風呂は5mX2mくらいで比較的大きな露天風呂、自然石を埋め込んだ素朴な浴槽だ。
1935年6月、ブツ・ホウ・ソウと鳴く霊鳥・仏法僧(コノハズク)の鳴き声が初めて録音された鳳来寺山の山麓に湯煙を上げる湯谷温泉は、温泉に恵まれない愛知県で最も情緒ある温泉地だ。東京からの帰途、ここの「湯谷観光ホテル泉山閣」に宿泊、チェックイン前に日帰り施設の「お食事処 ゆかわ」に立ち寄った。
住 所 | 愛知県新城市豊岡字滝上5−1 |
電 話 | 0536−32−1508 |
交通機関 | 東名高速豊川ICから国道151号経由で25km JR飯田線湯谷温泉駅下車 |
施 設(日帰り) | 食事処・駐車場 |
宿 泊 | 不可 |
泉 質 | ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 10時30分〜19時(LO18時) お風呂のみは17時迄 |
定休日 | 毎週木曜日(祝祭日は営業) |
入浴料金 | 大人1000円(HPでは800円となっているが1000円請求された) 小学生以下500円 |
入浴施設 | 混浴露天風呂1 女性専用露天風呂1 |
浴室備品 | シャンプー・ボディソープ・ロッカー |
観光スポット | 下記の観光協会HP参照 |
お土産・食事 | 館内で食事可 |
近くの温泉 | 三ケ日温泉、奥浜名湖温泉、舘山寺温泉 |
新城市HP 観光協会HP 湯谷温泉HP ゆかわHP |
http://www.city.shinshiro.lg.jp/ http://shinshirokankou.com/ http://www.yuya-spa.com/ http://yuya-yukawa.jp/main.html |
雑記帳 | 1935年(昭和10年)6月7日、日本放送協会名古屋中央放送局(現在のNHK名古屋放送局)は愛知県南設楽郡鳳来寺村(現在の新城市)の鳳来寺山で「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥の鳴き声の実況中継を全国放送で行った。その放送を聞き、鳴き声の主を探した者が、同年6月12日に山梨県神座山で、「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥を撃ち落としたところ、声の主がコノハズクであることが分かった。時を同じくし、放送を聴いていた人の中から「うちの飼っている鳥と同じ鳴き声をする」という人がでてきた。6月10日にその飼っている鳥を鳥類学者黒田長禮が借り受け見せてもらうとその鳥はコノハズクであり、山梨県神座山で撃ち落とされたのと同日である6月12日の早朝に、この鳥が「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴くところを確認した。そのコノハズクは東京・浅草の傘店で飼われていたもので、生放送中、ラジオから聴こえてきた鳴き声に誘われて同じように鳴き出したという。この二つの事柄がその後に行われた日本鳥学会で発表され、長年の謎だった鳴き声「ブッ・ポウ・ソウ」の主はコノハズクだということが初めて判明した(ウイキペディアより引用) |
温泉に恵まれない愛知県だが、上述の鳳来寺の開祖・利修仙人が開湯したと伝わり、1300年の歴史を誇る湯谷温泉が市域の渓谷沿いに湯煙を上げている。愛知県では数少ない情緒ある温泉地だ。
温泉街の中を流れる宇連川は、5kほどが川底が板状のために板敷川と呼ばれ、断崖や奇岩が鳳来峡と呼ばれる美しい渓谷を造り上げている。
その渓谷沿いに旅館が8軒、多くはJR飯田線湯谷温泉駅側にあるが、吊り橋を渡った対岸にもある。
8館中、「はづグループ」が旅館4館(はづ合掌・はづ木・湯の風はづ・はづ別館)を経営している。
この内、はづ別館は、宿泊した客自身が満足度によって、自分が決めた料金を宿に支払うというユニークさで知られている。
湯谷温泉は湯量が豊富なようで、駅の南側の駐車場の一角には温泉スタンドがあって、100リットル/100円という格安料金で販売している。
日帰り入浴施設としては、「ゆ〜ゆありいな」と「お食事処 ゆかわ」等がある。
風呂から見る板敷川の渓流。この風景が僅か標高100mにあるとは信じがたい。
地図で見るとかなりの内陸で、降雪や凍結があるように思えるが、冬でもスタッドレスタイヤは不要、と宿で聞いた。
泉質はナトリウム・カルシウム―塩化物温泉。
源泉温度36℃ほど、加水・加温・循環ろ過している。
新城市は愛知県の東部、東三河の中央に位置し、東は静岡県に接している。
市域の84%が三河山間部を形成し、緑豊かな森林に覆われ、東三河一帯の水源地となっている。
市域には幾つかの観光スポットがある。
紅葉の名所であり、仏法僧(コノハズク)の棲む山として全国的に知られ(下記雑記帳参照)、国の名勝に指定されている鳳来寺山が有名だ。
標高695mの山頂近くにあって、麓から1425段の階段を上って来る宝来寺は真言宗の寺院で、徳川家光によって建てられた仁王門は国の重要文化財である。
また、日本戦史で有名な「長篠の戦い」の地となった長篠城跡がある。
長篠の戦いは三河国長篠城をめぐり、織田信長・徳川家康連合軍と武田勝頼軍との間で勃発した戦い。連合軍は3000丁の鉄砲を以て、武田軍が誇る騎馬軍を壊滅させた。
湯谷温泉付近の宇連川は、川底が平らな板状のために板敷川と呼ばれている。
食事を取ると入浴は無料だが、入浴だけは大人1000円(HPでは800円)を支払う。
風呂は内湯は無く、混浴の露天風呂と女性専用の露天風呂のみ。
女性が混浴の方に入浴する場合は、レンタルで巻きタオルを借りられる(157円)。
建物は渓流への斜面の途中にあり、この屋敷門をくぐって下に降りて行く。
長篠城跡。織田・徳川連合軍が、鉄砲3000丁で武田勝頼軍の騎馬隊を壊滅させた。
施設名 : お食事処 ゆかわ (入浴日:2013.1.23)