シャケのチャンチャン焼き
色とりどりの海の幸
伊勢海老
アワビの踊り焼き
タイラ貝・アジ・マグロ・カンパチなどのお造り。
漁港と干物で知られる素朴な温泉地・網代温泉にあって、磯料理と源泉100%掛け流しの温泉が楽しめる「平鶴」に宿泊した。
網代温泉 平鶴 (静岡県)
すぐ近くに熱海・伊東・湯河原という大温泉地があるにもかかわらず、ここ網代に宿を取ったのは、もともとここは掛け流しの旅館が多いということを承知していたこと。
それに温泉ガイドブックにここの「海と一体となった露天風呂と魚屋を兼業する平鶴の磯料理」という写真と記事に魅かれたこと。
加えて、まだ母親が健在のとき、両親と網代の知人宅を訪問し、網代で昼食を取り、アジの干物を買った思い出も理由の一つだった。

平鶴は熱海方面から国道135号線でやって来て、温泉街の入口、海に突き出した狭い敷地にある。
建物の上には、大きな文字で「磯料理」と書かれた看板が立てられ、国道沿いにも「磯料理・海辺の湯の宿・平鶴・お食事処・日帰り入浴」の派手な電飾看板が立つ。

詳しく書いたのは、これらの看板や文字が、平鶴の性格を物語ってるからだ。
派手な看板、あまり手を加えない豪快な魚介料理、昼食・夕食・日帰り入浴歓迎・・・いたって庶民的で開放的な雰囲気が館外・館内に漂う。

こうしたことで民宿に近い、家族的・素朴さがかえって心を和ませる。
加えて海が目の前、漁港には数多くの漁船が繋留されて、、磯の香りが漂ってくる。これは熱海・伊東温泉では絶対味わえない懐かしい風景だ。
住  所 静岡県熱海市下多賀493
電  話 0557−67−2221
交通機関 西相バイパス石橋ICから国道135号線で25km
JR伊東線網代駅からタクシーで5分
施  設(日帰り) 食事処 売店 駐車場
宿  泊 22室(すべてT付き) 11,000円〜30,000円
料金は変動するので下記HP参照)
外来入浴時間 11,30〜16時  18〜20時
定休日 無休
泉 質 カルシウム・ナトリウムー塩化物温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴料金 大人 1,050円 
入浴施設 露天風呂:男1女1 貸切風呂(日帰りで入浴可能か調査漏れ)1
浴室備品(日帰り) シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 熱海梅林、MOA美術館、天城高原ファミリーパーク、あわしまマリンパーク、アカオハーブローズガーデン、初島、いちご狩り、河津桜
お土産・食事 館内で可能
近くの温泉 熱海温泉、伊豆山温泉、湯河原温泉、多賀温泉、伊東温泉、箱根温泉郷
熱海市HP
網代観光協会HP

平鶴HP
http://www.city.atami.shizuoka.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
http://www.ajirospa.com/
http://www.hiraturu.com/
雑記帳 昔は社内旅行が盛んだった。東京で勤務していたとき、ここにやってきてワニ園を観光した記憶がある。あれからもう40年経った。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
所在地 : 熱海市
温泉名 : 網代(あじろ)温泉 
施設名 : 平鶴(ひらつる)   (宿泊日:2007.1.19)
熱海市は、静岡県の最東端、伊豆半島東側の付け根に位置し、年間宿泊客数が300万人を数える日本有数の温泉観光都市であり、温暖な気候と海や山などの自然に恵まれた地でもある。

バブル崩壊まで、熱海市は「東の熱海」「西の別府」とうたわれ、姉妹都市の提携をしている別府市とともに我が国を代表する温泉観光地として賑わっていた。

また、東京から
新幹線で35〜50分、東海道線でも100分程度で到達できることもあって、「東京の奥座敷」としてもてはやされ、企業・公共機関などが主催する団体・慰安旅行を多数受け入れていた。

しかしバブル崩壊後、熱海温泉には激しい逆風が吹き荒れていて、数多くの旅館が倒産したり、経営が変わったりしてきた。
現在は、女性や小グループ・家族連れにとって魅力的な温泉地への変身を図っている最中だ。
熱海市背後の丘にあるMOA美術館は、尾形光琳の「紅白梅図屏風}をはじめ、数多くの国宝・重文を展示する美術館である。美術愛好家には逃せない観光ポイントだ。私達も訪問したが、目的の紅梅図屏風は、展示期間でなかったため鑑賞出来なかった。
網代漁港に沿って、僅かな温泉旅館が点在している。
網代=干物。ここのアジの干物は絶品だ。
熱海市の市域には、熱海温泉のほかに伊豆山・湯河原(大部分が神奈川県側だが)・網代・多賀の4つの温泉地がある。

