津軽最南端に湯煙を上げる大鰐温泉。9つある共同浴場が魅力的で一時は宿泊しようと思っていた大鰐温泉だが、最終的にここ若松会館1ヶ所での入浴となった。

東北自動車道大鰐弘前ICから国道7号線で南下6kmほど、平川の両岸に旅館10数軒の大鰐温泉が湯煙を上げている。
開湯以来800年、東北有数の古湯だ。

かっては、川の右岸・左岸で温泉名が異なっていたが今は大鰐温泉に統一されている。
しかし、当時の面影が今も9つある共同浴場に残っていて、大鰐財産区が5ヶ所、蔵館財産区が4ヶ所を管理している。
今回の北東北の旅で、大鰐温泉が宿泊候補地に最後まで残っていたのは、この9つの共同浴場が魅力的だったからだ。


代表的なものは、大鰐地区では大鰐駅から最も近い若松会館と家族風呂もある青柳会館、蔵館地区では最も歴史がある大湯会館である。

9つある共同浴場の入浴料金は150円で統一されているが、営業時間・定休日などが異なっているので注意が必要だ。

浴室が見える脱衣場

湯上がりの休憩・待ち合わせに。上階に休憩所がある。

公衆浴場の看板

最も歴史がある大湯は蔵館地区にある。

温泉名 : 大鰐(おおわに)温泉

堂々とした3階建ての若松会館。他に霊場大湯、青柳会館、山吹湯、羽黒湯、茶臼湯、萩乃湯、寿乃湯、正観湯がある。

住 所 青森県南津軽郡大鰐町大鰐59-1(不明確なるも、googleマップではこの住所で上記地図が表示される)
電 話 0172-48-4001(確認していない)
交通機関 東北自動車道大鰐弘前ICから国道7号線で約6km
JR奥羽本線青森駅から特急で44分、大鰐駅下車
施 設(日帰り) 休憩所(有料・無料)、駐車場(5台程度)
宿 泊 不可
泉 質 ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 6時~21時
定休日 毎月18日(日曜日の場合は前後に振り替え)
入浴料金 大人 150 円
入浴施設 男女別内湯1
浴室備品 シャンプー類無し
観光スポット 弘前公園、岩屋山、十和田湖、八甲田山
お土産・食事 大鰐温泉は温泉もやしが特産
近くの温泉 碇ヶ関温泉、湯の沢温泉、古遠部温泉、日景温泉、久吉温泉、南田温泉、黒石温泉郷、
大鰐町HP
旅館組合HP
http://www.town.owani.aomori.jp/
http://www.aomoricolony.com/~owanionsen/pege/home.html
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
所在地 : 南津軽郡大鰐(おおわに)

青森県の津軽地方最南端に位置する大鰐町は、県庁所在地の青森市から約50km、北から西にかけては弘前市、東は平川市、南は秋田県に接している。

町は、岩木川の支流・平川に沿って展開し、人口は11,000人余の小さな町だ。

第三セクターが経営するスキーリゾート支援で町の財政が悪化し、早期健全化団体に指定されてしまった。
そのために、平成の合併にも取り残されてしまっている。
主な産業はリンゴとスキー、それに温泉を中心とする観光業である。

大鰐という珍しい名前は、昔、大きな阿弥陀如来がこの地にあったことから大阿弥陀、これがおおあに、おおあね等に変化し、津軽統一後は大鰐(大きなサンショウウオの意味あり)になったという。

大鰐温泉を流れる平川

大鰐地区にあって、大鰐駅から徒歩5分と駅から最も近い所にある共同浴場で、3階建ての上階には有料・無料の休憩所や大鰐財産区の事務所もあるようだが未確認。

細い道を通ってやっと到着した若松会館の前には、5台分程度の駐車スペースがあったので、ここに停めて入浴したがここが正式な駐車場か不明だ。

入浴料金は大人150円、多くのサイトで200円と紹介しているが、どうやら最近150円に引き下げられたようで、いまどき珍しい事例だ。

営業時間は6時~21時、定休日は毎月18日だが、この日が日曜日の場合は、前後の日に振り替わる。

温泉は町が集中管理する透明なナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩温泉で、口に含むと出汁味と塩味、塩分をふくむ熱の湯なのでなかなか湯冷めがしない。

pHは6.97だから中性、泉温が67℃と高いので加水して掛け流しにしている。

施設名 : 若松会館 (入浴日:2010.6.9)

9つの共同浴場の中で最も大きい風呂のようで、一度に10人が入れるだろう。温度はかなり高く43℃~44℃だが、位置によって低くなる。

タイル張り、湯船は深め、温泉が青く見えるのはタイルのためで、もともとは透明、肌触りはキュキュ感がある。女風呂は丸みを帯びた形のようだ。


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大鰐温泉 若松会館 (青森県)