ニセコ連峰の主峰・ニセコアンヌプリ周辺に点在する小さな温泉群の総称がニセコ温泉郷。ニセコ昆布温泉・鯉川温泉旅館に宿泊し、ニセコ湯本温泉・国民宿舎雪秩父ニセコ黄金温泉そして最も秘湯度が高いニセコ五色温泉・五色温泉旅館に立ち寄った。

浴室はもう一つ、昔からある「から松の湯」の木造内湯と露天風呂がある。
こちらの存在は後で知ったが、趣はこちらの方がある様で逃したのは事前の勉強不足、まことに残念だった。
から松の湯は相互リンクしているしおりさんの「秘境温泉神秘の湯」を参照ください。
彼女は偶然にから松の湯に気がついて入浴できたそうです。

日帰り入浴は大人500円、入浴時間は9時~21時で予約不要だが、宿のHPでは木曜日が定休になっている。
所在地 : 虻田郡ニセコ町
温泉名 : ニセコ五色温泉

風呂が2つある内湯。温泉成分が付着していい味を出している。


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日本海側まで25kmに及ぶニセコ連峰の主峰ニセコアンヌプリ周辺に点在する新見・湯本・薬師・昆布・昆布川・五色・東山・花園・ワイス等の小さな温泉地を総称してニセコ温泉郷と呼び、国民保養温泉地に指定されている。

その中で、東にニセコアンヌプリが間近に聳え、別名・硫黄山と呼ばれるイワオヌプリ(1116m)の南麓・標高750mの白茶けた荒々しい山肌の中に五色温泉がある。

今回入浴した4ヶ所の温泉の中で、最も秘湯度が高いロケーションで、かっては冬の間、スキーでのみ辿りつける秘湯だった。

ニセコアンヌプリとイワオヌプリの登山口として、また神仙沼のハイキングコースの起点として、登山家やハイカーに利用されてきた温泉である。

イワオヌプリの岩肌がむき出しになった山麓のわずかな平坦地に、湯治場の雰囲気を残す古びた木造の五色温泉旅館が佇んでいる。
周囲には硫黄の臭いが漂う。

湯治専用の自炊棟とトイレ付の和室・洋室計10室がある本館からなり、渡り廊下で結ばれている。
装飾のない木造(唐松)の館内は、山小屋の雰囲気だ。
宿泊料金は平日・休前日とも8、500円程度から設定されている。

浴室は2ヶ所ある。
玄関に近い方が、比較的新しい「展望風呂」で、内湯は風呂が2ヶ所あり、一方は温めになっている。これから続く露天風呂は方形で10人以上が一度に入れる大きさ、眼前にニセコアンヌプリが聳えて素晴らしい眺望だ。
温泉は含石膏硫化水素温泉(硫黄泉)で硫化水素臭、緑色がかった白濁、まったりした感触だった。

洗い場

ニセコ町は道央の西部、後志管内のほぼ中央に位置し、東に支笏洞爺国立公園内・日本百名山の羊蹄山(蝦夷富士 1898m)、北にニセコ積丹小樽海岸国定公園のニセコアンヌプリに囲まれた丘陵盆地である。

町内には清流日本一になったことのある尻別川が流れている。
年間の平均気温は摂氏6.3度、北海道でも有数の豪雪地帯でパウダースノーが3mにも達し、ニセコアンヌプリ国際スキー場等北海道を代表するスキー場があり、年間70万人のスキーヤーやスノーボーダーが訪れる。。
最近ではオーストラリアなどの海外資本が投下されて、外国からも多くのスキーヤーがやって来ている。


「ニセコ」はアイヌ語で「切り立った崖」という意味で、倶知安町との境に聳える山・ニセコアンヌプリの名前に由来する町名である。
北海道には数多くのアイヌ語を語源とする地名が存在するが、その多くは漢字で表記されている。
しかし、ニセコに関しては当てられた漢字が定着せず、いまもカタカナが使用されている。

ニセコアンヌプリ(1308m)

住 所 北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ510番地
電 話 0136-58-2707
交通機関 札樽自動車道・小樽IC→国道5号線→倶知安町より道道58号線経由(小樽ICより1時間30分)。
JRニセコ駅から五色温泉郷行きニセコバスで約40分、終点下車すぐ。ただし、7-10月の運行
施設(日帰り用) レストラン(11時~13時)、休憩室、駐車場(50台)
宿 泊 10室(和室T7 洋室T3) 1泊2食 1名 8,550円~(税サービス料込・通年)
他に自炊棟有り。
泉 質 硫黄泉 (旅館表示は含フッ素食塩苦味硫化水素泉) pH3.2 源泉温度79.4度 湧出量約200リットル/分 無色後微白濁 酸味 硫化水素臭
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 午前8時~午後9時(木曜定休) 
定休日 日帰り入浴は毎週木曜日(HPに記載されている)
入浴料金 大人500円 小人300円
入浴施設 内湯:男女別内湯各2 露天風呂:男女別各2 混浴1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、 ロッカー
観光スポット スキー、登山・トレッキング、尻別川ラフティング、カヌー、大沼、神仙沼、長沼、大湯沼、ニセコ名水「甘露泉」、有島記念館等
お土産・食事 食事付き入浴可能(11時~13時)
近くの温泉 ニセコ温泉郷(ニセコ昆布、ニセコ薬師、ニセコ湯本、ニセコ黄金、新見、昆布川、ニセコ湯の里、ワイス、ニセコ東山等
ニセコ町HP
観光HP
旅館HP
http://www.town.niseko.hokkaido.jp/
http://www.niseko-ta.jp/
http://www.u-p.co.jp/test/goshiki/
雑記帳 今回の旅行前までは、ニセコと言えばスキーのイメージで、これほど味のある温泉があるとは全く思っていなかった。
ニセコでは、まだ入浴したかった温泉・風呂がかなり残っており、いつの日か再訪できればと思っているが、果たして年齢が許すか・・・・
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

ニセコアンヌプリを眼前に見る展望風呂にARさんAKさんもご満足。

山小屋風の一軒宿・五色温泉旅館

湯上り処

施設名 : 五色温泉旅館 (入浴日:2008年6月26日)
ニセコ五色温泉 五色温泉旅館 (北海道)