以下は朝食→
デザート(マンゴージュレ)
夕食・朝食とも湖上を見渡せる食事処のテーブル席(予約時にテーブル席を希望した)。
夕食は姿カニ(宿泊料金からして当然のことながら小ぶり)・御造り3種・カニ寿司・カレイ姿揚げ・大山地鶏のつみれ鍋等で、料金の割にはなかなか豪華、朝食も充実していた。
我々の年代には若干ヘビーだったが、若い方や久しぶりの旅行の方には嬉しいだろう。
湯梨浜町は、鳥取県のほぼ中央に位置し、北は日本海、西は倉吉市、南は三朝町、東は鳥取市に接している。
2004年(平成16年)10月、もともと歴史的・地理的・経済的に近かった「羽合町」「東郷町」「泊村」が合併して出来た新しい町だ。
湯梨浜町の名前は、
・東郷湖から湧き出る湯(はわい温泉・東郷温泉)
・特産の20世紀梨
・日本海に広がる白い砂浜」
に因んで名づけられたものだ。
東郷湖は、鶴が両翼を広げた形に見えることから、別名「鶴の湖」と呼ばれている。
海とつながる汽水湖で山陰八景の一つ、ワカサギやフナなど淡水魚の宝庫で、四手網は東郷湖の風物詩として、ガイドブックによく登場する。
住 所 | 鳥取県東伯郡湯梨浜町はわい温泉4-25 |
電 話 | 0858-35-2221 |
交通機関 | 米子自動車湯原ICから約1時間 米子自動車道蒜山ICから約45km JR山陰本線倉吉駅から日本交通バスはわい温泉経由青谷・石脇行きで18分、はわい温泉下車すぐ |
施設(日帰り用) | ラウンジ・、ロビー、売店、駐車場(100台) |
宿 泊 | 和室(BT74 露天風呂付きBT6) 和洋室BT24 宿泊料金は |
泉 質 | ナトリウムー塩化物温泉 (pH7.18 温泉管理組合給湯による混合泉) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
日帰り入浴時間 | 13時~15時30分(予約不要) |
定休日 | 無休 |
入浴料金 | 大人 1000円 |
入浴施設 | 内湯:男女交代制2 露天風呂:男女交代制2 |
浴室備品(日帰り) | シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | 中国庭園燕趙園、東郷湖、伯耆ロマンの里「ハワイ・馬ノ山公園」、東郷湖羽合臨海公園、 鳥取砂丘、鳥取市内(久松公園・わらべ館・やまびこ館・県立博物館等)、浦冨海岸(4kmの海岸遊歩道)、但馬御火浦、 |
お土産・食事 | 館内に売店、周辺に食事処有 |
近くの温泉 | 東郷・岩井・吉岡・・浜村・鹿野・・三朝・ |
湯梨浜町HP 観光HP はわい・東郷旅館組HP 望湖楼HP |
http://www.yurihama.jp/ http://www.yurihama.jp/page.cgi?p=8 http://www.hawai-togo.jp/ http://www.bokoro.com/# |
雑記帳 | 今回の旅行は岩井温泉に一泊、もう一泊を皆生温泉にするかはわい温泉にするかで迷った。 知名度・温泉宿の充実からすれば当然皆生だったが、昔、羽合町役場の人たちが町おこしでアロハシャツを着ることになった、という記事を思い出し、その努力に少しでも力になりたい、ということではわい温泉に決めた。 具体的に宿を調べ始めた時、ほとんどの宿が源泉掛け流しなのに驚き、はわい温泉侮るべからず、と認識を新たにした。 最終的には湖上の露天風呂に魅かれて、大型旅館にもかかわらず望湖楼に予約を入れた。 |
前菜5品(錦玉子・小エビ・むかご等)
吸い物(蟹団子)
お造り三種盛(鯛松皮造り他)
蓋物(鯛荒炊き)
鍋物(大山地鶏のつみれ鍋)
望湖楼は昭和5年創業の老舗で、客室数が100室に近い大型旅館である。
東郷湖に浮かぶようにして立ち、すべての客室から湖が見渡せる絶好のロケーションにある。
本館に当たる対水閣(6階建)は昭和42年築と古いが、もう一方の平成6年築の湖上閣(8階建)と融合して全く古さを感じさせない改装がなされており、両館相まって空間たっぷりで豪華な館内を造り上げている。
当館最大の売り物は、東郷湖の湖上に浮かぶ2ヶ所の露天風呂である。
コの字に巡らされた赤い桟橋を通って湖を渡るアプローチと東郷湖と前方の山を見渡せる開放感たっぷりの露天風呂は、これまで経験したことのない浮遊感を覚える入浴を体験させてくれた。
宿泊料金は、プランのの種類によってかなりの幅があり、平均的な価格帯を示すのが難しいが、最も安いもので11,000円程度のものもある。しかし、ネット上の「クチコミ」を見るかぎり、2000円程度アップするが、新館に当たる湖上閣での宿泊の方が満足度が高くなるように思えた。
