小さな浴槽にこれだけ投下されているので、湯は新鮮そのものだ。

理太夫の脱衣場で脱いだ衣服を見かけなくても、風呂に先客がいるかもしれない。

東北地方の日本海側には地元の人達に大切に守られている温泉が点在していると、相互リンクしているまぐぞーさんからお聞きし、さっそくいろいろ調査して湯田川温泉で湯治プランの2連泊をすることにした。
滞在中、歴史を感じさせる名前に魅かれて理太夫旅館に立ち寄ったが、ここで珍しい風呂に出遭った。

道路を挟んで僅か150mほどの両側に中小低層の旅館が10軒足らずと共同浴場2軒が軒を連ねている。
その中ほどに木造3階建の理太夫旅館がある。
部屋数11室で和室10、洋室1でトイレは付いていない。
料金は、平日で2人1室で1人8,500円~13,000円前後と手頃な料金だ(詳細・最新情報はここ)


風呂は男女別の内湯と無料の貸切風呂が1ヶ所ある。
浴槽は直径2m位の円形のもので、クラッシックなタイル張り、一部腰湯も出来るように大きめの踏み台がある。

愉快なのは浴室の反対側に別のドアがあり、こちらは隣接する別の旅館・大黒屋からの浴室出入り口になっていることだ。
いままで800ヶ所の風呂で入浴したが、この様なスタイルは初めての体験だった。

泉質はキュキュ感があるナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉で、源泉温度が42.6℃を加水加温無しでかけ流しにしているので、浴槽での温度は40℃くらいで私好みだった。

所在地 : 鶴岡市湯田川

住 所 山形県鶴岡市湯田川乙51
電 話 0235-35-2888
交通機関 山形自動車道鶴岡ICから国道7号・県道338号線で5km
JR山形新幹線新庄駅から陸羽西線で50分、余目駅で特急に乗り換え20分で鶴岡駅下車、庄内交通バス湯田川温泉行き30分、終点下車
宿泊した「珠玉や」から、冬季は東北新幹線仙台駅から宮城交通の高速バス(鶴岡市・酒田市方面)利用が一番確実とアドバイスされ、これを利用した。
施設(日帰り用) ロビー駐車場  食事付き入浴の場合、休憩室無料利用
宿 泊 11室(和室10、洋室1) 2食付平日1室2人利用で1人8,500円~13,000円前後。
別に1泊夕食・1泊朝食・素泊まり・ビジネス・湯治プラン等有り。
最新・詳細情報はこちらを参照。
泉 質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 11時~15時
定休日 無休
入浴料金 大人500円 子供(小中高生)250円
入浴施設 内湯男女各1 貸切風呂1(日帰り入浴でも利用可、要予約)
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー
観光スポット 出羽三山、鶴岡カトリック教会天主堂(重文)、藤沢周平記念館他。詳細情報は下記観光連盟HP参照
お土産・食事 温泉街で食事処あったか不明だが、多くの旅館で食事付き入浴可。
近くの温泉 あつみ温泉、湯野浜温泉、湯の瀬温泉
鶴岡市HP
観光連盟HP
湯田川温泉HP
理太夫HP
http://www.city.tsuruoka.lg.jp/
http://www.tsuruokakanko.com/
http://www.yutagawaonsen.com/index.html
http://www17.ocn.ne.jp/~ridayu/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

直径2mほどの円形のタイル風呂。加水・加温無しの完全かけ流し。向かい側のドアについては下の掲示をご覧ください。

施設名 : 理太夫(りだゆう)旅館 (入浴日:2013.1.10)

鶴岡市域には、大小20余りの温泉がある。

主要な温泉としては、海辺の温泉地で旅館・民宿が20軒を超える湯野浜温泉、国民保養温泉地に指定された湯田川温泉、1000年の歴史を誇るあつみ(温海)温泉の3温泉がある。


湯田川・あつみ温泉が日本海の海岸線に位置するの対し、湯田川温泉は鶴岡市街の南西10kmほどの内陸部、標高458mの金峯山の麓にある。

三方が山に囲まれているが、標高が低いために山間部の温泉という雰囲気はない素朴で静かな温泉だ。
10軒ほどある中小旅館の多くが今なお湯治場の雰囲気を残し、家庭的なサービスと比較的低料金で宿泊出来る。

ここは、地元鶴岡出身の時代小説家・藤沢周平をはじめ、斉藤茂吉・竹久夢二・横光利一などの文人墨客が滞在し、作品にも登場している。

湯量が豊富でほとんどの宿の風呂が掛け流し、一部の旅館の風呂は、加水ばかりか加温無しの完全かけ流しにしている

温泉街の中ほどに「正面湯」「田の湯」の2軒の共同浴場があり、宿泊者は宿に頼んで入口を開けてもらい、日帰り客も付近の商店で湯券を買って入浴が可能だ。写真右側が正面湯。

温泉名 : 湯田川温泉

鶴岡市は山形県の日本海側、全国有数の稲作地帯である庄内平野の南部に位置し、人口は山形市に次ぐ13万人余りだ。
市の面積は東北地方最大で、全国の市町村でも8番目の広さである。

江戸時代には庄内藩(鶴岡藩)の城下町として栄えた。
庄内藩は出羽国田川郡、現在の鶴岡市を領し、転封(領土替え)の多い大名にあって、譜代大名の酒井氏は、一度もそれが無かった稀有な大名の一つだ。

市域の山岳地帯には、修験道を中心とした山岳信仰のメッカ、出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)があり、現在も多くの参拝者を集めている。
羽黒山には国宝の五重塔や重文の文化財等があるが、この他の観光地としては、重文の鶴岡カトリック教会天主堂・致道博物館、庄内藩校 致道館、大宝館、藤沢周平記念館などがある。
特に、夫婦そろって大好きな時代小説家・藤沢周平の記念館に行きたかったのだが、臨時休館日に当たり見学出来なかったのが残念だった。

雪の中に美しく立つ国指定の重要文化財「鶴岡カトリック教会天主堂。

温かみのあるアットホームなロビー。

湯田川温泉 理太夫旅館 (山形県)