● 朝食

                     

蕎麦揚げ

どっしりした和の朝食。夕食とのコントラストが際立って余計に美味しく感じた。伊豆の鯵の干物、修善土産のどんこ(干し椎茸)も付く

プレートは全て白い。

● 夕食     

筥の湯の湯口はこんなに広い。

清潔な脱衣所の洗面台。

浴室入口。混浴タイムは無いが、脱衣所は男女別になっている。

シャワーからの湯が勢いよく出てとっても気持ち良い。

底を含めて浴槽全体が檜の「筥の湯」は風情たっぷり。時間によってこれも貸切になる。

地蔵から出てくる温泉は飲むことが可能。

岩風呂の「奥の院」。10人位が一度に入れる大きさで、これが貸切となるとかなり贅沢だ。

修善寺温泉  五葉館 (静岡県)

自分の宿泊旅館評価とほぼ合致するじゃらんのクチコミ評価で、初めてお目にかかった総合点が5点(満点)の宿。それが修善寺温泉五葉館で、かっての遊郭風情をコンセプトにした斬新なデザインの宿だ。
概して宿泊料金が高い修善寺温泉にあってリーズナブルなプランもあり、地元食材を多用した味も見栄えも良い夕食・朝食も加算されて、満足度が非常に高い宿となった。

所在地 : 伊豆市修善寺(しゅぜんじ)

伊豆市は、2004年4月1日付けで「修善寺町・土肥町・天城湯ヶ島町・中伊豆町」が合併した市である。
同市は伊豆半島の中央部に位置し、直線距離で東京から約100kmの距離にあり、南側は天城山系の山並みに囲まれ、西側は駿河湾に面している。

中央部には天城山から発する狩野川が流れ、北部はその沖積層により形成された田方平野となって開けている。

合併により、伊豆市は「修善寺温泉」「土肥(どい)温泉」「湯ヶ島温泉」「嵯峨沢温泉」などを有する一大温泉町となった。
修善寺の町は、その大部分が天城・巣雲・達磨山系に囲まれた丘陵で占められ70パーセントが山林原野となっている。

町のほぼ中央を伊豆半島最大の狩野川が蛇行しながら北流、北西部一帯は富士箱根伊豆国立公園地域となっており、風光明媚な保養地となっている。

風呂は男女別の大浴場と露天風呂は無く、3ヶ所の風呂が時間によって貸切となったり男女別になる。
客室が8室ということもあって、また平日で満室でなかったこともあってか、予約に苦労はせず、男女別タイムの時に先客がいたことも無かった。

「奥の院」は大小の岩石を組んで地蔵が置かれている。ここから落される温泉は飲むことが可能。
18時迄は貸切が可能で19時以降は男性用、24時以降は女性用となる。
「筥の湯」は風情ある檜風呂。
18時までは貸切、19時以降は女性用、24時以降は男性用になる。

源泉は複数の源泉の混合泉で、泉温60.8℃、pH8.7のアルカリ性単純温泉。

16穀パン他の自家製3種は美味しかった。

前菜:鮪カルパッチョ・アボカド生ハム・モッツアレラチーズ

豆のスープ(家内絶賛)

魚:伊豆名物の金目ダイ、皮パリパリで美味しい。

夕食は6時30分からで、ジャズが流れる地下の雰囲気が良い食事処で取る(夕食が部屋食のプランもある)。
足を伸ばせる掘り炬燵方式で、隣席とは適当に離れていて低い仕切りがある。

夕食は一般の旅館の品数と比べると少ないが、洋食スタイルの食前酒・前菜・スープ・魚・肉・デザートコースで一品毎に供される。
3種類の自家製パンも美味しかった。
我々には嬉しいボリュームで、家内の評価も上々だった。

同じ場所で取る朝食は、打って変わって重厚な旅館の和食で、こちらも美味しかった。

浴室入口

修善寺道路の修善寺ICからやって来ると温泉街に入って間もなく、湯回廊菊屋の手前左手に2階建て、ド派手な赤壁、白格子の五葉館が目に飛び込んでくる。
こんな外観の日本旅館は、今までお目にかかったことがない。

部屋数は僅か8室、「遊郭風情」をコンセプトにした館内は、美術デザインの権威・柳川和央氏がメインとなって、テレビ美術デザイナーやグラフィックデザイナーも参画して設計し、内装を施している。
表の看板やパンフレットなどで使う装飾文字は
北野武監督をはじめ数々の映画作品のタイトル文字を製作している赤松陽構造氏が手がけている。

パンフレットで表示されている「極彩色の」「戯れる」「絢爛の華」の文字が館内外の雰囲気を正確に伝えている。
チェックインと同時に流行りの和モダンといった言葉には当てはまらない、好き嫌いが論議される異端な雰囲気の中に身を置くことになる。

じゃらんクチコミ 総合:5.0 36件平均(2013.7.15現在)

桂川の河床に設けられた「独鈷(とっこ)の湯」。観光スポットとして造られたもので入浴は出来ない。

修善寺温泉は、伊豆半島の田方平野と天城山系の境界に位置し、伊豆を代表する名湯である。
空海が発見したと伝えられ、その象徴が温泉街の中心、桂川の河床に建てられている「独鈷(とっこ)の湯」だ。

