串本温泉 サンゴの湯 (和歌山県)

紀伊半島の南、天然記念物の橋杭岩や串本海中公園などの観光スポットや県を代表する民謡・串本節等で知られる串本町。
本州最南端の温泉である串本温泉の町営日帰施設で、リニューアルオープンしたばかりのサンゴの湯で入浴した。

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串本沖の太平洋は、緯度からすると本来は海藻の茂る温帯の海に属する。しかし、黒潮が流れ込むために海が常に暖められ、南海と同じようにサンゴが形成され、世界最北のサンゴの海になっていて、ラムサール条約にも登録されている。
施設の名称「サンゴの湯」は、ここに由来している。

他の方の記事を見たら、建物が現在と全く異なるクラッシックな木造だった。近年新築されたに違いないと思って調べたら、次の様な記事を地元紙・紀伊民報のウエブサイトで見つけた。
「サンゴの湯は1994年に営業を開始、町ふるさと振興公社に運営を委託していたが、2010年11月、浴室の屋根裏にある梁などにシロアリの被害があることが発覚し、建て替えのために休業していた。
2011年9月から工事を開始したが、将来の津波の影響を考慮し、元の場所(標高5.1m)より6m高い町有地に新築された。
再会は(2012年)4月下旬を予定している」とあったので、リニューアルオープンして間もなくに入浴したことになる。

尚、本日(2012年8月29日)報道の「南海トラフ巨大地震」の予測で、串本は4~5分で10mの津波が襲来すると報道されていた。

施設名 : サンゴの湯 (入浴日:2012.5.18)

所在地 : 東牟婁郡(ひがしむろぐん)串本町

東牟婁郡は、紀伊半島の最南端に近い内陸部に位置する古座川(こざがわ)町、本州最南端の串本(くしもと)町、捕鯨の太地(たいじ)町、那智大社/那智の滝/南紀勝浦温泉で知られる那智勝浦(なちかつうら)町、奈良県と三重県に囲まれた全地域が飛び地という珍しい北山村の4町1村から成っている。

上記の通り、串本町は、紀伊山地を背にして、台風情報でお馴染みの潮岬が太平洋に突き出た本州最南端の町である。

東西に長く延びた海岸線は、奇岩が続くリアス式海岸で、吉野熊野国立公園に含まれている。

黒潮の恵みを受けて、年間平均気温が17℃、冬の最低気温も6~8℃で、降雪はほとんどない。

関東出身なのに、何故か「♪ここは串本 向かいは大島 仲をとりもつ~巡航船♪」で有名な民謡・串本節の冒頭は小さい頃から頭に染みついている。
その(紀伊)大島、、今は橋(串本大橋)で繋がっている。

天然記念物・橋杭岩

温泉名 : 串本(町)温泉 

町域には本州最南端の温泉、紀伊半島の太平洋沿いを走る国道42号線上に串本温泉があり、幾つかあるホテル・旅館の中で、串本ロイヤルホテル、ヒルトップホテル和田金、浦島ハーバーホテルなど6軒が温泉を引いている。

白浜温泉と南紀勝浦温泉と言う、和歌山県のみならず関西を代表する有名温泉の間にあるのでどうしても通過してしまい、未だに宿泊したことが無い。

この他、町域には2つの日帰り温泉施設「サンゴの湯」と「弘法湯」がある。
観光協会HPとは別に、串本町のHPにもこの2ヶ所が紹介されているので町営と想像される。
特にサンゴの湯は「公衆温泉浴場」という名前を使っている。

また、手元のガイドブックでは、サンゴの湯の温泉名は「串本温泉」とし串本温泉とは区別しているが、観光協会のHPでは串本温泉とし、弘法の湯をその他としている。

住  所 和歌山県東牟婁郡串本町鬮野川1130
電  話 0735-62-2001
交通機関 阪和自動車道南紀田辺ICから国道42号線で約70km
JR紀勢本線串本駅から徒歩5分
施  設 休憩室、 駐車場(20台程度)
宿  泊 不可
外来入浴時間 11時~21時
定休日 毎週月曜日(月曜日が祝日の時は営業、翌火曜日休業) ・大晦日・元旦
泉 質 カルシウム・ナトリウムー塩化物温泉(pH6.5 38.8℃)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴料金 大人 400円(地元の70歳以上は200円) 6歳以上12歳未満 200円) 
入浴施設 内湯 : 男女各1 介護用貸切風呂1
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 橋杭岩、串本海中公園、本州最南端の地潮岬、くしもと大橋、日米修交記念館、樫野埼灯台トルコ記念館、串本応挙芦雪館
勝浦漁港周辺、那智の滝、熊野那智大社、青岸渡寺、紀の松島(観光船)
熊野本宮大社、熊野速玉大社、瀞峡(ウォータージェット船)、北山川筏下り、くじらの博物館、鯨ウオッチング
近くの温泉 弘法湯、月の瀬温泉、南紀勝浦温泉めざめ温泉(休暇村)南紀湯川温泉、太地温泉、夏山温泉、太地温泉雲取温泉、湯の峰温泉、渡瀬温泉、川湯温泉白浜温泉
那智勝浦町内:天然温泉公衆浴場はまゆきよもん湯、さくら湯
串本町HP
観光協会HP(サンゴの湯の記事あり)
http://www.town.kushimoto.wakayama.jp/
http://www.kankou-kushimoto.jp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

3mx4m位、青味がかった石板を敷き詰めた浴槽が美しい。湯が満々と張られ、静かに溢れだしていた。循環・かけ流し併用だろう。泉質はカルシウム・ナトリウムー塩化物温泉で、湯上がり後、食塩泉(熱の湯)らしくなかなか汗が止まらない。

水深6.3mの海中を覗いたら、コバルトブール―の小魚が遊泳していた。

長さ24mの水中トンネルがあるマリンパビリオン。

串本海中公園は、水族館のマリンパビリオンと沖合140mにある海中展望台から構成されている。

町内、国道42号線沿いにある奇観・橋杭岩は国指定の名勝及び天然記念物で、かなり大きな土産物屋と駐車場がある。

浴室にはシャンプー類有り、鍵のかかるロッカーも設けられている。

「本州最南端の温泉」の文字が誇らしげだ。最北端はどこだろう?

今回は白アリにやられないように鉄筋・平屋建。入浴料は大人400円、地元70歳以上は200円。

国道42号線を挟んで橋杭岩の正面にある「平儀」のうすかわ饅頭は、文字通り皮が薄く、どれ一つとっても同じ形が無く武骨、手作り感が横溢している(1個105円ー記憶)。甘味が抑えてあるので何個でも食べられる。
昭和59年の全国菓子大博覧会で名誉総裁(高松宮殿下)賞を受賞している。