500円を支払って入山した菩提寺境内に黒ずんだ4ヶ所の木造湯小屋が点在しており、何れも無料で入浴出来る。
総門・山門をくぐって地蔵殿に向かう参道の左手に「冷抜の湯」と「古滝の湯」があり、前者は男性用、後者は女性用になっている。
次に反対側、参道の右側に「薬師の湯」がある。こちらは時間によって男女別になるようだ。
4番目は離れていて少々見つけにくいが、右手の宿坊裏側、荒々しい風景の中に混浴の「花染の湯」がある。
風呂は何れも掛け流し、泉質は湯小屋内に表示が無いので不明だが、宿坊浴室内の表示では「含鉄・硫黄-ナトリウム-塩化物泉」とあるそうだ(相互リンクの「はしご湯のすすめ」の記事参照)。
恐山温泉は、高野山・比叡山と並ぶ日本三大霊場の一つ、恐山・菩提寺境内に湧く硫黄泉。これに境内の4ヶ所の湯小屋で浸かることが出来る。
男女交代の薬師の湯。ここもすべて木造で浴槽が2つ。翡翠色の温泉が美しい。
ここだけ離れた所にある混浴の花染の湯で浴槽が三つに仕切られている。浴槽ごとに温度が少し異なるとあるが、ほとんど区別がつかなかった。
住 所 | 青森県むつ市田名部字宇曽利山3−2 |
電 話 | 0175−22−3825(恐山事務所) |
交通機関 | JR大湊線野辺地駅から下北駅まで60分 下北駅から恐山まで下北交通バスで45分(タクシーで25分) |
施 設(日帰り) | 食事処、駐車場 |
宿 泊 | 宿坊・吉祥閣 1人12,000円(1泊2食) |
泉 質 | 不詳(宿坊浴室の表示は鉄・硫黄-ナトリウム-塩化物泉) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 6時〜18時(恐山開山時間帯・・・入浴がこの時間に一致するか不明) |
定休日 | 無休(不定休) |
入浴料金 | 入山料500円(入浴は無料) |
入浴施設 | 温泉小屋4ヶ所(男1 女1 混浴1 男女交代1) |
浴室備品 | 特に無し |
観光スポット | 恐山・下北半島の各観光スポット(下記観光協会等のHP参照) |
お土産・食事 | 境内外に食事処有り |
近くの温泉 | 薬研温泉、奥薬研温泉、下風呂温泉、大間温泉、斗南温泉、湯野川温泉、桑畑温泉 |
むつ市HP 観光協会HP 下北観光HP |
http://www.city.mutsu.lg.jp/ http://www.mutsu-kanko.jp/ http://www.shimokita-kanko.com/ |
雑記帳 | 恐山と言えば「イタコ」。 イタコは、日本の東北地方などで口寄せ(神仙や死者・行方不明者の霊などを自身に乗り移らせてその言葉を語ること)を行う巫女で巫の一種。 |
花染の湯(混浴)
古滝の湯(女)
冷抜の湯(男)
参道左手にあり見落とすことはない。
下北半島は、青森県の北東部にある半島である。
半島全体が下北半島国定公園になっており、本州最北端の地である大間崎(大間のマグロでも有名)や日本三大霊場の恐山などがある。
半島が鉞(まさかり)に形に似ているので鉞半島とも呼ばれる。
鉞の刃に当たる部分には、恐山山地が広がり、平地はほとんど見られない。
下北半島の接合部には田名部低地が広がり、半島の中心都市であるむつ市がここにある。
むつ市は三方を海に面しており、北は津軽海峡を隔てて北海道を望み、西に平舘海峡、南に陸奥湾を抱えている。
恐山山系の外輪山を形成する釜臥山を中心とし、東部は平野など比較的なだらかな地形が広がり、北部・西部は自然に溢れ、山地や台地が海岸近くまで迫る山岳地形となっている。
観光資源としては、、「恐山」、「川内川渓流」などの他に、「湯野川」、「薬研」などの温泉、「陸奥湾のホタテ」、「津軽海峡のイカ」などの海の食材が豊富にある。
薬研温泉の横を流れる大畑川
男性用の冷抜の湯。温泉は薄い白濁で強い硫黄臭。床も浴槽もすべて木造でいい雰囲気。温度は適温、先客が加水したのだろうか。
カルデラ湖の宇曽利湖
地蔵の周囲に何故か風車(かざぐるま)
境内左側の地獄
山門
施設名 : 恐山温泉 (入浴日:2010.6.7)
恐山菩提寺境内、奥に地蔵殿。左右に湯小屋が見える。