湖底から温泉が湧き出る東郷湖に面して、東郷温泉とはわい(羽合)温泉の2つの温泉地がある。対岸に東郷温泉の灯が見える。
湯梨浜町には2ヶ所の温泉地、東郷湖の南端に「東郷温泉」、西湖畔にはわい温泉がある。
東郷湖は宿が5軒に対し、はわい温泉は大きなものを含めて13軒あり、規模は後者の方がはるかに大きい。
全国的に珍しい砂州の上に広がる温泉地である。
熱い湯が湖底から湧き出しているので、湖面に霧が立つことも多いという。
温泉が発見されたのは、江戸時代の天保年間(1830年~43年)とかなり古い。
ほとんどのホテル・旅館が湖に迫り出すようにして立ち、中には部屋から釣りが出来る宿もあるそうだ。
湯量が豊富、その上50℃以上の高温泉が多いので、加温・加水無しのかけ流しで温泉を注いでいる旅館がほとんどだ。
露天風呂2ヶ所がある湖上から見た望湖楼。左が対水閣、右側が湖上閣。
割安プランなので部屋は3階(302号室)となったが、展望はこれで十分。
初めての3種類の菓子。業者が無料で提供してるのだろうか。
長大なロビーの前方に東郷湖。
溢れ出る温泉
夕陽の2つ目の風呂。
初めて見る珍しい形のカランとシャワー
風呂は男女交代制の内湯が2ヶ所、それに露天風呂が2ヶ所あり、これも男女交代なので宿泊すればすべての風呂に入浴出来る。
(最近の望湖楼のHPを見ると女性専用の「バラ風呂」といった企画があり、男女交代制が崩れているかもしれない)。
宿泊の場合、入浴時間は内湯が午前1時まで、朝は午前5時から入浴出来るので、実質、「いつでも入れる」状態。
露天風呂は、午後11時まで、朝は午前5時から入浴出来る。
ここでは何といっても露天風呂(正確には屋根が付くので半露天風呂が正しい)が最大の魅力だ。
ロビーから通じる桟橋を渡って、湖上に浮かぶ2ヶ所の露天風呂に向かう趣向がまず珍しい。(他に例を知らない)。
それとデッキの付いた露天風呂の展望が素晴らしく、270度ほどの大パノラマを楽しみながら湯に浸かることが出来る。
はわい温泉では、湖底の複数の源泉から湧き出る温泉をはわい温泉管理組合が集中管理し、各旅館に配湯している。
望湖楼へは毎分90リットル以上の割り当てがある。
さらに泉温が50℃以上あるため、加水・加温なしですべての風呂にかけ流しにして注いでいる。
毎日、午前9時にすべての風呂の湯を落とし、清掃後に新しい温泉に入れ替えている。
泉質は、ナトリウムー塩化物温泉、pHが7.18、無色透明無臭のさらりとした温泉である。
外来入浴は12時~15時(予約不要)、料金は1000円。
内湯の「神話の湯」。湯が溢れ出るのを見ながらの入浴はとても贅沢だ。
「湖上露天風呂「夕陽」。朝陽より広く、高級感ある石板で床も風呂も出来ている。
これも夕陽。白いデッキチェアがとてもいい雰囲気を作り出していた。
新館・湖上閣への渡り廊下
湖上閣の客室廊下
食 事
湖上の露天風呂は予想以上に開放度・眺望抜群。風呂は木造のものは無く、すべて石を敷き詰めた品格のあるもの。温泉はどこの風呂でも溢れ出ていた。
風 呂
インターネットで申し込んだのが「カップルプランー2人目半額・お手軽カニ会席」。
(対水閣利用)
平日1人目16,800円→2人目8,925円(一人あたり12,863円・・休前日は2,100円増)
(湖上閣利用)
上記対水閣利用料金に一律2100円UPとなるがこちらを選択、平日なので1人当たり14,963円となった。
部屋は12畳+6畳くらいの広縁。バス・トイレ・洗面台がすべて独立していて広々としており2人ではもったないような立派な部屋だった。
(料金は逐次変更されるので、必ず宿のHPを参照ください)
汽水湖である東郷湖の風物詩・四手網
洋皿(牡蠣・帆立和風グラタン)
お凌ぎ(蟹寿司)
揚げ物(鰈姿揚げ)
蒸し物(茶碗蒸)
酢の物(姿ずわい蟹)
湖上露天風呂「朝陽」。朝日が昇る様子を見ながらの入浴が出来る。この日は霧雨、まるで水墨画のような風景を見ながらの入浴となった。湯が惜しみなく流れ出ていた。
巨岩をくり抜いた風呂が置かれた天女の湯。石風呂の温度は低く、長く浸かれることが出来る。
古く遡れる歴史的な地名である(旧)羽合町は、町興しのために、町役場の人全員が夏場にアロハシャツを着ることが報道されて全国的に知名度が上がった。市町村合併で町の名は消えたが、かっての「浅津温泉」から名称変更になった「はわい温泉」が、町の名前を引き継いでいる。
今回、湖上の露天風呂と加水・加温なしの完全掛け流しに魅かれて、珍しくも客室が100室近い大型旅館・望湖楼に割安プランを利用して宿泊した。