岡寺 (明日香村) 
岡寺、正式名を龍蓋寺(真言宗)と言い、明日香村の村役場の東、有名な石舞台の北側に所在する。

西国33ヶ所第7番札所になっていて、日本初の厄除け観音としても知られている。

50代のとき、西国33ヶ所全ての札所を巡ったが、このきっかけになったのが、岡寺に参ったとき見かけた集印帳だった。
ここで最初の集印を始め、それから一番札所の和歌山県那智勝浦の青岸渡寺から三十三札所の岐阜県谷汲村の華厳寺の全てを巡った。

岡寺は天智天皇2(663)年、義淵僧正(ぎえんそうじょう)の創建と伝えられている。
義淵は法相宗(薬師寺が総本山)の確立に努めた人物で、弟子には行基などの高僧がいる。

本堂は文化2年(1802)建立で県文化財に指定されている。
岡寺は明日香で一番高い丘の上にある。写真は有料駐車場からの上り口。
寺の入口に仁王門(国重文)が建つ。三間一戸、入母屋造りの楼門で、慶長17(1612年)年の建立。
岡寺の通称は、草壁王子が居住した岡宮が在った所に建てられたのが由来。
本堂入口の天井を見上げる。
左側の赤い集印帳をここで求めて西国33ヶ所巡りを始めた。
本尊、奈良時代の塑像・如意輪観音坐像(国重文)は高さが5m近くあり、塑造としては国内最大。
仁王門に置かれた像(石仏に衣装をつけたものか?)
鐘楼、鐘突きは自由に出来る。
岡寺の入口付近にある延喜式・式内社・治田(はるた)神社。創建当時の岡寺はここの地にあった。
住所 高市郡明日香村806
アクセス 近鉄南大阪線・橿原線・吉野線の橿原神宮前駅から奈良交通バスで15分、岡寺前下車徒歩10分
拝観時間 8時〜17時(冬季は16時30分迄)
拝観料 300円(有料駐車場500円)
寺宝 仁王門(国重文)、塑像・如意輪観音坐像(国重文)、金銅造如意輪観音半跏像(国重文)他