白亜の洋館風の白鷺の湯。駐車場はこの建物の左側の細い私道を下ってすぐ。

下呂温泉 白鷺の湯 (岐阜県)

有馬・草津と並ぶ日本三名泉の一つで、中部地方有数の大温泉地である下呂温泉は周囲を飛騨の山々に囲まれ、乗鞍岳を源とする飛騨川が温泉街を右岸左岸に分けて流れ下る。3回目の下呂温泉宿泊、4ヶ所ある共同浴場の一つ、大正15年から地元の人に親しまれてきた白鷺の湯に入浴してきた。

飛騨山地の山々に囲まれた下呂温泉の中心街に徳家康以下4代の将軍に仕えた儒学者・「林羅山」の銅像が立っている。下呂温泉を日本三名泉(他に有馬温泉・草津温泉)として、日本全国に知らしめてくれた恩人だからだ。
現代の下呂温泉は、飛騨川の両岸から山の中腹まで大小さまざまの旅館・ホテルが40軒(旅館組合HPから)ほどが建ち並ぶ大温泉地だ。


もともと4km離れた山で発見された源泉は鎌倉時代に一度涸れたが、現在の飛騨川の河原で再び発見され、今も、河原には源泉塔が立っている。下呂と呼ばれるようになったのは、高山本線下呂駅が昭和に入っ開通してからで、それまでは湯之島温泉だった。

その河原には下呂温泉のシンボルで周囲から丸見えの露天風呂(噴泉池)があり、この他に3軒の共同浴場(白鷺の湯、クアガーデン露天風呂、幸乃湯)が点在している。
下呂温泉では1300円の湯巡り手形を購入すると、加盟している数多くの旅館の中から3軒で入浴出来る(新型コロナで休止中だったが最近再開)

クラシックな休憩室。

下呂温泉には飛騨川の川原にある露天風呂・噴泉池の他に、クアガーデン露天風呂、幸乃湯、白鷺の湯の三ヶ所の共同浴場がある。
白鷺の湯は、飛騨川の左岸、温泉街の中心から少し離れた小高い丘の上の坂道沿いにある。駐車場は、分かり難いが、白鷺の湯に向って左側の私道の狭い坂道を下った先に7台分がある。

大正15年から地元の人達に親しまれて来た施設で、白い洋館の造りは大正昭和初期の雰囲気を漂わしている。
建物玄関前には、白い石像が立つビーナスの足湯がある。因みに温泉街には様々なスタイルの足湯が至る処に設けられている。

風呂は階段を下った先にあり、2mx6mほど、浴槽全体が檜の見事な造りで。湯に浸かりながら、下呂温泉全景、、飛騨川、飛騨の山々を見渡せる。

温泉は複数の源泉の混合泉(アルカリ性単純温泉)だが、pH8.9もあるのでヌルスベ感は相当なものだ。
給湯が放流一分循環方式で新鮮な湯に浸かれる。
露天風呂は無く、料金は430円と銭湯並み、定休日は毎週水曜日だ。

施設名 : 白鷺の湯

下呂市は、2004年3月、益田郡の下呂町・小坂町等5町村が合併して下呂市が誕生した。県の中東部に位置し、標高3067mの御嶽山系の山並みが迫り、中央を乗鞍岳を源とする木曽川水系の飛騨川が流れる。飛騨川に沿って国道41号やJR高山線が通り、横断する形で国道256号、257号が通じている。

奈良時代後期、この地には、宿駅として下留(しもつとまり)が置かれていた。これが室町時代には、音読みとなって「ゲロ」と読まれていたことを明かす古文書が残っている。


周辺は飛騨木曽川国定公園や県立自然公園に指定されており、日本三名泉の大型温泉地である下呂温泉や小坂温泉郷(濁河温泉、下島温泉、湯屋温泉)があって、年間300万人の観光客を集めている。因みに濁河(にごりご)温泉は、御嶽山7合目の標高1800mにあり、通年営業では日本で最も高い所にある温泉だ。

所在地 : 下呂市湯之島

住 所

岐阜県下呂市湯之島86-1日

電 話

0576-25-2462

交通機関

JR高山本線下呂駅より大橋を渡り湯之島地区へ徒歩10分
東海環状自動車道富加関ICから県道58号を経由して35km。井尻交差点を左折し国道41号を経由して約28km

施 設

駐車場(7台・・・左側の狭い駐車場への坂道を下る)

宿 泊

不可

泉 質

アルカリ性単純泉(pH8.9)

入浴時間

午前10時~午後9時(最終受付8時15分)

定休日

毎週水曜日

入浴料金

大人430円 小学生160円

入浴施設

内風呂 足湯
お土産・食事  温泉街に多数 
観光スポット 下呂温泉合掌村、旧大戸屋住宅(重文)温泉寺、温泉神社、中山七里、高山 
近くの温泉 湯屋温泉、下島温泉、濁河温泉、乗政温泉、飛騨金山温泉、南飛騨馬瀬川温泉、白川温泉、萩原温泉,
下呂市HP
旅館組合HP
観光HP
白鷺乃湯HP
https://www.city.gero.lg.jp/
http://www.gero-spa.or.jp/
https://www.city.gero.lg.jp/site/kanko/
http://www.gero.jp/museum/sirasagi.html
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)

6mx2mほど、底も檜の総檜造り浴槽は見事、共同浴場としては豪華な造りだ。

下呂温泉のシンボルである露天風呂、噴泉池。

pHが9近いので、アルカリ性温泉特有のヌルスベ感が強い美人の湯だ。湯が浴槽から溢れる放流循環併用の給湯方式。窓の向こうには温泉街・飛騨川の流れが広がる。

玄関前にある「ビーナスの足湯」。

温泉街の風景

下呂温泉を流れる飛騨川。下って木曽川に合流する。

温泉名 : 下呂(げろ)温泉