風呂は露天風呂は無いが、タイル張りの男女別内湯と貸切風呂(1ヶ所)は、伊勢湾を眼下に見渡す眺望風呂だ。他にサウナもある。
内湯(左)は6、7人が足を伸ばして入れる大きさ、貸切風呂(下)は15〜23時、6〜10時で予約制(無料・50分)。

温泉力が必ずしも強くない伊勢志摩地域を選んだのは、三重県で宿泊したことがないこと、久しぶりに海の風景を見たかったこと、新鮮な魚介類を味わいたいこと等が理由だ。
いじか荘を選んだのは、ガイドブックで上記の海を臨むデッキが気に入ったこと、割安な料金設定のプランがあったことによる。
館名の前に「源泉の宿」とあるのは、上述の通りこの地域には珍しく、自家源泉を有しているためだ。


岬の最先端、小さな石鏡灯台の脇にいじか荘がある。
駐車場から見ると2階建てに見えるが、ロビーが3階になる鉄筋4階建て、客室は22室、和室(BT)が8室、洋室(BT)が14室となっている。
もちろん全室が伊勢湾を見はらすオーシャンビューで、同様の風景がロビー、レストラン、風呂からも眺められる。

標準室は、和室が12畳(広縁を含む)、洋室が33uで、他に和洋室・特別室もある。

宿泊料金は7月22日現在で、平日2人1室で12,000円からあるが、客室・季節・曜日・食事・宿泊人数等によって変わるので、詳細・最新情報はホテルの下記HPを参照ください。

ー日帰り入浴不可ー

風 呂

近くに住みながら、修学旅行以来の伊勢神宮(内宮のみ)を参拝、いまやビッグな観光名所となったおはらい町とおかげ横丁を散策・ショッピングした。
神社本庁の本宗(ほんそう)とされ、正式名称は地名の付かない「神宮」(じんぐう)である。他の神宮と区別する場合には「伊勢の神宮」と呼ぶこともあり、親しみを込めて俗に「お伊勢さん」「大神宮さん」とも言う。
伊勢神宮には、太陽を神格化した天照大御神を祀る皇大神宮(内宮)と、衣食住の守り神である豊受大御神を祀る豊受大神宮(外宮ーげぐう)の二つの正宮が存在する。
内宮と外宮は離れた場所にあるため、観光の場合は時間の都合上、内宮のみ参拝することも多いが、本来はまず外宮を参拝してから、内宮に参拝するのが正しい方法とされている。

鳥羽・志摩周辺では珍しく自家源泉を持つ石鏡温泉のホテルいじか荘は、全室が伊勢湾を臨むオーシャンビューの宿。海の幸をはじめ、手の込んだ食事が楽しめる。

焼物
国産黒毛和牛と寒鰤
伊勢大根のステーキ

夕 食

冬鯛姿造り
紀州産鮪造り
志摩町つばす重ね造り

これで2人分、食べきれないほどだった。

上記の通り、短期間で2回宿泊している。これは1回目の時、デジカメで撮影した写真を間違って削除してしまい記事が作成できなくなったため、意地になってもう一回泊まったからだ。
前回は洋室だったので、今回は和室にした。
今回も高い「伊勢海老・鮑プラン」でなくて、割安の「鯛プラン」で予約、料金は平日2人1室で1人11,000円だった。

宇治川を跨ぐ宇治橋は、聖界と俗界との架け橋

五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらし)。かっては参拝前にここで身を清めた。

御正殿は平日なのにこの人出。ここから先は撮影禁止。

所在地 : 鳥羽市石鏡(いじか)

鳥羽市は志摩半島に位置し、西を伊勢市、南を志摩市に接する他はリアス式の海岸線で、市域全体が伊勢志摩国立公園に指定されている。

三重県南東部、伊勢湾・英虞湾・的矢湾そして太平洋に望む鳥羽・志摩は、日本で一、二を争う海洋観光地で、これに神話・信仰の伊勢が加わって伊勢志摩国立公園を形成する。

これらの観光地は、伊勢志摩スカイライン・志摩パールロード等の観光道路でつながっていて、快適、スムーズな旅が出来る。


鳥羽は鳥羽湾を中心に開けた観光地で、真珠と海女の故郷、古くは九鬼水軍の本拠地であった。
主な観光資源として、真珠王
御木本幸吉翁ゆかりの真珠島、鳥羽水族館、イルカ島海洋遊園地、それにリヤス式海岸や答志島・菅島などの島々が華やかな彩りを添えている。

また、グルメにも事欠かず、この地域特産の三大魚介、「伊勢海老」「鮑」「牡蠣」を中心とした海鮮料理も大きな魅力だ。
中高級旅館では、これに松坂牛を加えた夕食を供している。

施設名 : 源泉の宿 いじか荘 (1回目宿泊:2011.5.26 2回目宿泊:2012.1.18)

プランは2種類。「伊勢海老・鮑プラン」は料金が高目、かつ家内は鮑があまり好きではないので「鯛プラン」11、000円で予約したが、手の込んだ料理も出て、朝食と合わせて期待していた以上だった。
夕食・朝食ともオーシャンビューのレストランで取る。

