事処・全客室・浴室が、瀬田川に向いている。
琵琶湖から唯一流れ出る瀬田川の河畔、国道422号沿いに、西国33所第12番札所・岩間寺の山中から湧き出る冷鉱泉(単純弱放射能泉)を引き湯する温泉旅館が2軒ある。
これが南郷温泉で、琵琶湖はもちろん、紫式部ゆかりの石山寺や天台寺門宗総本山・三井寺(園城寺)などの観光に適した位置にある。
二葉屋は、鉄筋3階建、部屋数10室の小規模旅館だ。昭和30年創業にしては、外観も館内も綺麗だが、これは平成5年に改築されたためだ。
行く前は、石山寺の門前ともいうべき所に建つので、旅籠風の木造旅館を想像していたが、写真の通り白壁の瀟洒な建物なので驚いた。
それに対し、館内、フロント・ロビーなどのパブリックスペースは、昭和の旅館の雰囲気を漂わせている。
宿泊する機会はまず無いが、念のために宿泊料金をチェックしたら、平日2食付き1人12,000円前後~14,000円程度の料金帯だった。
南郷温泉の前を流れる瀬田川。滋賀県の6分の1を占める琵琶湖から流れでる河川はただ一本のみで、滋賀県では瀬田川、京都府に入ると宇治川、大阪府に入って淀川となって、大阪湾に注ぐ。
露天風呂は無く3mX2Mほどの内湯が2階にある。浴室からの瀬田川の眺めが素晴らしい。温泉は、西国33所第12番札所の岩間寺の山腹で自噴する無色澄明無味無臭の単純弱放射能泉冷鉱泉((14.8℃)を加温・循環して利用。これと同じ造りの貸切風呂が隣に在る。女性用大浴場は、恐らく2012年夏に完成した一階の「岩間の湯」を割り当てているのだろう。