播磨の山里を眺望する露天風呂。堂々とした石造り、なかなかの高級感が漂う。

姫路市は兵庫県南西部に位置し、県下第二位の商工業と人口を有する播磨地方の中心都市で、市域には世界遺産の姫路城、西国33所観音霊場二七番札所の圓教寺、秋季例大祭の灘のけんか祭で知られる松原八幡神社等の文化・観光スポットがある。

平成5年12月、奈良の法隆寺とともに、日本で初の世界文化遺産となった姫路城は、JR西日本姫路駅から北へ1kmに位置する平山城で、市街地は姫路城城下町が原型となっている。

歴史的には、戦国時代から桃山時代にかけて黒田氏(官兵衛⇒孝高)、羽柴氏(豊臣秀吉)が城代だった時代があった。
関ヶ原の戦いの後、徳川家康が、かっては織田信長の旗下にあって豊臣秀吉とも同僚だった池田輝政の武勲を賞して、播磨姫路52万石に加増して初代姫路藩主に移封した。その輝正が城郭を拡げ、今に残る姫路城を造り上げた。

存建築物の内、大天守・小天守・渡櫓等8棟が国宝に、74棟の各種建造物(櫓・渡櫓27棟、門15棟、塀32棟)が重要文化財に、それぞれ指定されている。
また、江戸時代に建設された城の中で天守閣が残る「現存十二天守閣」「国宝五城」「三名城」「三大平山城」にも名を連ねている。

「夢前町(ゆめさきちょう)」は以前は葛磨郡にあり、その時代は、全国で唯一「夢」が付く市町村だった。
姫路市の北にあり、南北に長い町の大部分が山地で占められている自然豊かな町であり、アウトドア派には清流やコテージ・キャンプ場も整備されている。


造里:本マグロ、クエ、ハモの高級食材、刺身に一工夫で、玉子黄身や梅肉で食べる。ツマの細工が美しくて食べるのがもったいない。大きくて立体的な容器の中にドライアイスを置き刺身を冷やすとともに、穴から白い煙が吹き出る演出になっていた。

夢乃井庵夕やけこやけ専用の貸切風呂が2ヶ所ある。当館宿泊者は1回目無料、2回目は2000円。

眺望も造りも良くて心地よい寝湯

ジャグジー

大きい内湯だが、やや風情に欠ける。


食 事 

前菜:季節の旬菜 香りもの彩々、若布の擦り流し、茄子煮、イブリガッコを刻んだポテトサラダ

先付:夏の露6月に出る旬菜は季節を感じさせた。

鍋物:姫路和牛の味噌鋤鍋 関東味噌を溶かして鍋にしたものが右側、見かけは悪いがとても美味しかった。

先付:夏の露

食前酒:地元酒造ブルーベリー酒のソーダ割からスタート。アルコール度が低く家内に呑んでもらうことなく済んだ。

手すりが付き、浴槽内が2段になってるので足腰に支障がある我々には嬉しい。右は露店の寝湯。

夢乃井から渡り廊下を抜けた先にある夢乃井庵専用フロント・ロビーは、小ぶりだがウッデイで洗練されている。

法隆寺と並んで日本初の世界遺産・姫路城。別名「はくろじょう」「しらさぎじょう」とも呼ばれる。近くに宿泊しながら、足腰や心臓に支障がある我々、姫路市立美術館脇のここから見上げるだけで引き返した。
因みに家内の実家の苗字は小寺だが、
秀吉以前の城主であった小寺家の枝分かれ一族とのこと。

内湯はかなり広く、石板造りで清潔感があるが、やや温もり感に欠ける。

高くて広いパブリックスペース、天井からの採光で明るい。

温もりを演出する薪ストーブ。

館内から見る山里風景。

施設名 : 夢乃井庵 夕やけこやけ (宿泊:2019.5.31)
塩田温泉郷 夢乃井庵夕やけこやけ  (兵庫県)

じゃらんクチコミ 総合4.7 (2020年1月12現在)

世界遺産の姫路城から車で30分ほど、播州の山里に位置する塩田温泉郷には、部屋数78室の大型旅館・夢乃井とこれに隣接し、その姉妹館で17室の客室すべてに露天風呂が付く夢乃井庵夕やけこやけがある。足腰等に支障があり大浴場に入るのが難しい家内のために後者に宿泊し、自分は朝晩、夢乃井の大浴場・露天風呂に出かけた。

住 所 兵庫県姫路市夢前町前之庄187
電 話 079−336−1000
交通機関 JR姫路駅より「塩田経由前之庄行」バスで約40分(夢乃井停留所下車)
中国自動車道・夢前スマートICから車で約2分
中国自動車道・福崎ICから県道23号線経由、車で約15分
宿 泊 17室(全て部屋付き露店風呂有り 平日2人1室1人26,000円〜35,000円 冬期カニの時期は60,000円も有り。
各種条件によって増減するので宿のHP参照ください。
泉 質 メタ珪酸含有量により温泉適合
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 夢乃井 11時〜21時(12月一部変更)
定休日 不定休
入浴料金 夢乃井利用 大人1620円(近郊の人1080円)
入浴施設 夢乃井利用 内湯男女各2 露天風呂男女2、サウナ貸切2ヶ所(宿泊客のみ 有料)
観光スポット 姫路城、円教寺(西国33ヶ所27番札所)、雪彦山、姫路セントラルパーク好古園、姫路市立美術館、県立歴史博物館
近くの温泉 こうでら温泉、置塩温泉、佐用の湯、赤穂温泉、雪彦温泉(日帰り)、
姫路観光HP
夢乃井HP
夢乃井庵HP
https://www.himeji-kanko.jp/
https://www.yumenoi.com/room.html
https://www.yuyake-koyake.com/
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前に当該施設のHPなどでご確認ください。)

