万葉集にも登場し、紀州徳川の歴史遺産を数多く残す和歌の浦(和歌浦)は、かって天橋立と並ぶ景勝地と言われた。最盛期に40軒を超えた旅館は今は8軒、温泉が無い旅館もあるが、先般、他所の温泉を運搬して温泉旅館としてスタートしたシーサイド観潮に立ち寄った。
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住 所 | 和歌山県和歌山市田野82 |
電 話 | 073−444−0111 |
交通機関 | 阪和自動車道和歌山ICから約30分 JR和歌山駅から和歌山バス雑賀崎循環線で40分、観潮遊園前下車徒歩1分 |
施 設(日帰り) | ロビー、売店、駐車場 |
宿 泊 | 25室(近く減築) 10,000円〜28,000円 |
泉 質 | ナトリウムー塩化物冷鉱泉(紀の川市龍門山温泉から運搬) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(外来) |
11時〜15時 |
定休日 | 不定休 |
入浴料金 | 大人1、400円(SAで入手したパンフレットに特別割引で700円とあったので、フロントでこれを告げた所700円になった)。定価の1400円で入浴する温泉施設ではない。 |
入浴施設 | 内湯:男女各1 露天風呂:男女各1 |
浴室備品 | シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 紀州東照宮和歌山城、和歌の浦、和歌山マリーナシティ、四季の郷公園、紀三井寺、淡島神社、ポルトヨーロッパ、黒潮市場、紀伊風土記の丘、養翠園、東照宮 |
お土産・食事 | 食事付き昼食(要予約) |
近くの温泉 | 加太温泉、紀州黒潮温泉、和歌の浦温泉、花山温泉、本町温泉、天然紀三井寺温泉、大谷温泉、犬鳴山温泉、大谷温泉 |
和歌山市HP 同観光協会HP 和歌の浦観光協会HP シーサイド観潮HP |
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/ |
和歌山市内には、日帰り施設を含めて和歌の浦温泉・加太温泉・紀州黒潮温泉・花山温泉・本町温泉などの温泉がある。
前の3ヶ所はオーシャンビューを売り物に、後者の2ヶ所は市街地にあるが、個性的な泉質で温泉好きを惹きつけている。
和歌の浦(和歌浦とも書く)は、万葉集にも登場し、天橋立と並ぶ景勝地だったが、近現代において地形が著しく変わったので往時の面影は無い。
漸く2011年になって漸く国の名勝に指定された。
日光東照宮から東照大権現(徳川家康)を勧請して建設した、紀州東照宮や和歌の浦のシンボルである石造りの橋梁・不老橋など紀州徳川の歴史遺産が数多く残る。
かっては旅館が40軒を超えた和歌の浦だが、現在は僅か8軒あるのみである(和歌の浦観光協会に拠る)。
温泉を持たない施設もあり、一部の旅館は他所から温泉をタンクローリーで運搬している。
雑賀崎(港)を前方に見る。白い建物が多く、昔見たギリシャの島の風景だ。
和歌山市は和歌山県の県庁所在地で紀伊半島の南西部に位置している。日本有数の多雨地帯として知られる大台ヶ原を源流とする紀の川(奈良県では吉野川)の河口に位置し、中心市街地は左岸に形成されている。
和歌山市は、言うまでもなく徳川御三家の一つ、紀州徳川家の城下町で若山とも表記されていた。
和歌山市の中心市街地名の特徴として、町名に「○○丁」と「○○町とが混在していることだ。
これは、丁は「ちょう」と読んでかっての武家町を、町は「まち」と読み、町人町を表している。
大天守、小天守等多数の国宝指定建造物が明治維新でも残されて来たが、終戦間近の昭和20年7月に戦災で焼失したのが悔やまれる。
再興された和歌山城」一帯は国の史跡、城郭内の西之丸庭園は国の名勝となっている。
西国三十三箇所第2番札所の紀三井寺は山の中腹にあって、境内から和歌山市街を一望できる。山内に涌く三井水(吉祥水・清浄水・楊柳水)は、「名水百選」に選ばれている。
宿のHPには「平成23年9月、ついに温泉露天風呂が新しく誕生しました」とあり、おそらく内湯は沸かし湯だろう。
ラウンジからの眺望は素晴らしい。
左の写真:宿から見る奥和歌橋。右の写真:1階に見えるがフロントは6階、客室・浴室へはEVで下る。
「日本一うまいラーメン決定戦」でチャンピオンになった「井出商店(和歌山市)」のラーメン。