住 所 北海道磯谷郡蘭越町黄金258
電 話 0136−58−2654
交通機関 JR昆布駅から車で4分
施設(日帰り用) 休憩室、駐車場(20台)
宿 泊 不可
泉 質 ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉 (36.7℃ pH6.8 湧出量80リットル/分))
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 午前10時〜午後9時 
定休日 冬季(11月1日〜4月30日)は休業、営業期間は無休
入浴料金 大人400円 小人200円
入浴施設 内湯:男女別内湯各1 露天風呂:半混浴の主浴槽、男側に釜風呂(五右衛門風呂)3と寝湯 女側に釜風呂・寝湯各1
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、 ロッカー
観光スポット スキー、登山・トレッキング、尻別川ラフティング、カヌー、大沼、神仙沼、長沼、大湯沼、ニセコ名水「甘露泉」、有島記念館
お土産・食事 手打ち蕎麦(700円  蕎麦+入浴は1000円
近くの温泉 ニセコ温泉郷(ニセコ昆布、ニセコ薬師、ニセコ湯本、ニセコ五色、新見、昆布川、ニセコ湯の里、ワイス、ニセコ東山等
蘭越町HP
観光協会HP
温泉協会HP
http://www.town.rankoshi.hokkaido.jp/
http://www7.ocn.ne.jp/~kankou/
http://www.konbuonsen.com/
雑記帳 ニセコ(ニセコアン)」とは、アイヌ語で「崖の下を流れる川」という意味。北海道にはアイヌ語を語源とする地名が多いが、その多くには漢字が当てられている。ニセコにも漢字表記があったが、これが定着せず今もカタカナで表示されている。
データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
施設名 : ニセコ黄金温泉 (入浴日:2008.6.26) 
所在地 : 磯谷郡蘭越町
温泉名 : ニセコ黄金(こがね)温泉 
ニセコ黄金温泉 (北海道)
   
蘭越町は、後志支庁の南西部に位置し、周囲をニセコ連峰と羊蹄山に囲まれた盆地を形成していて、町の中央を道南最大の河川「尻別川」が東西に貫流し日本海に注いでいる。
その流域に広がる平坦地は肥沃で水田に適しており、ここで生産される米は蘭越米と呼ばれ特Aにランク付けされている。

気候は道内では比較的温暖ではあるが、冬は積雪量が多く特別豪雪地帯に指定されている。

町域には新見・湯本・薬師・湯本・昆布・昆布川など、ニセコ温泉郷を代表する温泉が湯煙を上げている。

蘭越町へは、JR函館温泉で札幌・函館からともに3時間程度、札幌から車では国道230号線と道道でニセコ町を経由して至る。
また、日本海の海岸線からは、ニセコ連峰を横断して洞爺湖へと走る岩内洞爺線(パノラマライン)が通じ、美しい山岳風景を楽しみながらドライブが出来る。。
             蘭越米の水田
宿泊したニセコ昆布温泉・鯉川温泉旅館のご飯がとても美味しかった。
積丹・小樽とともに「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」を構成するニセコ連峰は、倶知安町側のニセコアンヌプリ(1,308m)から日本海の岩内町にある雷電岳(1211m)に至る全長25kmに及び、1000m級の山々が連なる。

JRニセコ駅の北、ニセコアンヌプリの裾野に広がるニセコ高原には、アスピリンスノーで知られるスキー場が4ヶ所あり、年間70万人のスキーヤーやスノーボーダーが訪れる。

近年、この地にはオーストラリアの資本が参入して国際化し、平成16年度には豪州人だけで延べ45,000人が滞在している。

また、羊蹄山を東に仰ぐ高原には、湯量豊かで個性的な温泉(宿)が点在しており、これらを纏めてニセコ温泉郷と呼称している。

ニセコ黄金温泉は、JR昆布駅から道道343号線で北東へ3km進んだ左手にある個人の日帰り入浴施設だ。
ニセコ黄金温泉敷地内から見る羊蹄山(1,898m)
湯量豊富で個性的な温泉旅館が点在するニセコ温泉郷。今回の湯巡りでも、ここで出きるだけ多く入浴しようと考えていた。
そこで宿泊する鯉川温泉旅館にチェックインする前に、国民宿舎・雪秩父、五色温泉・五色温泉旅館、そしてサイト仲間の「温泉たまこ」さんから教えていただいたニセコ黄金温泉に立ち寄った。

