「水仙の間」は、8畳+4畳+広縁+ユニットバス+シャワートイレ+洗面所で、平日2人1室で1人15、150円(税サ入湯税込)。広縁に座ると湖が目の前、釣りが出来そうな近さだった。畳が焼けて茶色になっていたので、部屋全体が古びて見えたのが残念だった。

館内廊下の造り、白と黒がモダンだ。

ロビー・食事処、館内のどこも湖に面して眺望は抜群。館内移動にスリッパは置いて無くて素足で歩くのが心地よい。

三方五湖の中で最も大きな水月湖の湖畔に建つ。近隣から移築した民家が五軒並び、平成16年に全面リフォームした。
部屋数は25室、全室が湖に面している。料金は13,800円~特別室の21,150円まで、冬のカニ料理の場合は30,000円を超えるプランもある。(2012年9月末現在、詳細・最新情報は宿のHP参照

虹岳島温泉 虹岳島 (福井県)

若狭国定公園の中心にあって、ラムサール条約に登録された三方五湖(みかたごこ)の湖畔、西日本では珍しい日本秘湯を守る会の温泉宿、虹岳島温泉虹岳島(荘)に宿泊した。
全室が五湖で最大の水月湖に面しており、大部分が奥深い山中にある日本秘湯を守る会の宿では珍しく、開放的な湖畔の宿だ。

夕食は部屋食、朝食は食事処で取る。格別手の込んだ料理では無いが、土地柄、海の幸を食材とした料理が充実しており、ボリューム感もたっぷり。宿泊料金相応の食事で不満は無いが、家内も私も野菜が少ないのを嘆いた。

風呂は男女別の内湯と露天風呂があり、夏季は水着着用・混浴の温泉プールもオープンするので、小さな子が一緒の家族連れには喜ばれるだろう。

内湯、露天風呂ともタイル張りで特に特色が無く、その上温泉が15℃の弱放射能冷鉱泉を加温して循環、無色透明・無味無臭でパンチが無いので、温泉に拘る方には物足りないだろう。


男性用露天風呂には小さな源泉風呂が設けられている。しかし、加温無しの15℃前後の冷たさなので、とても入浴出来ず、足首をちょんちょんと浸しただけで済ませた。

立寄り入浴を受け付けており、時間は10時~15時まで、料金は大人1000円でタオルが付くようだ。
上述のように、温泉・風呂に拘る方にはやや力不足で、ここはあくまでも宿泊して、三方五湖の景観や食事を含めて総合評価される宿と言える。

食 事

温泉名 : 虹岳島(こがしま)温泉

                      館名について

宿のパンフレット・領収証では「虹岳島」、一方ホームページや大部分のガイドブックでは「虹岳島荘」になっている。インターネット上でも、ほとんど虹岳島荘の表示になっている。
本日(2012年9月27日)、この記事を書くにあたって、宿に正しい館名を確認したところ、「虹岳島にしておいてください」との返事があった。

彩りにかけてやや地味な朝食、ここでも野菜が無かった。

デザートの抹茶ゼリー

茶碗蒸し(昨今は変わり茶碗蒸しが多いが、ここは旧態のもの)

おこぜの唐揚げ(高級食材なのに油っぽく不満有り)

蛍烏賊の酢の物

住 所 福井県三方上中郡若狭町気山334-1-8
電 話 0770-45-0255
交通機関 北陸自動車敦賀ICから国道27号で三方五湖方面へ約30分
JR北陸本線駅敦賀駅からJR小浜線気山駅下車
施 設 売店、ロビー、駐車場 屋形船(食事可) 温泉プール、キャンプ場、マリーナバーベキュー
宿 泊 部屋数は25室 13,800円~21,150円 冬のカニ料理の場合は30,000円を超えるプランもある。(2012年9月末現在、詳細・最新情報は宿のHP参照
泉 質 単純弱放射能冷鉱泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 10時~15時
定休日 不定休
入浴料金 大人 1000円 小人 600円
入浴施設 男女別内湯、男女別露天風呂、下記のみ温泉プール(混浴・水着着用)
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー、ロッカー
観光スポット 若狭町:三方五湖、梅丈岳展望台(レインボーライン)、瓜割の滝(名水100選)、梅の里会館、熊川宿 宿場館
小浜市:明通寺、羽賀寺、若狭国分寺、若狭神宮寺など寺社仏閣多数、蘇洞門、
お土産・食事 梅丈岳周辺で
近くの温泉 ハートフル美浜温泉、敦賀トンネル温泉
若狭町HP
若狭町観光HP
三方五湖HP
虹岳島HP
http://www.town.fukui-wakasa.lg.jp/
http://www.town.fukui-wakasa.lg.jp/kankou/
http://www.mikatagoko.com/
http://www.wakasa-resort.jp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
所在地 : 三方上中郡若狭町