部 屋 4.6 風 呂 4.6
朝 食  4.7 夕 食 4.8
接客・サービス 4.6 清潔感  4.6

夕食・食事とも専用個室で供される。何れの大手ネット予約サイトのクチコミ評価でも食事の評価が高い。2時間かけたコース、タイミング良くサーブされ時間を感じさせなかった。サーブしてくれた女性(大西さん)の明るさと接遇の良さが最高だった。これまでの200ヶ所以上の宿泊した旅館で、ベスト3〜5に入る夕食だった。

風 呂

デザート::バナナのクリームブリュレ他で充実

凌ぎ:雲丹ミニ丼、海ブドウも絡ませて豪華だ。ここで赤出しが付いた。

食事:穴子焼まぶし飯、香の物 味噌汁が無いのは、上の鍋が味噌鍋の為だろうが美味しかった。

焼肴:鮎塩焼き左は盛り付け前の演出、ヤングコーンが添えられる。とろみがある米酢につけて食す。食器は信楽が多く使われている。

小さな木造の樽風呂。温泉かどうか確認しなかっった。

部屋から見渡せる山里風景。

足腰に支障がある我々にはベッドが必須。向かいの森の緑に癒やされる。

部屋は「書写山」で、平日一人26,934円(税込み)。6畳和室にツインベッド、ベランダに小さな露店風呂が設けられている。広さは40u程度と思われる。

田園地帯の中で、にこの建物は目立つ。

夢乃井のベランダから見る穏やかな田園風景。

温泉名 : 塩田温泉郷(しおたおんせんごう)
所在地 : 姫路市夢前(ゆめさき)

大浴場は夢乃井のものを利用する。内湯と露店風呂がセットになった浴室が男女別に2ヶ所ずつあるので、満室でも混雑しないだろう。

朝食も個室で洋食を選択、野菜がいっぱい、パンも充実、とても楽しく、美味しかった。。

日帰り入浴は11時〜21時、料金は大人1620円(12月は一部時間・料金とも異なる)。

夢乃井は、JR姫路駅から車で30分ほど、播州のなだらかな丘陵に囲まれた山里にある。部屋数78室(和室70 洋室8)というかなり大きな宿である。
一方、宿泊した「夢乃井庵夕やけこやけ(以下夢乃井庵)」は夢乃井に隣接し、17室の客室は6畳和室+ツインベッド、すべての客室に専用の露店風呂が付く高額旅館だ(26,000円〜)。
2館の部屋数を満たす近くの観光資源としては、世界文化遺産の姫路城と西国33所の二七番札所の圓教寺がある。

夢乃井庵には大浴場が無く、HPにも温泉・風呂の項目は無くて、2ヶ所の貸切風呂の案内があるのみだ。その代わりに、夢乃井のものを利用できる。
ここの大浴場の風呂は、かなり大きめの内湯と露天風呂がセットになった浴室が男女別に2ヶ所あり、旅館規模に応じた数と広さを確保している。
露天風呂からの眺望は、のどかな山里が眺められてすこぶる心地よい。
温泉はメタケイ酸が基準値を上回って温泉と呼称できるが、無色無無臭の特徴がない温泉だ。
日帰り入浴も受け付けている。

夢乃井
庵の売り物はなんと言っても食事であり、大手ネット予約サイトのクチコミ評価でもこれが裏付けられてる。

塩田温泉郷は姫路城から車で30分ほど、夢前川の上流部に位置し、なだらかな丘陵と田園風景が広がる日本の原風景の中にある。
春には夢前川沿いに4000本の桜が咲き乱れ、夏には蛍が乱舞する幻想的な風景が展開する。

塩田温泉は少なくとも300年の歴史がある温泉である。
かっては播磨・姫路の奥座敷と呼ばれていた時代もあったが、旅館の廃業が続き、今は2本の源泉、3軒の旅館が営業するのみである。

塩田温泉郷は、明治7年に創業した塩田温泉の「湯元上山旅館」と平成18年に開湯した姫路ゆめさき川温泉の夢乃井」と同一敷地内にある「夢乃井庵夕うやけこやけ」から構成されている。
何れも姫路城や西国二七番札所の書写山圓教寺を観光参拝のための宿としても利用されている。


市域の温泉施設としては、こうでら温泉(姫路市休養センター香寺荘)や日帰施設の雪彦温泉などがあるが何れも知名度は低い。、
高得点の食事は妥当だが、風呂の評価は高すぎる。掛け流しが少ない近畿圏にあっては高めになりがちだ。

御椀:清汁仕立て 枝豆豆腐、上品な味付け