施設名 : 豊平峡温泉 (温泉名と同じ名称 入浴日:2008.6.23)
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
住 所 |
北海道札幌市南区定山渓608 |
電 話 |
011−598−2410 |
交通機関 |
・札幌市街から国道230号線で中山峠方面へ走り、定山渓温泉街を右手に過ぎると左手道路沿にトイレ付きパーキングエリアがある。それを少し過ぎると豊平峡ダム入口交差点より左折(案内板あり)600mのところ左手。札幌市街から約35km。
・JR札幌駅のバスターミナルから「定鉄(じょうてつ)バス」の「豊平峡温泉線」に乗車、80分で終点「豊平峡温泉」下車。
・札幌市営地下鉄南北線「真駒内駅」下車。地下鉄駅前より徒歩1分の真駒内中学校グランド横から無料送迎バスにて温泉へ。所要時間約50分。午前10:00発、帰りは豊平峡温泉午後3:00発、1日1往復運行(日・祝日は除く)。
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施設(日帰り用) |
休憩室、レストラン(インド料理・10割ソバ、駐車場(300台) |
宿 泊 |
不可 |
泉 質 |
ナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩・塩化物温泉 (源泉温度52℃ 湧出量639リットル/分)) |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 |
平日:10時〜24時 日祭日:9時〜24時 |
定休日 |
年中無休 |
入浴料金 |
大人 1000円 子供(3歳〜小学生) 500円 2歳以下無料 |
入浴施設 |
内湯:男女別内湯各1 露天風呂:男女別各1 (日替わりで男女交代) |
浴室備品 |
シャンプー、ボデイソープ、 ロッカー、ドライヤー |
観光スポット |
豊平峡(ダム)、札幌、小樽、積丹半島、洞爺湖・支笏湖 |
お土産・食事 |
施設内で食事可 |
近くの温泉 |
定山渓温泉、小金湯温泉、ニセコ温泉郷 |
札幌市HP
札幌観光HP
豊平峡温泉HP
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http://www.city.sapporo.jp/city/
http://www.welcome.city.sapporo.jp/
http://www.hoheikyo.co.jp/index.htm |
雑記帳 |
豊平峡は、豊平川を「とよひらがわ」と呼ぶことから、てっきり「とよひらきょう」と読むと思っていた。
しかし、この原稿を作成中、念のため調べたところ「ほうへいきょう」と判明、恥をかかないで済んだ。 |
定山渓温泉
札幌市は石狩平野の南西部にある日本最北端の政令都市で、人口は日本で5番目の約190万人である。市街地は石狩川の支流・豊平川の扇状地に広がり、碁盤目状に道路が広がっている。
札幌は市域の観光地以外に北海道観光の拠点でもあり、年間の来札観光客数は1400万人を超える。
南区は札幌市の南西にあって市の6割の面積を占めている。その2/3が山林で、区域の一部は支笏洞爺国立公園に指定され、北海道有数の温泉地で年間200万人が訪れる定山渓温泉もここにある。
時計台
豊平川は「とよひらがわ」と読むが、豊平峡は「ほうへいきょう」と発音する。
豊平峡は、豊平川を治水する豊平峡ダムを中心とした雄大な景観美を誇り、札幌有数のレジャー・スポットになっている。
豊平峡温泉は、札幌市街から国道230号線で中山峠方面へ進み、定山渓温泉を右手に見ながら通り過ぎた先、豊平峡ダム入口交差点を左折(案内板有り)した600m先にある。
豊平峡という温泉名からすると、起立する両側の崖が迫り、下を豊平川の激流が音を立てて流れる険しい峡谷にあるようなイメージが湧いてくる。