伊勢湾を臨む開放的なロビー。この先に上の写真のデッキがある。部屋への案内などは行わない。

石鏡温泉からの伊勢湾風景。右前方に小さく見える島が、三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台となった神島。

焼牡蠣は1個100円だった。何も付けないで牡蠣に含まれる塩水だけで無造作に食べるが素晴らしく美味だった。収穫期は10月-3月、11月-2月に旬を迎える(ヨーロッパではRの付く月、即ち11月〜4月がシーズンだった)。種ガキは宮城県の松島産のものを入荷し、7〜8ヶ月養殖するそうだが、2011年3月の東日本大震災の影響はなかったのだろうか。

シンプルな湯豆腐が嬉しい。

ワタリガニの味噌汁が磯飯と絶妙のハーモニー。

盛り付けもきれいだ。


大きな地図で見る

伊勢自動車道伊勢ICから凡そ18km、鳥羽水族館を過ぎて海沿いの県道を進んで15分ほど走った岬の先、小さな灯台脇に一軒宿の「いじか荘」がある。

鳥羽・志摩の温泉は、県内各地に湧く幾つかの掘削源泉から温泉を運んでくる宿が多い。

その代表的な源泉の中に、県内各地で使われている「南勢桜山温泉」や鳥羽の五感の宿 慶泉が持つ「神代温泉」などがある。
一方、石鏡温泉は、いじか荘が8か月かけて敷地内で掘り当てた自家源泉を単独使用して、所在住所から石鏡温泉と称している。
近くに数軒の旅館があるが、他所からの運び湯のために石鏡温泉は名乗っていない。


それらの旅館を含めて、この温泉の最大の売り物は岬の高台にある故の全室オーシャンビュー、どこの旅館、どこの部屋からも伊勢湾を望め、地の利を生かした新鮮魚介類の料理を売り物にしている。

温泉名 : 石鏡(いじか)温泉 

宿泊した源泉の宿 いじか荘のデッキから臨む伊勢湾。

御飯・留椀・香物の後に水菓子

蒸物:伊勢鶏茶碗蒸し

酢物:真珠貝酒煎り・胡瓜・酢味噌

油物:伊勢芋揚げ・茄子・青唐・出汁

先吸椀:柚子・人参・大根・芹

前菜:海鼠霙和え・・唐墨大根・菜の花昆布〆・車海老キャビア・梅長芋

明るい日光と青い海、オーシャンビューのレストランでの朝食が大好きだ。

伊勢神宮・内宮前で栄えるレトロな雰囲気の「おはらい町」。宇治橋から五十鈴川に沿って続くおよそ800mの石畳の通りには、切妻・入母屋・妻入り様式の町並みが軒を連ねる。
通りにはたくさんの土産物店・飲食店や商家が建ち並ぶ。
右側は赤福本店、日本三大土産菓子というランキングがあるとすればベスト3に入るだろう。

内宮門前町の一角にある「おかげ横丁」。江戸から明治期にかけての伊勢路の代表的な建築物が移築・再現された。食べ物屋や土産物屋が建ち並ぶ。

温泉はボーリングした自家源泉で、泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物冷鉱泉。
光線の具合だろうか、僅かに色がついているように見える。
風呂の底が温泉成分が付着して良い味を出している。
日帰り入浴は受け付けていない。

鳥羽市と志摩市に跨る的矢湾は養殖牡蠣の産地で、道筋には、鉄板の上でダイナミックに焼いた牡蠣を食べさせる店を多く見かける。

朝 食

前回が洋室ツイン、今回は12畳の和室。ユニットBTの他に、広縁にもう一つ洗面所があるのが便利だ。

伊勢湾を見渡すレストラン。オーシャンビューの食事処は、朝日が射す朝食が嬉しい。

玄関が3階,、右側は小さいながら海上保安庁が管理する本物の石鏡灯台。

住 所 三重県鳥羽市石鏡町368−2
電 話 0599−32−5326
交通機関 伊勢自動車道伊勢ICから約18km
近鉄鳥羽線鳥羽駅から鳥羽市営かもめバス石鏡港行きで41分、第一ホテル前下車徒歩5分
施 設(日帰り) 日帰り不可
宿 泊 22室、和室(BT)8室、洋室(BT)14室
平日2人1室12,000円〜
詳細・最新情報はいじか荘の下記HP参照。
泉 質 ナトリウム・カルシウムー塩化物冷鉱泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
日帰入浴時間 不可
入浴施設 内湯男女各1、貸切1
観光スポット ミキモト真珠島、鳥羽水族館、海の博物館、鳥羽湾観光船、志摩スペイン村、伊勢戦国時代村、合歓の郷、志摩マリンランド、伊勢神宮、おかげ横丁等
近くの温泉 鳥羽小浜温泉、本浦温泉、鳥羽グランドホテル温泉、志摩スペイン村天然温泉、浜島温泉、奥志摩温泉
鳥羽市HP
観光協会HP
いじか荘HP
http://www.city.toba.mie.jp/
http://www.toba.gr.jp/
http://www.ijikasou.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

料 理

いじか荘売り物の「磯めし」はとても美味だった。ニタリ貝・ミニ帆立・ウニ・ヒジキなどを、秘伝の出汁で炊き込んだご飯。

石鏡温泉 源泉の宿 ホテルいじか荘 (三重県)

伊勢神宮