大釣温泉は、国指定名勝・奥津渓を見下ろす絶好の地にある日帰り温泉施設。奥津温泉の名前を全国に広めた映画「秋津温泉」がここでロケされた。

所在地 : 苫田郡(とまたぐん)鏡野町(かがみのちょう) 

鏡野町は苫田郡唯一の町で岡山県の北西部にあり、南部は津山盆地の西端に位置し、北は鳥取県、東南は津山市、西は真庭市に接している。
中部から北部にかけては1000m以上の山岳があり、中国山地の一角をなしている。
人口が13,000人余り、2005年3月に鏡野町・奥津町の2町と2村が合併したが、町域全体に著しい過疎化が進んでいる。

市域を県下三大河川の一つ、吉井川が南北に縦貫し流域に平地が開けている。
その上流には、湯原温泉・湯郷温泉とともに美作三湯の一つ、奥津温泉が湯煙を上げている。

町の主な産業は、米・果樹・野菜などを中心とする農業と林業で、温泉、キャンプ場、スキー場などの観光資源も有する。

内風呂は、7~8人が入れる程度、浴槽の底にはタイルや石板が敷かれておらずごく素朴なものだ。入浴しながら奥津渓の景観が楽しめる。

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

施設名 : 大釣温泉(入浴日:2010.12.8) 

奥津温泉は美作三湯の中でもっとも俗化度が低い小さな温泉地で、民宿を含めてわずか8軒の宿が、吉井川を跨ぐ奥津橋の周辺に点在している。

江戸時代、津山藩主・森忠政がこの温泉を愛し、幾度となく湯治に訪れ、後に藩主の別荘もここに建設された。
忠政は、ふだんは浴室に
鍵をかけさせて一般の入浴を禁じたので、この湯は「鍵湯」と呼ばれた。(現在の奥津荘)。

直木賞作家・藤原審爾が、奥津温泉を舞台にした「秋津温泉」を著作。これが昭和37年に岡田 茉莉子がヒロインを演じて映画化されて、奥津温泉は一躍全国に知られることとなった。

大釣温泉は奥津温泉の手前、吉井川の上流である奥津川が造形した国指定名勝・奥津渓の真っ只中にある。
近くには天然記念物の奥津甌穴群点在している。

住 所 岡山県苫田郡鏡野町奥津川西16-2
電 話 0868-52-0700
交通機関 中国自動車道院庄ICから国道179号線などで約20km
中鉄バス津山駅 奥津温泉or石越行き小畑下車(約50分) 徒歩10分
施 設(立ち寄り 喫茶{軽食)、休憩室(有料・無料)売店、駐車場(25台)
宿 泊 不可
泉 質 アルカリ性単純温泉(38℃ pH9.5)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 午前9時~午後8時(HPより)
定休日 毎月第4水曜日(HPより)
入浴料金 大人500円 小学生250円
入浴施設 内湯:男女各1、有料貸切内風呂3
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー、ロッカー
観光スポット 奥津渓谷、奥津湖、森林公園、足踏洗濯(週末のみ)、岡山市(後楽園等)、倉敷
お土産・食事 大釣温泉で軽食・喫茶、唐辛子関連商品を並べた売店あり。
すぐ近くの道の駅「奥津温泉ふるさと物産館」や花美人の里にても可
近くの温泉 奥津温泉、般若寺温泉、上斎原温泉、湯原温泉
鏡野町HP
観光HP
大釣温泉HP
http://www.town.kagamino.lg.jp/
http://kanko.town.kagamino.lg.jp/event/
http://www.mirakuru.ne.jp/ootsuri/

奥津温泉の横を流れる吉井川。右から奥津荘・東和楼・河鹿園。

温泉は泉温38℃の単純温泉で、これを加温し循環・掛け流し併用としているようだ。

pH9・5というアルカリ性のため、かなりのぬるぬる感がある。

奥津渓の絶景を見下ろすロビー・喫茶処。

奥津は唐辛子で町興しをしている。

温泉名と同じ名称の日帰り施設・大釣温泉は、名勝・奥津渓を見下ろす絶好の地にある。
周囲は森、対岸には渓谷の崖、眼下には渓流が流れ下っている。

かって上記の「秋津温泉」のロケが、当時、大釣荘という旅館だったここで行われた。

管理していたが赤字が累積し、現在はNPO法人が運営しているそうだ。

そのせいか、施設規模の割に売店が充実しており、町興しのために唐辛子を加工したドレッシング、醤油、一味、唐辛子ワサビ、きざみ唐辛子など様々な商品が売られている。

風呂は男女別の内風呂と有料貸切内風呂3ヶ所があり、渓谷を見下ろすロビーで休憩や軽食・喫茶を取れ、他に有料の和室や大広間もある。

営業時間は午前9時~午後8時、定休日は毎月第4水曜日、入浴料金は大人500円。

「渓谷の秘湯・大釣温泉」と書かれた派手な看板。

映画「秋津温泉」の実際のロケがここで行われた。

天然記念物の甌穴が見られる奥津渓。

温泉名 : 奥津温泉郷 大釣(おおつり)温泉
奥津温泉郷 大釣温泉 (岡山県)