若狭町は、福井県の南西部にあり人口16,000人余り、若狭湾のリアス式海岸の一部を成し、南は滋賀県と800m級の山々で接している。

若狭湾国定公園の中心部にあって、国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に登録された「三方五湖」、全国名水百選「瓜割の滝」、近畿一美しい川とされる「北川」など水資源に恵まれた町である。

国指定の名勝でもある三方五湖は、三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖の総称で、5つの湖はすべて繋がっていて、そのうえ、淡水湖・海水湖・汽水湖(海水と淡水が混じる)の3種類から構成されている。

三方五湖の景観の特色は、低いゆるやかな丘陵が湖の周囲を囲み、山水一体となった、のどかで美しい自然を造形していることだ。

また、三方五湖周辺は福井梅発祥の地であり、ウメやナシなどの果物栽培が盛んなほか、旅館や民宿が100軒以上もある大きな観光地でもある。

カンパチのカマ煮付け

この日、奈良の自宅を発ち、長浜の黒壁スクエア観光と国宝十一面面観音像で有名な向源寺(渡岸寺観音堂)を参拝してから、滋賀県の数少ないかけ流しの須賀谷温泉で入浴した。

その後、再び北陸自動車道に乗って敦賀ICから国道27号に乗り換え、福井県唯一の国宝建築、小浜市街にある明通寺を参詣してから、三方五湖に向かった。
走ったレインボースカイラインは、美浜町から梅丈岳山頂を経て若狭町を結ぶ全長11.2kmの観光道路で、最大のビュースポットは上述の梅丈岳山頂。

2回目の観光だが、今回は三方五湖での宿泊なので気分的に余裕があり、山頂からの日本海・三方五湖を見下ろす絶景を堪能した。

虹岳島温泉は、三方五湖最大の湖で周囲が約11km、海水と淡水が混じる汽水湖である水月湖の静かな湖畔に佇む一軒宿。西日本では珍しい日本秘湯を守る会の宿である。

玄関先には、西日本では珍しい、日本秘湯を守る会の提灯が吊るされていた。

藁ぶき屋根の重厚な門が出迎える。

宿手前の桟橋では、釣り人がのんびりと釣り糸を垂れていた。

レインボーラインの梅丈岳(ばいじょうだけー395m)山頂から観る三方五湖の一部。

八寸(蝦夷鮑等)

お造り(カンパチ・タイ・イカ・海老)

牛肉ステーキ

グジ(アマダイ)の焼き物

左手奥が一軒宿の虹岳島(虹岳島荘ー後述)

「五木の園」。当地出身の歌手・五木ひろしの碑があり、ボタンを押すと彼の歌が流れる。

左側:梅丈岳へは、駐車場からケーブルカー又はリフトで山頂まで行ける。背後は日本海。右側:ここは「恋人の聖地(詳細不詳)に認定されたそうで、「誓いの鍵」が何千個(何万か?)が手すりに掛けられている。(1個400円)


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男性用露天風呂にのみ、源泉風呂(手前)が付く。

風 呂

7~8人が一度に入れる大きさ。ガラス窓の向こうが露天風呂。

露天風呂は水月湖に面するが、目隠しの樹木などがあって、風呂に身を沈めるとそれほど眺めは良くない。

施設名 : 虹岳島 (虹岳島荘) (宿泊日:2012.4.18)