しかし、実際は低いなだらかな山が背後にあるだけで、山里というよりも高原に広がる田園風景の中に在る。
すぐ近くの定山渓温泉が文字通り渓谷沿いにあり、北海道を代表する温泉地であるのに対し、こちらは温泉名と同じ名称の日帰り施設が1軒あるだけだ。
気候のためだろう、ルピナスが野生のようにたくましく咲き誇っていた。
今回の6泊7日、初の北海道温泉旅行をプランニング中、札幌在住の「のらうさぎ」さんが、仲間と札幌で待ち合わせのため、札幌市内と定山渓温泉で宿泊するのを知って、それならと紹介くださったのが、ここ豊平峡温泉(温泉名と施設名が同一)だった。
さっそくここのホームページを検索して調べたが、トップページの「日本語」をクリックした途端、挨拶や施設の紹介でなく、「問題はここにあり 源泉かけ流しと循環湯の違い」のタイトルの下に、かけ流しと循環湯の仕組みが詳細に記述されたページが飛び出てきたのには驚いた。
リンクが間違っているのでは、ともう一度アクセスし直したが、結果は同じだった。
これは加温・加水無し、温泉タンクもなくて、湧出した温泉をそのまま数多い風呂に直接注いでいる文字通りの完全かけ流しを強調したいためだろう。
泉温52℃のナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩・塩化物泉が毎分450リットルも湧出していることがこれを可能にしている。
もともとは無色だが、経時変化して露天風呂では緑茶色になっている。
風呂は大小・造りが異なる内湯と露天がセットになったものが2ヶ所あり、それぞれ日替わりで男女が変わる。
従って、奇数日に入ったら次は偶数日に出かけることで両方の風呂に入ることが出来る。
当日の男性用の内風呂は石造りと青森ヒバの2つの風呂、それに大きな露天風呂が2つ。
内風呂の床は温泉成分が付着して千枚田常態、温泉マニアにはたまらない風景だ。青森ヒバの風呂は浴槽が2つ交差していている珍しい設計、ここが一番のんびり入浴できるかもしれない。
大きな露天風呂が2つ、温度は38℃前後。経時によって僅かに緑茶色になっている。
内湯の床は千枚田状態
青森ヒバの2つの浴槽、なかなかいい雰囲気。温度は41〜42℃。温泉が新鮮なので透明だ。
別の角度からの露天風呂。2つの露天風呂には全部で1000トンの岩石が使われているそうだ。
露天風呂は2日ごとに湯を入れ替えるそうだが(内湯は毎日)、あまりにも大きいので、温泉の入れ替わりが遅くどうしても鮮度が落ちる。
温泉に拘るなら、内湯での入浴がお薦めだ。
営業時間は10時〜24時(日祭日は9時〜24時)で年中無休、入浴料金は大人1000円だ。
入浴後カレー+マンゴージュースの昼食を取ったが(辛さにランクあり)、とても美味しかった(両方で1200円程度)。尚、ここでは10割ソバも食べられる。
ここは温泉ばかりでなく「インド料理」で評判を呼んでいる。
温泉施設を経営していた父親が体調を崩して、息子さんが引き継ぐことになった。
当時、彼は札幌でエスニック料理を経営していたので、インド人スタッフをここに移して各種カレー料理を中心に提供することになった。
入浴当日は日曜日、レストラン(庶民的雰囲気)は家族連れで満員、一方、風呂の方はガラガラだった。
施設の前には大きな駐車場がある。
前日に札幌で宿泊、この日は小樽を観光、その後、ここに寄ってから定山渓の宿(追って掲載)にチェックインした。
距離的にも時間的にも無理の無い充実した旅程となり、かつ昼食時間もここでピッタリ合致した。
札幌の温泉付ホテル(ジャスマクプラザホテル)及び豊平峡温泉を紹介くださり、かつ仲間との待ち合わせを札幌都心部でなく、真駒内駅とすることをアドバイスしてくださった「のらうさぎ」さんに厚く御礼申し上げます。
札幌郊外、定山渓温泉にほど近い豊平峡温泉は、加水・加温無し、湧出した温泉をタンクに貯めることなくそのまま注ぐ完全かけ流しの日帰り施設だ。名物のインド料理も美味だった。