網代温泉は、網代漁港・国道135号線沿いにあり、すぐ近くの大温泉地である熱海温泉と伊東温泉とは対照的に、小さくて素朴な温泉地だ。
しかし湯量が豊富なため、源泉掛け流しの旅館が多いのが特徴だ。
また、漁港から揚がったばかりの海の幸を贅沢に味わえる。

国道沿いには、一時より少なくなったが数多くの干物店が軒を連ね、通称干物銀座と呼ばれている。
海に浮かぶような平鶴
ド派手な安手の赤絨毯。これもまたよしとしよう。
館内も気取りのない造作で、これまでに見たことのないような明るい赤の薄い絨毯が敷かれている。
部屋は簡素がが居心地よい8畳和室に広縁・トイレ(ウオッシュレット)付き。
建物の構造上、180度の海は見られないが、遠くに熱海を望む。絶え間なく押し寄せる波が砕ける潮騒の音が聞こえてくる
シンプルな8畳の部屋。
風 呂
風呂は男女別の内湯と露天風呂があり、その他に貸切風呂が1つある。しかし料金が45分で3,675円と今まで経験したことがない高額、もちろん入浴しなかった。

内湯と露天がセットとなった風呂は午後8時で男女が交代する。
内湯・露天とも、午後8時まで男性用のものが広くて展望も断然優れてる。

従って広くて展望が良い風呂の方は、チェックインの午後2時から明るい間は男性が利用し、女性は夜間と朝風呂で利用することになり、男性の方が得だ。

風呂のアンバランスを考えると、先述の高額な貸切風呂(脱衣場も浴槽も立派で、眺望も素晴らしい)を廃止し、この差を是正することを検討してもらいたい。

カルシウム・ナトリウムー塩化物温泉の湯は62.2度と高温で、かつ湯量が豊富ゆえ、すべての風呂が源泉100%の掛け流しで、夏季を除いて加水もしない。
透明な湯は肌を擦るとキュッキュッ感、口に含むと昆布+塩味がした。
浴室への通路
ロビーは狭く、タイプの違う家具が置いてある。
ここは魚屋も営んでいるそうだが、このためか館内で見かけた男性の上着は、ほとんどが薄手の白い割烹着を着ていた。
従業員達は、すれ違うときには挨拶をし、それなりに躾けられている。


文句を言いたいのが、旅館の敷地内なのに駐車料金を請求されたこと(700円)。金の問題ではないが、理由を質したところ、土地は別の会社の管理になっているので、との回答があった。
日中は男性用の露天風呂。湯船に沈むと海と一体になる。温泉雑誌に紹介される風呂はここだ。
日中は女性用となる露天風呂。開放感に劣る。
日中、男性用の内湯。かなり大きいが、この時間が利用する女性用の内湯は1/2位の規模だ。
風呂は午後11時で閉鎖され、その後湯を落として清掃し、午前4時から再び入浴できる。
従業員の労働を考えると無理な注文は出来ないが、これも12時までの入浴、午前5時から再開が望ましい。

日帰り入浴も積極的に受け入れており、時間帯は11時〜16時と18時〜20時、料金は1,050円だ。
食事処は日中も営業していて、予約無しの昼食も可能である。
料 理
夕食は、食事処で取る。少し離れた場所に外来の人たちの席もあり、3世代のグループが食べていた。
テーブルはやたらと大きく、その理由は悲鳴をあげるくらいに料理の皿が次から次へと出されるので分かった。(写真はその一部)
●朝食
朝食にはもちろん、アジの干物が出た。
伊勢海老の味噌汁
金曜日2人1室(8畳T)@17,000円
金曜日宿泊で土曜と同じ料金のため17,000円。月曜日〜木曜日は11,000、14,000円の料金設定もある(変更されるので予約時に下記HP参照)

館内設備からすると割高に見えるが、料理と掛け流しの風呂を考慮すると、十分にペイしている、と感じた。

静かな時間を過ごす保養のためより、料理を楽しむための旅館である。
● 干物
網代と言えば干物、私と同じ発想をする人は、関東周辺では多いだろう。
国道135号線、網代漁港周辺には10数軒の干物店(昔はこれの倍以上あった)が軒を連ね、通称「干物銀座」と言われている。

私は1ヶ月の間をおいて、2軒でアジなどの干物を買ったが、味が断然美味しく(配った親戚も全く同意見)、しかも安かったのは「網代港漁業組合直販所」の方だった。
もう一軒は国道沿いの干物店で、こちらがまさか1ヶ月前に直販所で買ったとは知らず、値段を吹っかけてきたのだろう。それでも美味しければよかったが、後で食したところ、直販所のものよりずっと劣っていた。
網代漁港魚市場(海が目の前)への入口左側にあり、早朝から営業している。毎週水曜日が定休。
アジは130円と100円。
我が家用には買わなかった金目鯛の干物は1,500円。贈った家内の実家では大好評だった。