ここは東に羊蹄山(日本百名山)、北にニセコアンヌプリを見る牧歌的な田園風景の中にあり、周辺には北海道を代表するブランド米・蘭越米の田園が広がる。


ニセコ黄金温泉は、米作農家の林さんが自前の温泉を持つという長年の夢を果たした日帰り入浴施設だ。
湯小屋から内湯・露天風呂・石積みに至るまでほとんど自前で造り上げたそうだ(以上奥様の話)。

営業期間は5月1日から10月末までだが、これは後述する源泉温度のためだ。営業時間は毛前10時から午後9時まで、入浴料金は大人400円。
湯小屋には、特大の文字で施設名が書かれている。
露天風呂は3種類の浴槽がある。手前は寝湯。
駐車場の正面に湯小屋、その左手に管理小屋、右手に屋根付き素通しの休憩所があり、何れも手造り感が漂う。

湯小屋の脱衣室から進むと、凹凸のある天然石を敷きつめた床を持つ内湯、その先に左の写真のように3種類の露天風呂がある。

露天風呂からは羊蹄山とニセコアンヌプリの両山が見えて開放感たっぷりだ。

比較的大きな露天風呂は、右側が女性用になっている。
昔は中央によしずが垂れていて男女を仕切っていたが、透けて見えていたという古い記事を見かけた。

その後、石を置いて仕切りを設けたが、それが低いことと、すぐ先で途切れているので実質的には半混浴となっている。

浸かった目線上にアンヌプリが見える。
石を削った寝湯と釜風呂。湯が赤く見えるのは赤いシートが敷いてあるためだ。
左は一人用の釜風呂からの風景。男性側にかけてあるコピー用紙には女性入浴客が書いた文字で「マナー知らずのオッサン、ずっと女湯の方ばっか見てるなよ!ありえない!温泉は最高」。これに対して男性が小さな文字で「混浴とは知らずに入ってしまった」と加筆していた。これを受けて正面の看板には「殿方はここまで 故意に見つめないでね」とある。面白い言葉のやりとりに笑えてしまった。
北海道湯巡り三人衆(左からARさん、AKさん、管理者)。因みに上記のコピー用紙のオッサンとは関係ありません。当日は我々だけでした。お見苦しいので最小にして貼り付けました。
温泉は、ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉で、泉温が36.7℃、湯量は毎分80リットル。
露天風呂は源泉をそのまま掛け流し、内湯は僅かに加温している。

大きな風呂は温泉を溜めるため時間が経過して変色、濃い鶯色になっていた。

これに対し、寝湯・釜風呂は温泉の入れ替わりが早いので無色透明のままだ。
新鮮な温泉を楽しむためには後者が良い。
わずかに加温している内風呂、しかしそれでも温めだ。
凹凸のある天然石を敷き詰めた内湯の床。いい味が出ている。
1日限20食、地元休耕田に植えた蕎麦(粉)を使用し、オーナーが手打ちする10割蕎麦(美味)が700円で食べられる(入浴込みで1000円)。事前に予約を入れて置いた方が良いだろう。右は特別に出してくれた天麩羅(見たことの無い野菜・山菜?)
オーナーであり隠居の身の林さんと。ここを去るに当たり、平凡な「素朴」「温かみ」といた語句以外に「ほのぼの」「のどか」の文字が浮かんできた。温泉の温度は低いがとても心温まる入浴だった。
入浴客の感想・要望が何十枚と貼ってある。これに対しオーナーは「ご意見ありがとうございます。今年は現状のままで営業させていただきます」と一言。面白い!
ニセコ黄金温泉は、のどかな田園が広がるニセコ黄金地区にある個人経営のほのぼのとした日帰り施設。NHKの「ふだん着の温泉」でも紹介された。