県道から少し奥まった所に、湯村温泉の提灯アーチがあったが、小さな旅館が数軒だけ見えた。

長い歴史があり、数多い「武田信玄隠し湯」の筆頭を自称する湯村温泉は、交通量が多い市街地に紛れて温泉街の風情は損なわれているが、旅館・ホテルが13軒ある中規模温泉地だ。湯村ホテルB&Bは温泉付きビジネスホテルで、B(bed)とB(breakfast)の名が付く通り、素泊まり又は朝食付き宿泊をベースにしている。
温泉は敷地内から湧出し、貯湯タンクを経由することなく、そのまま加温・加水無しで浴槽に注がれる。

所在地 : 甲府市湯村

さして広くもない甲府盆地には、県庁所在地の甲府市の他に山梨市・甲州市・甲斐市等の紛らわしい名前を持った自治体がひしめいており、一見してどれが県庁所在地が判じ難い。

市名は、、斐国の中という意味から甲府と命名したことに始まる。

人口約193,000人、山梨県のほぼ中央に位置し、周囲を奥秩父山塊・御坂山地・南アルプス等の山々に360度囲まれ、市街地の標高は300m前後である。

市域は、山梨県の中央を南北に三日月のように長い不思議な形をしていて、統治しにくい形状だ。

市域北側は秩父多摩甲斐国立公園に属し、ここの主峰を源とする荒川が流れ、日本屈指の渓谷美を誇る国指定特別景勝の昇仙峡が多くの観光客を引き寄せている。

甲府は昔から水晶の産地であったことから、伝統工芸として宝石研磨や印鑑彫刻が盛んである。

施設名 : 湯村ホテルB&B (入浴日:2011.12.11)

甲府盆地の温泉地と言えば、石和温泉(笛吹市)が最大で知名度も高いが、それに次ぐのが中小の旅館13軒の湯村温泉である。

山梨県には自称「武田信玄の隠し湯」が多数あるが、弘法大師が開いたと言う由緒の真偽はともかく、歴史が古いことは間違いないし、地理的な位置からしても「信玄公の隠し湯筆頭」と称するのは間違いではないだろう。

湯村温泉は、甲府市内から韮崎市までを結ぶ主要地方道であり、交通量が多い県道6号線沿いの市街地にあるので、温泉情緒は感じられない。

源泉は12ヶ所、その平均温度は40.8℃で、加温・加水が不要の源泉が多く、総湧出量は830リットル/分と豊富だ。

温泉は100m位まで、200m位までと400m位までと浅い地盤から汲み上げられ、泉質は単純泉ではなく、ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉など3種類である。


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温泉は、敷地内の地下70という浅い所から汲み上げている。
泉質は、無色透明なナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉、pHが8.5あり、かなりのヌルスベ感がある・

貯湯タンクは無く、汲み上げた温泉を加水・加温無しで、直接風呂に落している。

湯村温泉にあっては、日帰り入浴出来る旅館・ホテルが6軒あるが、ここはその内の一つで、午前6時~夜9時の長時間入浴出来る(午前10時~11時は清掃)
風呂はタイル張りのシンプルな内湯と小さな露天風呂がある。入浴料金1200円はいかにも割高に感じられる。

甲府城(舞鶴城)は甲府市中心街の一条小山に築城された中世から近世にかけての平山城。

住 所 山梨県甲府市湯村3-3-11
電 話 055-254-1111
交通機関 中央自動車道・甲府昭和ICか約5km
JR中央本線甲府駅から山梨交通バス湯村温泉方面行で10分、湯村温泉入口下車すぐ
施 設(日帰り) レストランで朝食・夕食可(入浴無料)、売店、駐車場 
宿泊 99室(シングル80室 ツイン他19室)
素泊まり6,825円 夕食(バイキング)2,625円 朝食(バイキング1050円)

自炊用キッチン有り。
(2012年8月11日現在、詳細最新情報は下記HP参照)
泉 質 ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉
(pH8.5、泉温45.8℃、90リットル/分)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 午前6時~午後9時(清掃午前10時~午前11時 火曜日は午前10時~午後3時)
定休日 無休
入浴料金 大人1200円(タオル貰える)
宿泊なしでホテルのレストランで夕食か朝食を取れば入浴無料。
入浴施設 内湯:男女各1、露天風呂:男女各1 サウナ (他に宿泊者専用露天風呂)
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 昇仙峡、武田神社、舞鶴城公園(甲府城跡)、恵林寺、山梨県美術館、笛吹川フルーツセンター、苺・桃・ブドウ狩り、桃開花鑑賞、西沢渓谷、富士五湖、清里
お土産・食事 食事は甲府周辺・20号線沿い等に多数(「ほうとう」など)。
季節の桃・ブドウ・いちご・サクランボなどを(国道20号線沿い等の直販所等で)、宝飾品。
近くの温泉 石和温泉川浦温泉・塩山温泉・笛吹川温泉・一宮温泉・岩下温泉・御坂温泉・芦安温泉桃の木温泉ほったらかし温泉三富温泉山口温泉はやぶさ温泉正徳寺温泉韮崎旭温泉(その他日帰り施設多数)
甲府市HP
山梨県観光HP
山梨市観光協会HP
湯村ホテルHP
http://www.city.kofu.yamanashi.jp/contents/
http://www.yamanashi-kankou.jp/
http://www.e-kofu.com/
http://www.yumura-hotel.com/
雑記帳 同名の湯村温泉が、兵庫県にもある。
こちらの湯村温泉は、夢千代日記で全国的に名が知れた温泉地で、温泉街の中央に100℃近い高温泉が自噴する源泉「荒湯」があり、甲府の湯村とは対照的に温泉情緒がたっぷりある。
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

この他に、サウナと宿泊者専用の露天風呂が別館にある。
風呂は24時間入浴出来る。
宿泊はせず、夕食・朝食を取るだけでも、入浴料金は無料になる。

温泉名 : 湯村温泉 

99室、内シングルルームが80室あることから判るように、温泉のあるビジネスホテルだ。料金は素泊まり6,825円がベース、任意の夕食・朝食はバイキングで、それぞれ2,625円と1,050円(2012年8月現在)。

湯村温泉 湯村ホテルB&B (山梨県)