加太淡嶋温泉 大阪屋 ひいなの湯 (和歌山県)

紀淡海峡に美しい海岸線が続き、日本夕陽百選の景勝地である加太の海に立つ加太淡嶋温泉。
すぐ近くにひな(人形)流しと2万体の人形で有名な淡島神社があり、それに由来する館名を持つ「大阪屋 ひいなの湯」に立ち入った。

温泉・施設名 :加太淡嶋温泉 大阪屋 ひいなの湯
所在地 : 和歌山市加太(かだ)

館内から見下ろす加太漁港の堤防に囲まれた漁船溜

珍しい設計の脱衣場。ロッカーと籠が市松模様になっている。

pH8.0のナトリウム-炭酸水素塩・ 塩化物泉(動力揚湯で100ℓ/分)。重曹泉のためだろう、ヌルスベ感が凄かった。

和歌山市内には、日帰り施設を含めて和歌の浦温泉・加太(淡島)温泉・紀州黒潮温泉・花山温泉・本町温泉などの温泉がある。
前の3ヶ所はオーシャンビューを売り物に、後者の2ヶ所は市街地にあって、個性的な泉質で温泉好きを惹きつけている。

加太(温泉)は、和歌山県の最西端に位置し、紀淡海峡沿いに美しい海岸線が続く。
夕陽の景勝地(夕陽百選)として知られ、万葉の歌人が“潟見の浦”と詠い上げた加太の海に面して立つ。
また、ここは関西でも有数の魚釣りのメッカとして知られる。

温泉を引く旅館・民宿は5軒ほどで、今回立ち寄った「大阪屋 ひいなの湯」は、加太温泉と名乗らず加太淡嶋温泉と称している。

部屋数20室(和室16 和洋室4)の宿で、宿泊料金は15,000円~40,000円前後だ(詳細・最新情報はここのHP参照)。

じゃらんのクチコミ評価は、総合4.5と良好、特に夕食・朝食が4.8と極めて高い。
これは漁港が近いだけに、新鮮な魚介類が供されるからだろう。

写真は阪和自動車道紀ノ川SAで売られている和歌山ラーメン。1998年元日に放映されたTVチャンピオン「日本一うまいラーメン決定戦」に参加した井出商店(写真)が優勝、和歌山ラーメンの知名度が全国に拡がった。

紀淡海峡を目の前に見る内湯の眺望が素晴らしい。変形五角形で、ぶ厚い桧で囲む湯船も風情あり。
日帰り入浴は、11時~14時30分と15時~19時と長時間。料金は大人900円(フェイスタオル付き)。

海側から見えるためだろう、目隠しに囲まれて、入浴しながら海を見ることが出来なかった。入浴時は女性用だったが、舟形の露天風呂もある。
貸切風呂は45分3000円で日帰り入浴でも利用できる。

住 所 和歌山県和歌山加太142
電 話 073-459-1151
交通機関 阪和自動車道泉南ICから府道63号経由で約26km
南海電鉄加太駅から徒歩20分
施 設(日帰り) レストラン(定食1500円~)、湯上り処、ロビー、売店、駐車場
宿 泊 20室(和室16、和洋室4)
15000円~40000円(最新・詳細情報は下記HP参照)
泉 質 ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉(pH8.0100ℓ/分)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(外来)
11時~14時30分 15時~19時
定休日 不定休
入浴料金 大人900円(フェイスタオル付き)
入浴施設 内湯:男女各1 露天風呂:男女各1  貸切1(45分3000円)
浴室備品 シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット 紀州東照宮和歌山城、和歌の浦、和歌山マリーナシティ、四季の郷公園、紀三井寺、淡島神社、ポルトヨーロッパ、黒潮市場、紀伊風土記の丘、養翠園、東照宮
お土産・食事 昼食として、1500円~の定食を館内で食べられる。
近くの温泉 加太温泉、紀州黒潮温泉、和歌の浦温泉花山温泉、本町温泉、天然紀三井寺温泉、大谷温泉、犬鳴山温泉、大谷温泉
和歌山市HP
同観光協会HP
加太観光協会HP
ひいなの湯HP

http://www.city.wakayama.wakayama.jp/
http://www.wakayamakanko.com/
http://www.kada.jp/onsen/
http://www.hiina.com/

データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)。

館名の「ひいな」はひな人形のことで、淡島神社に伝わるひな流しに由来する。入浴は4月上旬だったが豪華な雛壇が置かれていた(年間を通して設置だろうか?)。

鉄筋5階建てのひいなの湯。紀淡海峡を挟んで、対岸の淡路島を望む。昼にはお造り・天麩羅・つぼ焼き定食などが、1500円~で食べられる。

浴室前の湯上り処からの風景。眼下に淡島神社、前方に沖ノ島、地ノ島。客室はすべてオーシャンビューだ。

全国に1000の末社を有する淡島神社は、ひいなの湯に隣接する。3月3日のひな流も知られるが、境内一円に奉納された2万体の人形で有名だ。

和歌山市は和歌山県の県庁所在地で紀伊半島の南西部に位置している。
日本有数の多雨地帯として知られる大台ヶ原を源流とする紀の川(奈良県では吉野川)の河口に位置し、中心市街地は左岸に形成されている。

和歌山市は、言うまでもなく徳川御三家の一つ、紀州徳川家の城下町で若山とも表記されていた。
和歌山市の中心市街地名の特徴として、町名に「○○丁」と「
○○町とが混在していることだ。
これは、丁は「ちょう」と読んでかっての武家町を、町は「まち」と読み、町人町を表している。

大天守、小天守等多数の国宝指定建造物が明治維新でも残されて来たが、終戦間近の昭和20年7月に戦災で焼失したのが惜しまれる。
再興された和歌山城一帯は国の史跡、城郭内の西之丸庭園は国の名勝となっている。

西国三十三箇所第2番札所の紀三井寺は山の中腹にあって、境内から和歌山市街を一望できる。
山内に涌く三井水(吉祥水・清浄水・楊柳水)は、「名水百選」に選ばれている。