修善寺温泉の中央には、弘法大師(空海)を開祖とする「修禅寺」がある。重文の大日如来坐像が安置されている本堂、その手前にある宝物殿には岡本綺堂がそれを見て発想した「修禅寺物語」の伎楽面が保管されている。
岡本綺堂のほか、夏目漱石、芥川龍之介など多くの文人がこの温泉に魅了され滞在した。
また、皇室・政治家もここを度々訪れている。

これらの歴史・文化を背景に、桂川に沿って立つ低層・木造の歴史ある25軒ほどの和風旅館や六つの橋等が温泉情緒を一層高め、しっとりした雰囲気を醸し出している。

かって修善寺温泉には多数の共同浴場があったが、何れも廃止されていた。平成12年2月、高さ12mの仰空楼(望楼)を併設する「筥湯(はこゆ)」が復活した。

風 呂

住 所 静岡県伊豆市修善寺765-2
電 話 0558-72-2066
交通機関 東名高速道路沼津ICから31km
伊豆箱根鉄道修善寺駅から東海バス・伊豆箱根バス修善寺温泉行きで約8分
施 設(日帰り) ロビー、駐車場
宿 泊 8室 2人1室1人 プランにより異なるが概ね15,000円~25,000円(2013年7月現在)
他に朝食付きや素泊まりプランもあり。
詳細最新情報はこちらから。
泉 質 アルカリ性単純温泉(混合泉  60.8℃ pH8.7)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 12時30分~14時(予約必要)
定休日 不定休
入浴料金 大人1,050円
入浴施設 内湯3ヶ所(どの風呂に入れるか不詳)
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー
観光スポット 修善寺温泉内(修禅寺・修善寺 虹の郷・修善寺梅林・指月殿、独鈷(とっこ)の湯、竹林の小径、ギャラリーしゅぜんじ回廊、)
浄蓮の滝、道の駅天城越え、天城グリーンガーデン、旧天城隧道

お土産・食事 特産品はわさび、しいたけなど
食事・土産は修善寺温泉内、道の駅天城越え、昭和の森会館、ドライブイン、国道沿いにワサビ販売所多数。
近くの温泉 天城温泉郷(湯ヶ島温泉他の持越・吉奈・月ヶ瀬・嵯峨沢・船原など)
大仁温泉、伊豆長岡温泉土肥温泉、河津温泉郷
伊豆市HP
修善寺観光HP
旅館組合HP

五葉館HP
http://www.city.izu.shizuoka.jp/
http://www.shuzenji.jp/
http://shuzenji.info/
http://www.goyokan.co.jp/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

料 理

館内風景

部屋からは桂川を見下ろす。

すっきりした洗面台。

最新型のシャワートイレ。

ナイノー発生器

こじんまりしたロビー

食事処(掘り炬燵式)。座布団の上の物は寒い人への膝掛け。


スケルトン構造の階段。昇降しながら桂川の渓流を見下ろせる。

部 屋 4.8 風 呂  4.9
朝 食 4.9  夕 食 5.0
接客サービス  4.9 清潔感 5.0

きりりとした美人女将。ご主人(調理担当)は4代目で5代目は4歳(この写真掲載OK頂いています)

白の間」「藍の間」「黒の間」などの全8室のデザイン・色は全て異なる。HPの掲載されているので、これを参考に予約すると良い。
写真は頼んで見せてもらった「朱の間」

フロント。玄関にスリッパは置いて無くて館内は裸足で歩く。

修善寺風景

温泉名 : 修善寺(しゅぜんじ)温泉

半露天風呂の「龍の雫」。桂川を見下ろし、奥にベンチもある。23時迄貸切可能なので、チェックイン時に予約する。

黒米の温泉かゆ

奈良漬でも酔っぱらう下戸なので食前酒は例によって奥さんへ直行。

部屋毎の靴入れ、自分で出し入れ出来て便利だ。

宿泊した12畳の「銀の間」。特殊加工で壁を銀色にしている。予め布団が敷いてあった。

湯ヶ島温泉付近の狩野川。

肉:伊豆牛ステーキ(生わさびと醤油で食べる―美味)

シラスと大根おろしのパスタ、さっぱりで美味。

デザート:柚子シャーベット、コーヒーも。

部屋で出された茶菓子(美味しかった黒い団子)

女性は浴衣を選べる。

別の角度からの銀の間。

銀色の壁

強烈なインパクトを与える五葉館の外観。2011年9月にリニューアルオープンした。

初めてお目にかかった総合5点満点の宿だ。

エレベーターが無いので、階段乗降の際に少しでも気が紛れるように、との意図で描かれたそうだ。今にも泳ぎだしそうに見える金魚。

温泉飲泉所、湯口は竜。

足湯

虎渓橋、多数の朱塗りの橋が桂川を跨ぐ。

筥(はこ)湯 

独鈷(とっこ)の湯

修善寺

施設名 : 五葉館 (ごようかん) (宿泊日:2012.12.27 2人1室1人16,590円))