音の花温泉 (奈良県)

音の花温泉は、2004年、管理者の地元・生駒市にオープンし、県下最大の露天風呂をを有する日帰り温泉施設。14年振りの再入浴だが、地下1850mの大深度から汲み上げるナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉ーいわゆる美人の湯)は、昔と変らずヌルスベ感たっぷりだった。

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)
温泉・施設名 : 音の花(ねのはな)温泉 (1回目:2004年11月 2回目:2018年2月15日)
多数の公園、緑の街路樹、広い道路・敷地に瀟洒な建物が立ち並ぶ。関西の住みやすい自治体の上位にランクされている。

湯上がり処と食事処。開業時から寿司をはじめ海鮮料理が充実し、評判も良かったが、掛けられたた手書きのメニューを見ると、いまもその伝統が続いてるようだ。

外気温が低いため、湯気でこんな写真になった。一度に20人がはいれる大きさ。
入浴料金は大人(中学生以上)800円、営業時間は午前9時〜午後10時(受付午後9時)で、定休日は水曜日。。
この料金で珍しくシャンプー類は備え付けられておらず持参しなければならない。

国道168号から急な坂を上った先にあり、駐車場は100台分ある。左側には地元農産物を販売するコーナーが有る。

県下最大の露天風呂と謳っているだけに、50畳以上はあろうかという大きさで、一度に50人は入れるだろう。大きな岩石が湯船の周辺や中に配置され、太い柱や梁を巡らした屋根とともに豪快な景観を造り上げている。

所在地 : 生駒市(いこまし)小平尾町

生駒市は県の北西部に位置し、西で生駒山地の主峰、生駒山(642m)を県境として大阪府(東大阪市)と、東で京都府南部(精華町)と接している。

東京から転勤してきて大阪本社に勤務、与えられた社宅が近鉄奈良線の学園前にあった。
これが縁で、海外勤務を終えて帰国後、同駅からバス利用、生駒市域にある現在地にマイホームを求め、そのまま定年を迎え、終の棲家となった。

大阪・難波方面から近鉄奈良線で生駒トンネルを抜けると生駒、灰色一色の大阪(東大阪市)から一転、一気に緑が濃くなり、空気も冷涼、2〜3℃低くなる。

生駒市は、近鉄奈良線あるいは地下鉄中央線と乗り入れしている近鉄けいはんな線を利用すれば、大阪都心部へ20〜30分で行けるので、大阪のベッドタウンとして人口が増加してきた。

市域には区画も道幅も広く、公園も多くい緑豊かな住宅街が点在し、瀟洒な住宅が建ち並ぶ。文教地区としての評価も高い。

生駒市は、1741ヶ所有る市区町村の2016年所得ランキンで、関西では芦屋市(全国5位)に続く西宮市、箕面市、宝塚市などと肩を並べる42位にある。


一方、歴史と近代・未来が混在した地域でもある。

生駒山の中腹には、江戸時代から大阪をはじめ関西一円の商人の厚い信仰を得てきて、いまも年間300万人が参詣する宝山寺(生駒聖天)がある。

高山地区は、茶道に必須の茶筌(ちゃせん)の里であり、その歴史は室町時代に遡る。
現在でも全国シェアー90%を占める生産量を誇る。


市域には、国家プロジェクトであり、産官学の施設数が130を越える関西文化学術研究都市(愛称はけいはんな学研都市=都・大良)の中核基地の一つがある。
かってIPS細胞でノーベル賞を授与された山中教授が在籍した奈良先端科学技術大学院大学や高山サイエンスプラザもある。

