木材をふんだんに使用したウッディなロビー。

清潔感漂う脱衣所。

湯上り処。

屋根が付いた(半)露天風呂の「慶長の湯」は、この宿の売り物だ。折からの白樺などの華やかな紅葉、まるで周囲の自然を切り取った絵画のように思えた。。


 データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)
住 所 長野県大町市平高瀬入2106
電 話 0261-22-1311
交通機関 長野自動車道安曇野ICから国道147号線等(北アルプスパノラマロード)で大町方面へ36km
JR大糸線信濃大町駅からタクシーで20分
宿 泊 6室 2人1室 23,000円前後 (2016年6月現在 最新・詳細情報は下記のHP参照)
泉 質 源泉2本
①単純温泉(72.4℃ 1654ℓ/分 pH7.83 無色透明微硫化水素臭)
②単純温泉(87.8℃ pH7.90 無色透明微硫化水素臭)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 午前10時~午後4時(受付は午後3時迄、予約不要)
定休日 不詳
入浴料金 大人 800円
入浴施設 内湯 :男女各1 、露天風呂:男女各1(宿泊者24時間入浴可)
観光スポット 黒部アルペンルート(黒部峡谷・黒四ダム)・国宝/仁科神明宮・大町エネルギー博物館・アルプス温泉博物館・塩の道博物館・スキー・周辺登山/トレッキング
白馬山麓植物園白馬ブルーベリー農園・松川河川公園(白馬三山の眺望)白馬ハーブガーデン、美術館巡り(ラフォーレ白馬美術館)(三枝美術館)(安曇野ちひろ美術館)
お土産・食事 国道147号線沿い・大町温泉周辺
近くの温泉 大町温泉郷白馬八方温泉小谷温泉、中房温泉、有明温泉
大町市HP
観光協会HP
かじかHP
http://www.city.omachi.nagano.jp/
http://www.kanko-omachi.gr.jp/
http://www.onjuku-kajika.jp/

高温の自家源泉を2本有し、内湯とは別の源泉。白い湯の華が、贅沢に舞っていた。温泉好きには堪らない光景だ。

今回は10月、前回は8月の入浴。季節が変わると露天風呂からの風景も大きく異なる。

やや硫黄臭がする単純温泉が満々と張られている。この風景を愛でながらの入浴はとても贅沢に思えた。

浴室前の湯上がり処

高瀬川の対岸にある「御宿 かじか」。

内湯の「高野槇の湯」。その名の通り、浴槽の全てに木曽五木の一つ、高野槇が贅沢に使われている。
照明が落され、ゆったりと入浴出来るように配慮されている。湯が溢れていたが、こちらは循環併用の様だ。

日帰り入浴は午前10時~午後4時(受付は午後3時)、料金は大人800円で、6年前と同じ金額だった。

浴槽はL字型で、7~8人がゆったり入浴出来る大きさ、3方面、270度の視覚が楽しめる。

    葛温泉 温宿かじか (長野県)長野)

改定版

大町市は長野県の北西部、松本平の北、標高700mに位置する。

「北アルプス一番街」と言われるように、西側一帯の市域には標高3000m級の槍ヶ岳をはじめ野口五郎岳・鳥帽子岳・大天井岳・五龍岳・鹿島槍ヶ岳などの雄峰が連なっている。

山麓には鹿島槍スキー場・爺ヶ岳スキー場など、豪雪地帯に相応しい雄大なスキー場が多数ある。

市の北部には仁科三湖と呼ばれる「青木湖」「中綱湖」「木崎湖」の天然湖があり、北アルプスの山々を映している。

山に囲まれた盆地を、槍ヶ岳に源を発する高瀬川が南北に縦断していて、その渓流沿いには湯量豊富な秘湯・葛温泉が湯煙を上げている。

また大町市は、日本一の大峡谷・黒部を貫く立山黒部アルペンルートの長野県側玄関口として知られている。
日本一険しい大峡谷に建設された黒四ダムは、、作業員延べ人数が1000万人を超え、工事期間中の殉職者は171人にも及んだ難工事だった。

七倉ダム(写真)によって堰き止められた高瀬川が再び流れ出した渓流沿いに3軒の宿が点在する葛温泉がある。

3館は何れも秘湯の趣きが漂う。写真は今回宿泊した「仙人閣(後日掲載)」

3軒の宿の中間にある「御宿かじか」だが、ここだけが高瀬川の対岸にある。

少し古いガイドブックには「河鹿荘」で掲載されている大町観光の草分け的存在だった宿だ。


葛温泉の3軒の宿はどこも部屋数が少ないがが、「温宿かじか」はその中でも際立って少なく、わずか6室だ。
その分、宿泊料金が少々高くて、2名1室で23、000円前後だ。(最新詳細情報は宿のHP参照ください。)

インターネットの口コミを見ると、日帰りのコメントが多く、宿泊の場合の評価は定かではないが、外観と館内に入った雰囲気は女性が好む宿ではないかと思われる。

日帰り入浴は、他の2軒の宿と同様に積極的に受け入れている。
以前はHPで昼食の案内も見かけたが、今回は見つからず、どうやら中止になったようだ。。

葛温泉は大町市の西方、七倉ダムによって堰き止められた高瀬川が再び流れ出した渓流沿いに3軒の宿が、かなり離れて点在している。そのためそれぞれが、秘湯の一軒宿の雰囲気を有している。

前回宿泊した「高瀬館」、今回宿泊した「仙人閣(後日掲載)」、そして2回目の立ち寄りとなった当館「温宿かじか」の3軒だ。

葛温泉は温泉湧出量が豊富で、1分間当たり1500リットルを越えているため、10km以上離れた木崎温泉や大町温泉郷にも配湯している。

葛温泉の由来は、桃山時代、飢饉で食べるものが無くなった里の人が、葛の根を求めて山に分け入った時に温泉を発見したからだそうだ。
神がかった温泉の発見伝承が多い中、僧侶でも動物でもない、はなはだ人間臭い由来を持つ。


標高が1080m、北アルプスの登山口として山岳人に愛されてきた葛温泉だが、今も多くの登山者が四季を通じて利用している。

施設名 : 温宿(おんじゅく)かじか (入浴日:2009年8月26日 2回目:2015年10月28日) 
 温泉名:葛(くず)温泉
渓谷を見下ろす所にデッキチェアが。(前回撮影)

駐車場から玄関へのアプローチ。

所在地:大町市平高瀬入

一部

槍ヶ岳や燕岳に源を発する高瀬川沿いに旅館3軒が点在し、秘湯の趣きが漂う葛温泉。湯量豊富で近隣の大町温泉郷などに配湯しているほどだ。御宿かじかは僅か6室の小さな宿だが、自家源泉を2本有し、春夏秋冬、四季折々の季節感を満喫できる露天風呂が秀逸だ。
今般、6年ぶりに2回目の入浴、記事を更新した。