いこい旅館の13ヶ所の風呂の中で日帰りで入浴出来るのは美人湯・立ち湯などで、当日、これらは女性専用だったと思われる。

他に貸切風呂が6ヶ所あるが、その一部は1人800円で40分入浴出来る。

通常の日帰り入浴は、8時30分〜21時30分までで大人500円。
今回は入浴手形を利用した。

滝の湯の奥には打たせ湯がある。

    
黒川温泉 いこい旅館 (熊本県)
第3回九州遠征、今回は前の2回の半分の日程だが、やはり黒川温泉は外せない。ここには九州在住で温泉で長いお付き合いのプースケさんと一緒に宿泊。
家内の面倒は有り難くもプースケさんがして下さったので、心おきなく入浴手形を使って3軒の旅館で立ち寄り、先ずは宿泊した宿が推薦してくれた「いこい旅館」に向かった。

滝の湯とセットになった内湯の箱湯(混浴)

枯れ木のオブジェから温泉を落す。やや茶色がかってる。

「滝の湯」の由来か?

これも黒川流、雑木の林の中の露天風呂。

黒川スタイルの黒光りする田舎家風の演出。

黒川温泉スタイルの黒・焦げ茶・ベージュベースの部屋。

年間の宿泊者数は325、000人(平成19年度)、日帰り客約100万人。旅館は何れも中小で28軒(25軒+別館3軒)、各旅館の平均稼働率40〜50%は、全国平均の25%を大きく上回る。

黒川温泉の歴史は少なくとも江戸時代には遡るが、日本全国の温泉3000ヶ所の中にあって、常時「行きたい温泉」のトップ3にランクされる人気温泉地になったのはそう昔の事ではない。

鉄道の整備によって繁栄してきた内牧温泉や杖立温泉をよそに、地元客中心の湯治場として細々と長らえてきた。

昭和39年(1964年)、東京オリンピックの年にやまなみハイウエイが開通、旅館数も増加したものの、設備・サービスともレベルが劣り低迷が続いた。

そんな状況の中、「田舎らしさを出そう」という運動が起り、雑木の植樹、次いで露天風呂の着工・増設が始った。

昭和61年(1986年)になって、この運動が黒川温泉全体の取り組みとなって、看板の統一、温泉手形の発売などの様々な仕掛けが実施されていった。

この地道な努力が報いられて、次第に「癒しと寛ぎの温泉地」としての評判が全国的に高まり、さらにバブル崩壊により、温泉地が団体客・歓楽から個人客・癒しに変化。
これにより、同じように「田舎」を維持した由布院温泉とともに黒川温泉は一気にブレイクした。

標高700m、主として筑後川の最上流・田の原川の渓流沿いに、28軒の旅館が点在するが、今や週末・年末年始・GWなどの期間中は、予約が取りにくい超人気温泉となった。
これらの旅館は、全国の温泉旅館に大きな影響を与えた「黒川スタイル」を共有している。

即ち、旅館の規模が中小、木材をふんだん使った田舎屋風の造り、黒・焦げ茶・ベージュ多用の和モダンで小粋な館内、アプローチが屋根付き回廊で雑木の林間にある露天風呂などがそれだ。

所在地 : 阿蘇郡南小国(みなみおぐに)町
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

南小国町のそば街道にある「花郷庵(かごあん)」でご一緒したプースケさんと昼食。

混浴の「滝の湯」、雑木の林や竹林が爽やかだ。泉質は含む硫黄ーナトリウム・アルミニウムー硫酸塩・塩化物泉。

住 所 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺黒川6548
電 話 0967−44−0552
交通機関 大分自動車道日田ICから約45km
JR豊肥本線阿蘇駅から九州産交バス別府行きで50分黒川温泉下車
施設(日帰り用) ロビー、湯上がり処、囲炉裏、駐車場
宿 泊 15室
通常料金で17,000円〜20,000円程度だが、割引プランも各種あるので、いこい旅館のHP等を参照されたく
泉 質 硫黄泉ーナトリウム・アルミニウム−硫酸塩・塩化物泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 8時30分〜21時30分(予約不要)貸切風呂は10時〜15時
定休日 不定休(日帰り)
入浴料金 大人500円、貸切風呂は1人800円(40分) 
入浴施設 13ヶ所 詳細はここ参照。
浴室備品(日帰り) シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット やまなみハイウエイ・満願寺・大谷渓谷・九酔峡・くじゅう夢大橋・くじゅう連山・くじゅう花公園・大観峰・阿蘇五岳・草千里・竹田
お土産・食事 温泉街
近くの温泉 田の原・七滝・満願寺・扇・小田・奥満願寺・蔵床・白川・滝壺温泉・筋湯・筌ノ口・寒の地獄・湯坪・山川・はげの湯・岳の湯など多数
南小国町HP
観光協会HP
旅館組合HP
いこい旅館HP
http://www.town.minamioguni.kumamoto.jp/
http://www.roten.or.jp/
http://www.kurokawaonsen.or.jp/
http://www.ikoi-ryokan.com/

宿泊した「御客屋」のスタッフが一押しで立ち寄り湯を推薦してくれた旅館がここ、「いこい旅館」だった。

いこい旅館は温泉街の中心、御客屋の右隣にある客室数15の宿だ。
宿泊料金は通常料金で17,000円〜20,000円程度だが、割引プランも各種あるので、いこい旅館のHP等を参照されたく。

じゃらんの口コミ評価は、総合4.7と高く、今回は宿泊していないので裏付け出来ないが、部屋・料理・温泉・サービスなどの点数も良好だ。

風呂は全部で13ヶ所にあるが、日帰りで入浴出来るのはその一部になっている。

ここの混浴露天風呂「滝の湯」は黒川温泉で唯一「日本の名湯秘湯百選」に選ばれたと謳っているが、これがどこが選者のランキングか定かではない。

典型的な黒川流の建物が出迎える。

施設名 : いこい旅館  (入浴日:2013.4.19)

宿泊した宿で推薦された「いこい旅館」「お宿のし湯」と黒川最古の露天風呂を持つ「山の宿新明館」で入浴した。

年間15万枚発売される入湯手形。

1200円で3ヶ所の宿の露天風呂に入浴出来る。

手形は、間伐材で製作されている。

温泉名 : 黒川温泉 

いかにも黒川の宿らしい本館入口の囲炉裏。奥の文字は「居恋旅庵」。

古民家の木材で造った脱衣所は、がっしりとして豪壮な雰囲気。

火(肥)の国熊本県のシンボル・阿蘇山は世界最大級のカルデラ式火山だ。阿蘇といえば、阿蘇五岳(最高峰の高岳(1592m)・噴煙を上げる中岳・根子岳・鳥帽子岳・杵島岳)を中央に、それを囲む南北25km、東西18kmの外輪山との総称だ。

阿蘇五岳や九重連山を眺望し、日本一と言っていい大展望台・大観峰に立つと、雄大な阿蘇の景観の一端を窺うことが出来る。

南小国町は熊本県の東北部、この阿蘇五岳を囲む外輪山の北側と東側の久住連山の山裾が交差する標高400m〜900mの高原に位置し、一部は阿蘇くじゅう国立公園に指定されている。


中でも「瀬の本高原」は、標高が900m前後、中央をドライブコースとして有名なやまなみハイウエイが走り、熊本緑の百景の第一位に選ばれている。

町域の温泉は数多く、主として田の原川の渓谷に沿って旅館が立ち並び、平成に入って癒しの温泉として大ブレイクした黒川をはじめ、満願寺・奥万願寺・田の原・扇・白川・小田などの湯量豊かで情緒ある温泉が数多く点在している。