人吉温泉 元湯 (熊本県)

日本三大急流の球磨川沿いに70ヶ所の源泉があり、湯量豊富な人吉温泉。
30ヶ所もある公衆浴場の中の代表格の一つで、日本百名城の人吉城跡の近くにあり、70年の歴史を有する共同浴場・元湯で入浴した。

日本百名城の人吉城跡。人吉城は相良氏が鎌倉時代に地頭として人吉荘に赴任して以来35代670年の長きにわたり在城し、江戸時代には人吉藩の藩庁であった。

平成20年6月、国宝に指定された青井阿蘇神社を参拝。

住 所 熊本県人吉市麓町9
電 話 0966−24−1950
交通機関 九州自動車道人吉ICから県道54号・一般道を市役所方面へ2km
JR肥薩線人吉駅から産交バスじゅぐりっと号で10分、元湯前下車すぐ
施設(日帰り用) 駐車場(20台)
宿 泊 不可
泉 質 含む食塩重曹泉(ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉 47.7℃ 85リットル/分)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) AM6:00〜PM10:00 
定休日 無休(元旦のみ休館)
入浴料金(日帰り) 大人200円 小学生100円 小学生未満50円
入浴施設(日帰り) 内湯:男1女1
浴室備品(日帰り) カラン・シャワー無し、シャンプ-類無し
観光スポット 球磨川下り、青井阿蘇神社、人吉城跡、永国寺、石水寺、願成寺、鍛冶屋町めぐり
お土産・食事 温泉街および周辺に多数
近くの温泉 京町温泉、日奈久温泉、湯の児温泉、湯前温泉、
人吉市HP
人吉温泉観光協会HP
旅館組合HP
http://www.city.hitoyoshi.lg.jp/
http://hitoyoshionsen.net/
http://www.hitoyoshionsen-ryokankumiai.jp/
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

3mx2m50の浴槽は、赤い石で縁どられている。カラン・シャワー・シャンプー類は無く、地元の人は持参の洗面道具を利用する。

満々と湯が張られ、表面張力を越えた湯が静かに流れ出ている。いつ見ても感動する風景だ。湯温は41〜2度の適温。重曹泉特有のヌルスベ感がある。味は僅かに塩味あり。

所在地 : 人吉市

施設名 元湯 (入浴日:2013.4.18) 

相良(さがら)22,000石の城下町人吉には、800年も相良家が統治してきた人吉城跡、近年国宝に指定された青井阿蘇神社、相良藩の菩提寺である願成寺や武家屋敷など、文化財が数多く残る。

また急流の球磨川下りも人気があり多くの観光客が利用する。

温泉は球磨川沿いに70ヶ所もの源泉が点在しており、湯量が豊富だ。
15軒ほどの旅館・ホテルの多くが源泉かけ流しであり、日帰り入浴を受け付けている宿が多い。

人吉温泉の歴史は定かではないが、15世紀末に相良家の当主が入浴した記録が残っているようだが、人吉駅近くの現在地に温泉が開かれたのは1910年以降である。

特筆すべきは共同(公衆)浴場の多さで、人吉温泉観光協会にHPによれば、元湯・新温泉等30ヶ所にも達しており、温泉好きにはたまらない湯巡りが待っている。

人吉市は熊本市から直線距離で70km、熊本県の最南端にあり、周囲を九州山地に囲まれた盆地である。
市域南部は標高1000m級の山地で、宮崎県えびの市と鹿児島県伊佐市に接している。

市域には、最上川・富士川と並ぶ日本三大急流の一つである球磨川(くまがわ)が東から西に向かって流れ、八代平野を経て八代海(不知火海)に注いでいる。

球磨川と言えば川下りと16世紀以来の歴史を持つ球磨焼酎で知られているが、これに昭和初期から掘削が盛んになった温泉が加わり、泉都人吉と称している。
人吉市の中心部には、古くからの城下町の街並みが残っており九州の小京都とも呼ばれている。

鎌倉幕府の開府間もない建久4年(1193年)、相良氏が地頭に任ぜられて、その後も統治形態は変わったが、明治時代の廃藩置県まで相良氏が治めてきた。

明治維新まで800年以上領地替えされることもなく続いた世界でも稀有な大名である。


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温泉名 : 人吉(ひとよし)温泉

黒瓦、堂々たる入母屋造りの元湯。

数多い共同浴場を代表する一つが、70年以上の歴史を有する元湯である。
人吉駅から広がる繁華街・商店街を抜けて、球磨川を跨ぐ水の手橋を渡った北岸、左手に日本百名城の人吉城跡が広がり、右手先に人吉市役所が立つ一角に元湯がある。
共同浴場には珍しく、20台ほどの車が停められる駐車場がある。

正面から見る元湯は、歴史ある共同浴場に相応しく、黒瓦が重厚に葺かれた入母屋造りの堂々たる建物だ。
玄関には男女別の黒と赤の暖簾がかかっている。

入浴時間は共同浴場らしく早朝6時から午後10時までで、休館日は元旦だけ、料金は大人200円となっている。

風呂は男女別の内湯のみで、サイズは足を折って6人が入れる大きさ。
温泉は、ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉、泉温が48℃ほどなので、4月〜9月までは20%、10月〜3月は10%の水道水を加水している旨の表示があった。