施設名 : 平山温泉センター (入浴日:2007.4.15)
住 所 |
熊本県山鹿市平山 |
電 話 |
0968−43−2041 |
交通機関 |
九州自動車道南関ICから約13km
JR熊本駅から産交バス山鹿温泉行きで1時間20分、山鹿バスセンターで山交バス南関行きに乗り換え15分、平山温泉前下車
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施設(日帰り用) |
特になし、駐車場は付近に見当たらなかったが詳細不明 |
宿 泊 |
玄関先には宿泊可能の案内が掲示されていた。低料金で宿泊できるようだ。 |
泉 質 |
単純硫黄泉+硫黄泉 |
適応症 |
不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) |
7時〜22時 冬季のみ7時〜21時30分 |
定休日 |
無休 |
入浴料金 |
大人 150円 小人50円 |
入浴施設 |
内湯 : 男女別各1
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浴室備品(日帰り) |
シャンプー類無し |
観光スポット |
山鹿灯篭祭り・豊前街道・八千代座(重文)山鹿灯篭民芸館・岳間渓谷・矢谷渓谷 |
お土産・食事 |
食事処はぽつぽつと点在していた。 |
近くの温泉 |
山鹿温泉・宮原温泉・植木温泉・玉名温泉・菊池温泉・菊鹿温泉・菊池渓谷温泉・七城温泉・菊池砦温泉 |
山鹿市HP
平山温泉観光協会HP
山鹿温泉観光協会HP
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http://www.city.yamaga.kumamoto.jp/
http://www.hirayama-onsen.jp/
http://www.y-kankoukyoukai.com/ |
雑記帳 |
九州内で数多くの貸切(家族)風呂を持つ日帰り施設を見かけた。
岳の湯・はげの湯温泉・杖立温泉、そしてここ平山温泉には3ヶ所もあった。
どうやら九州独特の温泉文化のようだ。 |
データは変更されている可能性があります。お出かけ前にご確認ください。
湯布院・黒川に続く第三の温泉と評判が高い平山温泉の「お宿 湯の蔵」に宿泊、温泉チャンピオン・郡司勇氏絶賛(一湯入魂温泉/山と渓谷社)の共同浴場に入浴してきた。
山鹿市は熊本県の北部内陸に位置し、熊本市からは30km、福岡市からは90kmの距離にある。
北部は九州山地の一角を占め、南部の菊池川流域は田園地帯になっている。
産業は平野部の農産物、観光資源として1000m級の山々が造形する岳間・矢谷両渓谷の自然、歴史ある古湯・山鹿温泉や人気上昇中の平山温泉等の温泉群がある。
さらに、山鹿は大名が参勤交代で利用した熊本・小倉を結ぶ豊前街道の宿場町としての面影を留め、重要文化財の八千代座、数多い寺社仏閣、旧商家などが点在し、風情ある街並を残している
浴衣姿の女性が、金・銀の紙だけで作られた金灯籠(かなとうろう)を頭にのせ、市内を踊り歩く幽玄な「山鹿灯篭まつり」も九州を代表する祭りの一つとして有名だ。
山鹿市平山温泉一帯に広がる菜の花畑。
熊本県北部の山鹿市・菊池市・平野地区周辺には湯量豊富な温泉が数多く点在する。山鹿・平山・玉名・菊池・宮原・植木等の温泉群がそれだ。
同じ山鹿市にある山鹿温泉は、1000年の歴史を誇る古湯だが、今は市街地に組み込まれている。
これに対し、平山温泉は菊池川の支流・岩村川のほとり、なだらかな丘陵地帯に囲まれたのどかな山里に温泉宿が点在する。
少し前の温泉ガイドブックでは、平山温泉の名が無かったが、最近、急激に宿が増え、現在は12軒(観光協会HP)になっている。
しかし、旅館は小規模・低層で、しかも広い地域に点在しているので、周囲の環境を壊すことなく、また賑やかな温泉街も形成されていない。
特筆すべきは日帰り温泉の充実振りだ。
多くの旅館が日帰りを受付け、さらに5軒の日帰り専用施設があり、この内3軒が「貸切(家族)風呂」が中心だ。
宿泊した「湯の蔵」
九州滞在最終日、平山温泉「お宿蔵の湯」にチェックインしたとき、「平山温泉センターまでどのくらいかかるの?」と聞いたら、「5分です」の答え。
これは近いと思って、すぐに浴衣に着替え下駄を履いてそちらへ向かった。
もらった平山温泉のマップを見ながら歩いていく。
しかし5分はおろか10分かかっても目的地が見えてこない。15分、そこで気がついた。
5分は車での時間だったのだ。
そのまま歩いて25分、ようやく温泉センターに到着した。
小さな川を跨ぐ橋の袂、古びた小さな工場のような建物に大きく「平山温泉センター」と書いてある。正面に向かうと普通の民家のような玄関があった。
中に入ると炬燵に入ったおばさんが居て、彼女に入浴料150円を渡す。(もう一度念押し、150円だ!)
風呂場が見通せる素朴な脱衣室から浴室に入る。
タイル張りのシンプルなものだが、浴槽が3つある。
中央に7,8人が入れる浴槽、左右に2、3人程度の細長い浴槽がシンメトリーに配置されている。
温泉は左と中央に注がれ、それが左右の浴槽に流れ込む。
共同浴場の常として、かなりの高温を覚悟していたが、左側が高温、中央が適温、右側が温めだった。
ここを詳しく紹介しているサイトを参考にさせていただくと、どうやら2つの源泉が使用されているらしい。左側の浴槽は47.5℃の硫黄泉、中央と右側には42.4℃の単純硫黄泉が注がれているようだ。
好みの温度の中央と右側の浴槽に専ら浸かっていたが、まろやかでヌメリ感のある上質な温泉だった。
わずか150円で、2つの源泉、高中低温の3種類の風呂が楽しめる。
ここらが温泉チャンピオン郡司勇さんが激賞する所以だろう。
中央の浴槽の左右に細長い浴槽が付属している、
素晴らしい温泉に満足して、再び浴衣下駄姿で1.5km離れた宿に向かった。
その時は気がつかなかったが、平山温泉のマップを見ると、この公衆浴場を中心に薬師堂や5,6軒の宿が隣接しているので、どうやらここが平山温泉の発祥の地と思われる。
蔵の湯に予約後、福岡在住のサイト仲間・プースケさんが、「平山温泉は最近人気が高まっている」と教えて下さった。
また湯布院・黒川に続く九州第三の温泉地になりつつある、と書かれた記事も見かけた。
散々迷った末に知名度の高い山鹿・菊池温泉を捨てて、平山温泉に宿泊することにしたのは間違いでなかったようだ。
素朴な脱衣場
正面から見た温泉センター
パイプが廻らされて小さな工場のような浴舎部分