旧館を改修した食湯館は、趣ある風情だ
対岸にある別館
夢酔庵(料金は別館よりかなり高い)
西日本一の露天風呂と評判が高い砂湯は湯原温泉のシンボルだ。
施設名 : 元禄旅籠(げんろくはたご) 油屋別館  (宿泊日:2007.12.18) (平日2人1室 15,900円 税サ込み)
所在地 : 真庭市湯原温泉
温泉名 : 湯原温泉 
湯原温泉 元禄旅籠油屋 (岡山県)
   
真庭市は人口5万人余り、岡山県の北西部に位置し、鳥取県と境を接している。2005年3月、真庭郡勝山町・湯原町・久世町など9町村が合併して発足した新しい市だ。

市域北部は大山隠岐国立公園の一部に属している。
「蒜山(ひるぜん)三座」をはじめ標高1000m級の山々が鳥取県との県境を形成しており、その南部裾野には蒜山高原や津黒高原が広がっている。

市域には岡山県の三大河川の一つである旭川の源流が流れ、流域には「美作三湯」の一つである湯原温泉や日本の滝100選の「上庭の滝」等がある。

また勝山町には国指定の「町並保存地区」、久世町には国重要文化財の「旧遷喬尋常小学校」等の観光資源がある。

勝山町町並保存地区の店舗・住宅には様々な暖簾が下がる。寅さんシリーズ最後の映画にも登場した。
湯原温泉は奥津湯郷とともに「美作三湯」の一つで、中国地方を代表する名湯であり、国の国民保養温泉にも指定されている。
この湯原温泉を中心に、周辺の小さな、あるいは一軒宿の温泉地、下湯原・真賀・足・郷禄温泉などを括って湯原温泉郷という。

今回、有馬温泉の後の宿泊地として、奥津温泉と湯原温泉のどちらにするか迷ったが、最終的には足下湧出・掛け流しの郷禄温泉と真賀温泉に立ち寄りたかったので湯原温泉宿泊に決めた。

湯原温泉は、蒜山高原に源を発する旭川の川沿い、両側から山が切り込む谷間に大小20軒ほどの宿が建ち並ぶ。
湯原温泉の名物は、なんと言っても高さ74mの湯原ダム真下にある無料共同浴場の露天風呂・砂湯である。

元禄元年(1688年)創業、湯原温泉随一の老舗旅館だ。
かって湯原は山陽道と倉吉を結ぶ宿場町で、ここの宿は夜毎に行燈の油を絶やさず旅人を迎え、道中の灯火の油を提供していたことから、油屋の宿名になったという。

現在の油屋は、7室中6室に温泉眺望風呂を有する夢酔庵、夢酔庵の食事入浴施設で日帰り入浴・昼食も受け付ける食湯館、それに対岸にあり和室20を持つ「別館」がある。
宿泊料金は、別館レギュラー室2人1室で15,900円(平日)〜19,050円(休前日など、何れも税・サ込み)となっている(2008年9月現在)。
この他の部屋の宿泊料金や詳細については、下記ホームページを参照下さい。

宿泊したのは「別館」で湯原温泉の奥、砂湯の手前の木造の吊り橋を渡った左側にある。


対岸の夢酔庵・駐車場から別館への桟
この木造の橋を渡って左側が別館。その際の左折、帰りの右折は大型の車ではかなり厳しい。腕に自信の無い方は河原の駐車場に止めて、桟を歩いていくのが良い。
旭川を見下ろすロビー
やや古びた部屋は10畳、BTはユニットで狭い。
美作三湯の一つ湯原温泉、西日本を代表する露天風呂・砂湯に近く、湯原きっての老舗旅館である油屋に宿泊した。
風 呂
料 理
別館には、内湯と小型ながら岩組みの立派な露天が附属する2組の風呂がある。
内湯は直線的で端正な浴槽だ。
貸切風呂が1ヶ所あるが、30分3150円はいかにも高すぎる。当然のことながら利用しなかった。

温泉は、湯原温泉にある3つの源泉のうち、夢酔庵の敷地内に湧く単純泉を利用している。
自然湧出か定かではないが、単純泉という泉質からすると動力浮揚ではないかと推測する。

加水・加温の上の循環湯であり、単純泉でもあるので湯に特徴・特色は感じられない。

宿泊の場合、対岸の食湯館の風呂を無料で利用できる。浴衣姿、寒風に震えながら川を渡り入浴してきたが、風呂はごく平凡だった。
しかし、露天風呂が掛け流しになっている。
食事は部屋食となる。
夕食は品数が多かったが、食材が貧弱、洒落た、あるいは凝った料理もなく、食を楽しみに泊まられる方には満足頂けないだろう。こと料理に関しては、15、900円(休前日だと19、050円)の宿泊料が高く感じられた(写真の料理は一部)
温もりに欠ける朝食
安いハマチと鮭の2点盛のお造り
冷凍物、水っぽい肉がわずなカニは不用
ここだけの単独宿泊・入浴であったら、料金に見合わない風呂と料理、という不満足感が残っただろう。

しかし、宿にチェックインする前に、下記の「真賀温泉」「郷禄温泉」そして「砂湯」の素晴らしい風呂に浸かれたので、これで相殺された。
砂湯
郷禄温泉
真賀温泉
●湯原温泉郷の立ち寄り湯・・・写真をクリックすると各記事へ。
住 所 岡山県真庭市湯原温泉27
電 話 0867−62−2006
交通機関 米子自動車道湯原ICから国道313号線で約5km
JR東海岡山駅からバス3時間、または姫新線中国勝山駅からバス40分
施 設(日帰り) ロビー 
駐車場は玄別館関前に6−7台駐車出切るが木造の橋が狭く、大きな車は左折・右折(帰り)が難しいので要注意。
対岸河原に専用駐車場あり。
宿 泊 夢酔館 7室(温泉風呂付)・・・料金が高い
別館 20室
(今回宿泊) スタンダード部屋で15,900円(平日)〜19、050円(休前日等)
(2008年9月現在、詳細は下記HP参照下さい)
泉 質 単純温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
外来入浴時間 10時〜22時(予約不要) ・・・現地で確認しなかったが、もしかすると外来入浴は食湯館のみで受け付けているのかもしれない。 
定休日 不定休(食湯館は木曜定休)
入浴料金 1000円 
入浴施設 内風呂男女各2 露天風呂男女各2 貸切風呂3 (別館と食湯館合計)
浴室備品 シャンプー、ボディソープ、ドライヤー
観光スポット 蒜山高原、上庭の滝(日本の滝100選)、勝山(町並保存地区・武家屋敷)、醍醐桜(落合)・旧遷喬尋常小学校(国指定重要文化財、大山高原
お土産・食事 手づくり独楽、温泉まんじゅう、温泉朝市で地元農産物の買物。
下湯原温泉・ひまわり館で食事・地元特産品の買物ができる。
近くの温泉 足温泉真賀温泉郷禄温泉、下湯原温泉
真庭市HP
真庭観光連盟HP
湯原温泉HP
油屋HP
http://www.city.maniwa.lg.jp/webapps/www/index.jsp
http://e-maniwa.net/
http://www.yubara.com/
http://www.aburaya.org/
雑記帳 油屋を選んだ理由はただ一つ、砂湯に近かったからだ。
他に油屋と隣り合った八景が近いが、こちらの方は料金が高いので早々に宿泊候補から外した。
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)