大神神社 (桜井市)
住 所 奈良県桜井市三輪1422
電 話 0744-42-6633    
寺 宝 ・重要文化財:周書断簡(しゅうしょだんかん)
・宝物収蔵庫
開館・毎月1日・日曜日・祭日・1月1日〜8日
午前9時30分〜午後3時30分
大人200円
アクセス ・JR三輪駅より徒歩5分
・桜井駅(JR・近鉄)よりバス「三輪明神参道口」下車 徒歩10分
・西名阪自動車道 天理インターより車で0分
拝観料 無料
駐車場 無料駐車場有り
URL http://www.oomiwa.or.jp/
大神神社は奈良盆地の東南にあります。大神は「おおみわ」と読み、別に「三輪明神」としても親しまれています。

奈良盆地を南北に貫く上ツ道・中ツ道・下ツ道の三道は7世紀頃に設置された官道と考えられますが、それ以前は初期大和政権の基盤である三輪山麓を基点とした「山辺の道」が幹線道路でした。

その三輪山をご神体とするのが大神神社です。

日本には古事記に書かれているように「八百万(やおろず)の神」というくらい神様が多い国でした。

その中で大神神社は本殿を設けず、拝殿の奥にある三つ鳥居を通して、三輪山と言う自然の造形物を祀るという原始信仰の形がとられています。
日本一大きい一の鳥居の向こうに三輪山(写真は大神神社HPから借用)
三輪山(467m)は円錐形の秀麗な山で、古事記・日本書紀では「御諸山(みもろやま)、 美和山(みわやま)などと記されています。
建国神話の大物主神(おおものぬしのかみ=大国主神(おおくにぬしのかみ))の魂が宿ると伝えられ、昔から一木一草まで斧・鎌が入れられなかった神聖な山でした。

また周辺には、邪馬台国卑弥呼の墓と想定する人が多い箸墓古墳、巨大な2つの前方後円墳をはじめとする多数の古墳が点在しています。この地は日本建国の舞台の有力候補地なわけです。

このような点からして、大神神社は、日本最古の神社(の一つ)と言われているわけです。
平安時代に入ってからは、大和国一の宮(=その地域で最も格式の高い神社)として広く大衆に信仰されてきています。
三つ鳥居(重文)の前に建つ拝殿(重文)
祈祷殿
ここは、国造りの神を祀っていることもあって、農業・工業・商業の他、造酒・製薬・交通・航海などの守護神であり、平安時代から伝わる数々の祭りが、縁日に今も執り行われています。
(年間の予定は下記神社ホームページ参照)

境内とその周辺には多くの神社・寺院があり、その歴史が偲ばれます。
境内にある大直禰子神社は、若宮さん(若宮社)として親しまれ、本殿(重文)は鎌倉時代に建設された方5間入母屋造りの堂々たる建物です。

また、北の方向には、疫病を鎮める神として信仰されてきた狭井神社があります。
なでると体の痛みがとれるという「なでうさぎ」
末社に祈願する家族
酒造の神様なので献納されたこも樽
一帯は「三輪そうめん」の産地
大鳥居の下の「みむろ最中」
古事記・日本書紀にも登場する日本一古い神社
作成 2006.1.30