コンクリート打ちっ放しの浴室・浴槽。僅かに白濁した温泉は、44℃位で熱く、少し加水して入浴した。
花合野(かごの)川の渓流沿いに宿・共同浴場が立ち並ぶ。かっては、別府に並ぶ湯治場だったそうだ。
流れ下る花合野川を跨ぐ橋から金の湯を見おろした。左手の階段を下った先に暖簾が下がった入口がある。
古びているがきれいに清掃された脱衣所。簡便な鍵付きロッカーも設けられていた。
逆方向から浴槽を撮影。カランは付いていたが、湯が出るか確認しなかった。もちろん、シャンプー類は置いてない。
湯平温泉街に車で進入する難しさを予め承知していたので、取りあえず温泉街の外環を一周しようと思い、ちょうど半分周ったところで、湯平温泉の全貌を表示する大きな看板にぶつかった。
下車してこれを見て、すぐ先に駐車場があることを知った。
後で知ったが、ここは湯平温泉の最奥部で、駐車場の前の坂道を下った先、花合野川の渓流沿いに金の湯があった。
金の湯は2階建てで、階下が男女別の浴室になっていて、2階は集会場だろうか?入口の箱に200円を投下して館内に入る。
狭くて質素な脱衣所だが、よく清掃されており、簡便な鍵付きロッカーも設けられている。
浴室はコンクリート打ちっ放し、浴槽も同じで3mx2m程度の大きさ。温泉は温度が80度を超えるナトリウム・塩化物温泉(純食塩泉)で、肌触りはしっとり感がある。
僅かに白濁しており、光線のせいか紺色にも見えた。
湯平温泉は、花合野(かごの)川の渓流沿いの狭い石畳の坂道に沿って、20軒ほどの低層・木造の旅館と5ヶ所の共同浴場が軒を接するように建ち並ぶ。かって全国各地にあった湯治場は、こんな風景だったのだろうと思い浮かべてしまう。
5ヶ所ある共同浴場、時間の関係で全部は立ち寄れず、最初に温泉街の一番奥にある金の湯、次いですぐ近くの中の湯で入浴した(写真の一部はプースケさん撮影)。
施設名 : 金の湯 (入浴日:2013.4.16)
湯平温泉は、大分自動車道由布院ICから約12km、由布院温泉から南へ約8km、三方を山に囲まれた標高600mの位置にある。
花合野(かごの)川の渓流沿いの狭い石畳の坂道に沿って、20軒ほどの低層・木造の旅館と5ヶ所の共同浴場が軒を接するように建ち並ぶ風景は温泉情緒に溢れている。
歴史的には近くの由布院温泉より古く、資料ではっきり分かる範囲でも室町時代まで遡れるそうだ。
いまでこそ由布院温泉・黒川温泉といった温泉地が有名になったが、かっては別府温泉に次ぐ九州第二位の入浴客を誇る温泉地として知られていた。
近年、本物の温泉として評価が高まっているようで、これに伴い口コミ評価が高い宿も増加してきている。
温泉街の中心は道路が狭いために車で目的の旅館にアプローチするのが難しく、宿泊の場合は駐車場を事前に確認しておいた方が良い。
市内の北部には大分自動車道および大分県道11号(やまなみハイウェイ、九州横断道路)が通り、旧湯布院町で国道210号と交わる。旧庄内町、旧湯布院町の一部の地域は阿蘇くじゅう国立公園の指定を受けている。
「ゆふいん」はもともとは由布院だったが、昭和30年に同じ温泉地の湯平村と由布院町が合併した際、湯平の「湯」をとって「湯布院町」となった。現在でも駅名・温泉名・盆地名などをいうときには「由布院」の字を用いている。
住 所 | 大分県由布市湯布院町湯平 |
電 話 | 0977-86-2367(観光案内所) |
交通機関 | 大分自動車道由布院ICから国道210号経由で約11km JR久大本線湯平駅からタクシーで7分 |
施設(日帰り用) | 特に無し。駐車場温泉街周辺の駐車場を利用(各所に看板表示あり) |
宿 泊 | 不可 |
泉 質 | ナトリウムー塩化物温泉 泉温81.9℃ pH8.4 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) | 6時~22時(12月~3月は6時~21時30分)) |
定休日 | 無休 |
入浴料金 | 大人200円(無人に付き箱に投入) |
入浴施設 | 内湯:男1 女1 |
浴室備品 | シャンプー類無し トイレ(外部)・ロッカー有り |
観光スポット | 由布院温泉街散策・やまなみハイウエードライブ・・耶馬溪・九重高原・国東半島 |
お土産・食事 | 温泉街で可 |
近くの温泉 | 由布院温泉・塚原温泉・別府温泉郷・壁湯温泉・川底温泉・生竜温泉・宝泉寺温泉・九酔峡温泉・筌の口温泉など多数 |
由布市HP 由布院温泉観光協会HP 湯平温泉HP |
http://www.city.yufu.oita.jp/ http://www.yufuin.gr.jp/ http://www.yunohira-onsen.jp/ |
雑記帳 | 九州5泊の旅の2日目、宿泊した由布院温泉を発ち湯平温泉と筋湯温泉の2ヶ所の共同浴場を立ち寄り、筋湯温泉の喜安屋に宿泊した。 しかしこの日の撮影分を旅の途中で誤って削除してしまい、後の予定を若干変更してこれらをもう一度訪れて撮影した。 この際に、九州最終日に同行下さったプースケさんがご協力下さって、手分けして再撮影することが出来た。 また、プースケさんが撮影された以前の写真を後日に送付下さったので、ここでもその一部を掲載させて頂いた。 |
由布院温泉のいたる所から男性的な山容の由布岳が望める。
軽トラックならようやく走れる狭い道路、湯平温泉のシンボル、石畳は江戸時代に造られた。情緒があるが、凹凸がかなり激しいので歩き難い。