津軽海峡線を走っていた車両。
中は無料の休憩室。
レストラン「停車場」、古い鉄道グッヅが置かれている。
施設名 : 流山温泉 (温泉名に同じ 入浴日:2008.6.28)
所在地 : 亀田郡七飯(ななえ)町字大沼
温泉名 : 流山(ながれやま)温泉 
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
流山温泉 (北海道)
   
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住 所 北海道亀田郡七飯町字東大沼294−1
電 話 0138−67−1726
交通機関 函館市街から国道5号線で約50分
函館本線流山温泉駅から徒歩3分
施設(日帰り用) 食堂、休憩所、売店、駐車場200台 
宿 泊 宿泊不可
泉 質 ナトリウム・カルシウムー硫酸塩温泉(含む石膏ー茫硝泉) 泉温45.6℃ 410リットル/分
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 午前10時〜午後7時(時間変更有り)
定休日 年中無休
入浴料金 大人800円 (但し当日はキャンペーン実施中で400円だった)
入浴施設 内湯男女別各1 露天風呂男女各1 
浴室備品 シャンプー・ボデイソープは無くて石鹸、ロッカードライヤー
観光スポット 大沼国定公園、城岱牧場、城岱スカイライン、赤松街道、日暮山展望台、白鳥台セバット、函館
お土産・食事 館内で昼食・喫茶・土産購入可能
近くの温泉 大沼温泉、東大沼温泉、西大沼温泉、大沼日暮山温泉、鹿部温泉
七飯町HP
流山温泉HP
http://www.town.nanae.hokkaido.jp/
http://www.jr-shop.hakodate.jp/nagareyama/
雑記帳 大雪山(系)、羊蹄山ニセコアンヌプリと北海道を代表する山々は天候に恵まれて間近に接することが出来たが、唯一、ここ駒ケ岳だけは雲がかかり見ることが出来なかった。
新日本三景に数えられる大沼
七飯町は渡島半島の南部に位置し、北海道の表玄関・函館市から16kmほどの距離にある。
北部には活火山である秀峰・駒ケ岳(1131m)と大沼・小沼を擁する大沼国定公園がある。

駒ケ岳はもともとは標高1700mほどある富士山に似た山だったが、寛永の大噴火の際に上部が吹き飛び現在の山容となった。そのときの土石流で塞き止められて大沼・小沼が出来た。
北海道6日7泊の最終日、函館空港に向う途中に大沼に立ち寄ったが、想像以上に大きく美しかった。しかし残念なことに駒ケ岳が雲で隠れていた。
(右の写真は町のHPから借用)
流山温泉はJR北海道グループの関連企業が経営する日帰り施設で、2002年4月27日、函館本線池田園ー銚子口の間に新しく流山温泉駅が設けられ、これに合わせて営業を開始した。

温泉施設を中心にパークゴルフ場、キャンプ場、スポーツ広場、ダチョウ牧場、彫刻広場などが周辺に点在する。

彫刻広場および日帰り入浴施設の建物は、世界的に有名な石の彫刻家・流政之の作品である。

北海道6泊7日の旅の最終日、前日宿泊した上の湯温泉銀婚湯から函館空港に向う途中、立ち寄る温泉を探した。
フライトが午後3時過ぎ、その前に函館・五稜郭観光、レンタカー返却、昼食などを勘案すると国道5号線から大きく外れることが出来ない。
一方、これまで秘湯系の宿での入浴が殆どだったので、これとは異なる施設での入浴もいいだろう。
と言うわけで、大沼湖畔、前方に駒ケ岳を仰ぐ流山温泉に立ち寄ることにした。
コンクリート打ち抜きの建物に材木を乗せた異色のデザイン。流政之氏の設計だが、氏の巨岩を積んだ(雪の)カマクラ風の彫刻(?)が勤務していた会社の研究所に置かれていたので親しみを感じる彫刻家だ。
一言で言えば、放浪の彫刻家・流氏の思想が凝縮した異形の施設である。全国を見渡しても、これに類似した浴室・風呂はどこにもない。
パンフレットには次のように紹介されている。
「東大沼の森の生命の湧き出る湯を、流山の伝説のなかに生き返らせた世界的彫刻家「流政之」がプロデュースした温泉。駒ケ岳が噴火して出現した巨石と巨木を大胆に配置した浴室が印象的。」

館内は黒を基調にしたシックな内装、照明も抑えて薄暗くし、浴室にはBGMのジャズが流れる。

浴室は、伝統的な湯治場をイメージした巨木の柱を配した内風呂(私見だが紀元前のローマ風呂も思わせる)と駒ケ岳を望む露天風呂から成る。

温泉は、茶緑に濁ったナトリウム・カルシウムー硫酸塩泉(旧温泉名:含石膏−茫硝泉 45.6℃ 動力による湧出量410リットル/分)で、僅かに加温した上で掛け流しにしている。
トド松の柱が並ぶ内湯、壁にはレリーフ。
赤い扉の向こうが浴室。
抑えられた照明で館内はどこも薄暗い。
お気づきだろうか、浴室には鏡が無い。これも流氏の温泉は洗う所でないの思想が生きている、
浴室には機関車のレリーフが彫られている。
褐色で統一された脱衣室。BGMのジャズが流されている。
鉄道会社の経営らしく暖簾には「左よし」の点呼が(女湯は右よし)。
柱が不均整に並ぶ内湯
目の前に岩石を無造作に積み上げ、前方に丸太を立てかけた露天風呂。天気が良ければ眼前に駒ケ岳が見える。
最終日の函館に向う途中、道南・大沼国定公園にあって、世界的彫刻家・流政之が総合プロデュースした異色の日帰り温泉施設に立ち寄った。