食 事

館内風景

彦星

湯村温泉 朝野家 (兵庫県) 
部 屋 4.3 料理(夕食) 4.3
風 呂 4.3 接客・サービス 4.3 
料理(朝食) 4.3 清潔感 4.3 

今時、これだけ堂々と灰皿が置かれた館内は珍しい。

ピンク色の柄物の絨毯のラウンジは、部屋数66室に相応しくかなり広い。

浴室の外に置かれた「黒豆茶」と「グリーンティー」は、両方とも爽やかだった

千草(516号室)、12畳(BT)だが窓が一間で狭く薄暗い感じ。展望も悪い。下から数番目の安いプランだから止むをえない。

日本画風のシックなエレベータ2基

チェックイン時に。

御飯・赤出汁の後にデザート・果物盛り合わせ

酢物・ローストビーフ

揚げ物・春野菜の天麩羅

炊合せ・鰆の出石蒸し(出石蕎麦使用)

お凌ぎ・白魚の茶碗蒸し

薬師堂の奥に高層の朝野家、左半分は城郭風で異色の造りだ。少々成金趣味を覚えるが、今回はこの趣向に敢えて乗ることにした。

ー日帰り入浴不可ー

関西五大温泉の一つ、吉永小百合主演の「夢千代日記」で一躍知名度を高めた湯村温泉は、渓流・自噴源泉風景・共同浴場・足湯・寺・神社・旅館・土産物屋などの温泉一式が揃った情緒たっぷりの温泉地だ。
鉄筋11階建て、建物の半分が城郭と思わせる異色の大型旅館(66室)、朝野家に宿泊した。

関西圏屈指の名湯である湯村温泉の歴史は平安時代まで遡れるという。

有馬や白浜の華やかさや知名度はないが、湯村温泉のシンボルでもある荒湯(源泉)周辺は、コンパクトながら関西有数の温泉情緒を漂わせている。

湯村温泉の主要源泉の一つである荒湯は、温泉街の中心、春来川の畔にあり、小さな社の前にあるコンクリートで囲われた源泉からは温泉がぼこぼこと湧き出ていて、周囲にはもうもうと湯煙が漂う。

荒湯の中を覗くと、無色透明、無味無臭、98度の熱湯が、勢いよく噴き上がってくる。
湧出量は毎分500リットルと豊富だ。
この源泉に卵を入れたネットを垂らし、温泉卵を自分で作るもの楽しい。

また、近くには株湯という源泉小屋もあり、こちらは荒湯と違って静かに湧出し、日帰り施設の2軒(リフレッシュパーク ゆむらと共同浴場・薬師湯)で利用されている。

温泉街全体で49ヶ所もの源泉があり、総湧出量は2,200リットル/分。
この豊富な温泉を利用して、20軒ほどの旅館・ホテル・民宿・保養施設の他に、周辺500か所の家にも配湯されている。

