函館を含む渡島半島の北部を横断する国道277号線上、雲石峠に近い鉛川沿いに湯煙を上げる八雲温泉に立ち寄った。

所在地 : 山越郡八雲(やくも)町
八雲町は2005年10月、支庁が異なる熊石町と合併した酪農と漁業が盛んな町で、渡島支庁中部に位置し、東は噴火湾、西は日本海に接している。

同一町内に日本海と太平洋を有するのは八雲町が唯一であり、町域の中央を渡島山地が連なって、小さな温泉が点在する。

両海岸をつなぐ国道277号線には、標高は410mと低いながらも道幅が狭く落石の多い交通の難所・雲石峠がある。

北海道の中でもいち早く西洋型酪農を取り入れた先進的な町だが、木彫り熊やバター飴の元祖の町でもある。

また、日本屈指の水揚げ量を誇るホタテ貝の養殖が盛んな町でもある。

住 所 北海道二海郡八雲町鉛川622
電 話 0137−63−3123
交通機関 道央自動車道国縫ICから約40km
施設(日帰り用) 休憩室、売店、駐車場50台 
宿 泊 19室(T付) 和室6畳6,980円〜和室12畳8,980円〜特別室20,000円
泉 質 ナトリウムー塩化物・炭酸水素温泉 45.5℃ 600リットル/分
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
外来入浴時間 10時〜21時
定休日 第2・4定休(不正確なので電話で確認ください)
入浴料金 大人380円
入浴施設 内湯男女別各1 露天風呂男女各1 
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、 ロッカードライヤー
観光スポット (町内)噴火湾パノラマパーク、ハーベスター八雲、八雲町育成牧場、雄鉾岳、落部公園・奇岩雲石
お土産・食事 館内で昼食不可
近くの温泉 上の湯温泉、見市温泉、平田内温泉
八雲町HP
おぼこ荘HP
http://www.town.yakumo.lg.jp/
http://www.h-ffs.com/oboko/index.shtml(2009年5月24日現在ウイルス感染で閉鎖)
雑記帳 上の湯温泉銀婚湯に宿泊、近辺で立ち寄り湯を考え、結果、ここ八雲温泉がぶつかった。
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

「おぼこ」というと未婚の女性を意味するが、この宿名は背後にある雄鉾岳から由来している。

以前は町営だったが現在は民営化されていて、19室全部にトイレが付いており、2食付で7000円程度から宿泊できるようだ(2009.5.23日現在HPが閉鎖されているので詳細不明)。

立ち寄り湯は10時から21時(予約不要)で、料金は大人380円と銭湯並みの安さだ。

巨石・銘石を合計で280トンも使用した内湯・露天風呂とも大きくて贅沢、特に露天風呂は鉛川の渓流を見下ろし、近くに雄鉾岳の前衛の山が迫っていて、景観に恵まれている。

温泉は2つの温泉の混合泉で透明感がある茶色のナトリウムー塩化物・炭酸水素温泉、温度が高いので若干の加水をした上でかけ流しにしている。

岩石280トンを利用したという内湯と露天風呂

八雲町には小さな温泉が点在し、温泉宿が6軒ほどある。
中でも温泉通には人気があり、今回我々も宿泊した上の湯温泉銀婚湯も町域にある。

古い温泉ガイドブックでは「町営八雲温泉」と表示されているが、上記の熊石町との合併と前後して、民営施設として生まれ変わり、それとともに八雲温泉と変わった。今回入浴したおぼこ荘の他に町営の宿が一軒ある。

札幌方面から道央自動車・国道5号線で南下、途中、JR函館本線八雲駅近くから国道277号線に乗って25kmほど、浅い山間を走った先、雲石峠手前に八雲温泉がある。

背後には標高1000m足らずだが奇怪な山容の雄鉾岳(おぼこだけ)が聳え、これが施設名「おぼこ荘」の由来となっている。

八雲温泉周辺の風景

雄鉾岳の登山入口にあるおぼこ荘

温泉名 : 八雲(やくも)温泉

渓流の上にある露天風呂。温度は40℃程度だった。

施設名 : おぼこ荘  (入浴日:2008.6.27)

八雲温泉 おぼこ荘 (北海道)