上方温泉 一休 京都本館 (京都)

京都府南部の城陽市、滋賀県彦根市から大阪府枚方市に至る国道307号沿い、背後に浅い丘陵、周囲を雑木林に囲まれた広い敷地に、高級和風旅館の雰囲気を漂わせる佇まい、敷地内に自家源泉を有する日帰り温泉施設の一休 京都本館がある。
スーパ銭湯と区分するには、少々、気が引ける温泉施設で、入浴料金1234円(税込)もなかなかのものだ。

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)
住 所 京都府城陽市中芦原25-2
電 話 0774-54-1419
交通機関 第二京阪道路枚方学研IC・枚方東ICから国道307号を山城大橋、宇治方面へ10km
JR学研都市線京田辺駅、近鉄京都線新田辺駅から京阪宇治バス60・62系統で30分、一休温泉前下車すぐ
施 設(日帰り利用) 食事処、休憩室(無料)、ボデイケアルーム、土産処、駐車場150台分
宿 泊 不可
泉 質 アルカリ性単純温泉(pH9.42 30.2℃ 180ℓ/分)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
日帰り入浴時間 10時~翌1時(受付終了は24時)
定休日 第2火曜日
入浴料金 大人 1143円(税込1234円)・・・なんでこんな端数の料金設定?
入浴施設 内風呂男女各1 露天風呂男女各1 岩盤浴 サウナ各種 他
観光スポット 城陽市内はこちら参照宇治平等院、醍醐寺 京都、奈良
近くの温泉 南郷温泉、石山温泉、桃山温泉、信楽たぬき温泉
南陽市HP
観光協会HP
一休HP
http://www.city.joyo.kyoto.jp/
http://城陽市観光協会.jp/
http://www.onsen19.jp/
温泉名・施設名 : 松泉乃湯 上方温泉 一休 京都本館 (入浴日:2015.5.26) 
所在地 : 城陽市

城陽市は京都府南部に位置し、京都市と奈良市の中間にある人口8万人ほどの小さな市だ。
「城陽」は別に歴史的な名称ではなくて、旧城陽町が発足の際、公募で決まった町名で、「山城国南部、陽の当たる豊かな土地」という意味だ。
京都から5里(20km)、奈良から5里の距離にあることから「五里五里の里」と呼ばれていて、古墳などの遺跡や重要文化財の水度神社、荒見神社、久世神社などの寺社仏閣・仏像などが数多くある。

とは言っても関西人でも知らない人が多い地味な市だが、Jリーグに加盟する京都サンガF.C.のホームタウンの一つであり、サンガの練習場である京都サンガF.C.東城陽グラウンドがある。

我が家からは、平等院(国宝)で知られる宇治の手前、車で30分足らずの距離にある。
東京に向かう際、必ず利用する、「京奈和(けいなわ)道路(京都・奈良・和歌山を繋ぐ有料道路)」の京都側出口が城陽市にあるので、これまでに何十回も通過している。

雑木で囲まれた緑豊かな庭園の中に露天風呂のメイン浴槽。

平日の真昼間、青空を仰ぎ見ながら浸かる心地よい寝湯

細長い露天風呂は、屋根が付いてるので雨の日でも入浴可。左側、2つに仕切られた大きな浴槽がある内湯は、入浴者が居たので撮影を遠慮した。

ガイドブックでは、ここはかけ流し・循環併用、あるいは一部かけ流しのマークが付いている。湯が溢れ出る樽風呂。ここは完全なかけ流しか?pHが9.42もあるアルカリ性単純温泉なので、ぬめり感がある上等の温泉だ。

ここは、大阪市内にあって関西最大級のスーパー銭湯、上方温泉 一休の姉妹館だ。
手元のガイドブックでは、「山々の幽玄美と見事な庭園に包まれた景観は隠し宿の趣」と紹介されているが、「山々の幽玄美」はいくら何でも褒めすぎだ。

とは言え、都市部ではあり得ない贅沢な土地使いで、木立ちの中を進み、黒塗りの玄関に続くアプローチは、純和風高級旅館の雰囲気を醸し出している。しかし、一歩館内に入ると、スーパー銭湯の雰囲気・システムで、ロッカーキーの付いたリストバンドで、食事や喫茶を注文出来て、支払いは帰りに一括清算する。

風呂は、大きな2槽の内湯と、多数の浴槽からなる庭園露天風呂、それにサウナ類から構成されている。都会型のスーパ銭湯と違い、内湯に騒がしいジャグジー類が付いておらず、周囲の自然に溶け込んで、ゆったりと入浴を楽しめる。

源泉名が松泉乃湯と書かれた温泉成分表に記載された泉質は、アルカリ性単純温泉(30.2℃ 180ℓ/分)で、湧出住所からして運び湯でなくて、敷地内で湧出していることが分かる。

市域にある水度(みと)神社。手前が拝所、奥が国指定重要文化財の本殿。山城国風土記に記載されているので、奈良時代に創建されたとされる。

玄関までのアプローチは、スーパー銭湯とは思えない、高級旅館の雰囲気。右側に、洒落た外観のレストランがある。