春来川に沿って、日本一の長さという足湯があり、降雨降雪以外の日はいつも賑わっている。

1981年のNHKテレビドラマで、吉永小百合が主演した「夢千代日記」のロケ地としてその風情が全国に知られるようになり、以来「夢千代の里」と称している。

荒湯の左後方、春来川にかかる橋を渡ると、夢千代の像が立っていて、絶好の撮影スポットになっている。

余談だが、このドラマの冒頭に登場する山陰線の余部(あまるべ)鉄橋は、多くの鉄道ファンに惜しまれつつ解体され、新橋梁と入れ替わった。

温泉街風景

強肴・ハタハタのしゃぶしゃぶは美味しかった。

春来川に沿って、細長い足湯が続く。

開祖慈覚大師を祀る薬師堂(やや前方)。その奥に宿泊した朝野家。

桜満開の八幡神社(この右手奥に「リフレッシュパークゆむら」、手前に駐車場。

各隙間毎にフックが付いてるので、これに卵を入れたネットを吊るし、温泉卵を作る。

駐車場から朝野家の横を通りこの階段を下りて荒湯に行く。途中の商店で卵が買える。

春来川を跨ぐ湯村橋、この先左前方、少し歩くと薬師湯に着く。

荒湯近くから移転した共同浴場の薬師湯

100℃近い沸騰した温泉が自噴している荒湯。

夢千代像。主演の吉永小百合酷似の顔立ち。

所在地 : 三方郡新温泉町

温泉が流れ出ていた桧の露天風呂。

住  所 兵庫県美方郡新温泉町湯1269
電  話 0796−92−1000
交通機関 北近畿豊岡道・播但連絡道路和田山ICから国道312号・9号を村岡、湯村方面へ56km
JR山陰本線浜坂駅から全但バス湯村温泉行きで25分、終点下車すぐ
宿  泊 66室 (露天風呂付特別室7室)
標準宿泊料金:13,000円台〜25,000円台(これより上もあり、特に蟹のシーズンは高額となる)
詳細・最新情報は朝野家のHP参照のこと。
外来入浴時間 外来入浴不可
泉 質 ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉(98℃ pH7.52 420?/分)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴施設 内湯:男女交代制2 露天風呂:男女交代制2 貸切風呂2(有料 45分 3,240円)
観光スポット 湯村温泉街(荒湯・夢千代像等)、但馬海岸巡り(旭洞門・浦富海岸)、竹田城跡、鳥取砂丘、出石町、.植村直己冒険館
お土産・食事 充実した売店あり
冬のズワイガニ(松葉カニ)、但馬ビーフ(神戸牛は但馬牛を飼育)、荒湯ソバ・豆腐
近くの温泉 リフレッシュパーク湯村(国道9号線をはさんで温泉街の反対側にある日帰り施設)
香住温泉、浜坂温泉郷(浜坂・二日市・七釜)、岩井温泉
新温泉町HP
浜坂観光協会HP
旅館組合HP
朝野家HP
http://www.town.shinonsen.hyogo.jp/
http://www.hamasaka.com/
http://www.yumura.gr.jp/
http://www.asanoya.co.jp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

茶道・華道・香道を基本とする日本情緒満載の宿・・・ガイドブックから

夕食・朝食とも客室で取った。
魚介は蛍烏賊だったが、苦手なので変更を頼んだところ、食べたことがない「ハタハタ」のしゃぶしゃぶに代わった。因みにハタハタは秋田県の県魚で、しょっつる鍋が知られている。

風 呂

七釜温泉の民宿で供された蟹フルコース。

じゃらん口コミ評価 総合:4.4点
   (2018.4.10日修正)

造里・地物さざえの沖魚盛り合せ

さんざしの食前酒

織姫

朝から男性用となった織姫。ここのざっくりした檜の木材で造った風呂が雰囲気あって、かつかけ流しと思われる。
露天風呂から見上げると、まるで姫路城本丸の城壁の下で入浴している気分になる。折から満開を過ぎた桜が散り始め、湯面をピンクに染めていた。

こちらにも藁葺屋根。温度を下げるためだろうか、温泉を滝のようにして落していた。

こちらも大きな内湯。場所によって温度差を感じられた。

温泉名 : 湯村温泉

夢千代像。背後に春木川、湯煙上げる荒湯、旅館群が見える。

関西の5大温泉、白浜・有馬・城崎・南紀勝浦と何れも宿泊しているが、唯一、湯村温泉のみ未泊だった。

湯村温泉には3軒の大型旅館があり、100室を超える佳泉郷井づつや、次に60室を超える三好屋(愉快リゾート)、朝野家が続く。
通常は中規模以下の宿を選ぶが、たまには大型旅館も良かろうと思って上記三旅館から朝野家を選んだ。

三旅館から朝野家を選んだのは、予約当時、じゃらんの口コミ総合評価が一番高かったこと、それにまだ入浴していなかった日帰り温泉施設のリフレッシュパークゆむらに近かったからだ(結局は入浴しなかったが)。