また、リニア新幹線の奈良県停車駅として、生駒市が有力視されている。

けいはんな(京阪奈)学研都市の一角を占める高山地区(我が家から徒歩15分)には、ノーベル賞受賞の山中教授が在籍していた奈良先端科学技術大学院大学がある。

住 所 奈良県生駒市小平尾町1008−12
電 話 0743−76−3530
交通機関 第二阪奈道路壱分ICから国道168号線を王寺方面に向って南下して約4km
近鉄生駒線東山駅下車西へ200m 徒歩5分
施 設 食事処、休憩ラウンジ、農産物直売所、駐車場(約100台)
宿 泊 不可
泉 質 ナトリウムー炭酸水素塩泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 午前9時〜午後10時 (受付は午後9時まで) 
定休日 毎週水曜日
入浴料金 大人(中学生以上)800円 小学生まで300円 3才以下無料
入浴施設 内湯男女各1、露天風呂男女各1、サウナ、水風呂、ジャグジー
浴室備品 シャンプー、ボデイソープは置いていないので持参か現地で購入。ロッカー・ドライヤーは有り。
観光スポット 生駒聖天(寶山寺)、法隆寺、信貴山・朝護孫子寺信貴・生駒スカイライン
お土産・食事 食事・喫茶は施設内で可
隣接して地元の野菜・果物を売る店がある。
近くの温泉 大和平群温泉、信貴山温泉(信貴山観光ホテル)、宝来温泉(奈良パークホテル)、神の牧温泉(虹の湯)
生駒市HP
観光協会HP
音の花温泉HP
http://www.city.ikoma.lg.jp/
http://www3.kcn.ne.jp/~i-kankou/
http://nenohana.com/
雑記帳 大阪の南のターミナル、難波駅から近鉄奈良線の快速で20分、標高642mの生駒山のトンネルを潜り抜けると、急に周囲は緑豊かとなり空気も清涼になる。夏でも夜になると冷房がいらないくらいに涼しくなる。生駒駅から学園前駅・あやめ池に至る周辺は昔からの屋敷町やよく整備された新興住宅地が続く。
私が東京から転勤してきて、与えられた社宅が学園前駅から徒歩1分の所にあった。関西で馴染みのあるのはこの一帯のみ。したがって自宅も学園前からバスを利用する新興住宅街の中に求めた。
それから20余年、娘2人が巣立ち、定年となり、ここをベースに日本各地の温泉巡りを始めた。

露天風呂の湯口。泉質はナトリウム・炭酸水素塩泉、いわゆる重曹泉特有のぬるすべ感は14年前と同じで素晴らしかった。

太い柱に支えられた大屋根が、浴槽の半分を被い雨の日でも安心して入浴出来る。

女性用露天風呂には、桧風呂が設けられている(右前方)。この写真は音の花温泉HPから借用。

灯台下暗し(もとくらし)、サイト仲間のMrリーダーさんから、わたしの地元である生駒市に音の花温泉という日帰り施設温泉がオープンした、とご連絡あるまで全く知らなかった。早速、出かけたのが今から13年前の2004年11月、それから13年ぶりに再訪した。

わたしの家からは国道163号(大阪市〜津市)で大阪方面に向かい、クロスする国道168号(新宮市〜枚方市)に乗り換えて南下、7〜8kmほど走った先の右手にある。
大阪方面からだと、第二阪奈有料道路 壱部ランプで降りて、国道168号を南に約3km、 東山駅交差点 右折 約300mの所にある。
電車だと近鉄生駒線東山駅下車、西へ300m、徒歩5分の至近にある。

温泉は地下1850mの大深度から汲み上げてるとHPに書かれている。温泉掘削費用は、調査費は別として100m/1000万が相場なので、ここは掘り当てる前に約2億円を要したことになる。
これだけの費用と1850mまで掘り続ける根性を持つ人はどんな人か知りたいところだげ、経営は有限会社音の花会までは判明したが、この先は掴めなかった。

室町時代に遡る茶筌の里・高山地区。茶筌のシェアは90%。茶筌の形は、流派によって異なる。

生駒山の中腹に建ち、生駒聖天の愛称で知られる宝山寺(ほうざんじ)は、江戸時代から商売の神として大阪商人の信仰を集めた。1918年年には日本最初のケーブルカーが敷設され、現在でも年間300万人の参拝客が訪れている。境内至る所に「永代浴油」の名目で喜捨された金額を示す無数の石柱が立ち並んでいる。百万円は当たり前、中には何千万円、1億円という目をむく物もある。