手元にあるガイドブックに記載の宿泊料金は、21,150円〜58.950円となっており、これだけ見ると高級旅館だ。

しかし、平日限定だが13,000円台のプランもあり、15,000円からほぼ1,000円刻みで25,000円前後まで、各種プランが用意されているので、料金面の選択肢は広い。
(最新・詳細情報は、朝野家のHPで必ず確認下さい。)

施設名 : 朝野家 (宿泊日:2012.4.19 平日2人1室 1人16,800円 税込) 

夜間まで男性用だった彦星の3ヶ所の風呂。内湯・露天風呂ともにかなり大きく、一度に15人〜20人が入れるだろう。
露天風呂には藁葺の屋根と大きな水車が設けられていて、なかなか風情がある。右下の檜風呂は温泉注入中で、こちらはかけ流しのようだ。
ぬるすべ感がかなりあった

一番気に入った檜の露天風呂。身を沈めると湯が一気に溢れた。

平成17年10月1日に両方とも温泉を有する浜坂町と温泉町が合併し、人口およそ17、000人の新温泉町が誕生した。

町は兵庫県の北西部に位置して鳥取県に接し、内陸部は1000m級の山が連なり、山陰海岸国立公園、氷ノ山後山那岐山国定公園、但馬山岳県立自然公園等、自然公園指定区域が46.3%を占める海と山と温泉に恵まれた自然豊かな町だ。

町名が示すように温泉と深い縁があり、旧浜坂町には、高温泉が湧出する浜坂温泉・七釜温泉・二日市温泉の3つの温泉がある。
これらを総称して浜坂温泉郷と言い、国民保養温泉地に指定されている。

また浜坂は、冬の味覚の王様・ズワイガニ(松葉ガニ)の水揚げ量(浜坂港)は兵庫県全体の40%を占める。
11月上旬から3月末迄の解禁期間には、これを目当ての観光客、温泉客で大変な賑わいになる。

また、浜坂はホタルイカの水揚げ量が日本一である。

一方、旧温泉町には、旅館が20軒弱あって、関西では有馬・白浜・城崎等に続く大きな温泉地である湯村温泉がある。
同じ名前の温泉が山梨県にあるが、規模は兵庫県の方が遥かに大きい。

60室を超える大きな旅館なので、それなりに大きな風呂が要求される。男女が交替する内湯・露天風呂が各2ヶ所、それに45分3、150円の貸切風呂が2ヶ所ある(高額の為利用せず)。

温泉は荒湯源泉など3本を使用、泉質はナトリウムー炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩温泉、泉温は98℃、pH7.52.

源泉の温度が高温の為に、通常なら手っ取り早く加水をする。しかし、朝野家では温泉の品質維持にこだわり、複数のタンクで貯湯して放熱させたり、館内冷暖房の熱源として利用したりして、65℃程度まで下げる。その後、季節・外気温などに応じて浴槽に落とす湯量を調整することによって、加水を最低限に抑えている。

大きな内湯とこれに続く露天風呂は衛生面を考慮して敢えて循環・かけ流し併用、一方、小さめの檜の露天風呂と部屋付きの露天風呂、貸切風呂などはかけ流しになっていると推測される(朝野家のHP参照)。


湯煙で周辺が曇る荒湯。日本有数の高温、98℃の温泉が自噴する。

先附・山菜の白和え

前菜・季節のお酒菜

煮物椀・桜鯛の塩汁

L字型の大きな露天風呂だが、藁葺屋根と水車で、風情が良い。

一国一城の主の雰囲気になれる景色。

桜吹雪の中での入浴。

浴槽の場所によって40℃〜42℃程度の温度差が出るように設計されている。

注入中の荒削りの檜の露天風呂。こちらはおそらくかけ流しだろう。趣のある浴槽だ。