日本有数の人気温泉、黒川温泉の便利・お得な入浴手形を使って3軒の宿への立ち寄り入浴を開始。最初に宿のスタッフが推薦してくれた2軒の宿、「いこい旅館」、次いで「「お宿 のし湯」に向かった。あり難いことにご一緒した福岡在住の温泉仲間・プースケさんが家内の面倒を見てくださったので、いつもと違ってゆったりとした湯巡りが出来た。
火(肥)の国熊本県のシンボル・阿蘇山は世界最大級のカルデラ式火山だ。
阿蘇といえば、阿蘇五岳(最高峰の高岳(1592m)・噴煙を上げる中岳・根子岳・鳥帽子岳・杵島岳)を中央に、それを囲む南北25km、東西18kmの外輪山との総称だ。
阿蘇五岳や九重連山を眺望し、日本一と言っていい大展望台・大観峰に立つと、その雄大な景観が眼前に広がる。
南小国町は熊本県の東北部、この阿蘇五岳を囲む外輪山の北側と東側の久住連山の山裾が交差する標高400m〜900mの高原に位置し、一部は阿蘇くじゅう国立公園に指定されている。
町域には、田の原川などの渓谷に沿って温泉が湧きだし、平成に入って癒しの温泉として大ブレイクした黒川温泉をはじめ、多数の温泉地が点在している。
施設名 : お宿 のし湯 (入浴日:2013.4.19)
旅館は何れも中小規模の28軒(25軒+別館3軒)だが、旅館の倒産・閉館が続く各地の温泉を尻目に、黒川温泉の旅館数は不動だ。
黒川温泉は、長らく地元客中心の湯治場として細々と長らえてきた。
昭和39年(1964年)、東京オリンピックの年にやまなみハイウエイ開通、旅館数も増加したものの、設備・サービスともレベルが劣り低迷が続いた。
そんな状況の中、「田舎らしさを出そう」という運動が起り、雑木の植樹、次いで露天風呂の着工・増設が始った。
この運動が黒川温泉全体の取り組みとなって、看板の統一、温泉手形の発売などの様々な仕掛けが実施されていった。
この地道な努力が報いられて、「癒しと寛ぎの温泉地」としての評判が高まり、さらにバブル崩壊により、温泉地が団体客・歓楽から個人客・癒しに変化。これにより、同じように「田舎」を維持した由布院温泉とともに黒川温泉は一気にブレイクした。
入湯手形(1200円)を購入、これで3ヶ所入浴出来るが、原則、露天風呂のみ。
住 所 | 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺黒川6591−1 |
電 話 | 0967−44−0308 |
交通機関 | 大分自動車道日田ICから約45km JR豊肥本線阿蘇駅から九州産交バス別府行きで50分黒川温泉下車 |
施設(日帰り用) | 軽食・喫茶処、ロビー、駐車場 |
宿 泊 | 11室 20,000円前後〜25,000円前後 季節・人数・プラン・曜日・プラン等によって増減するので、詳細・最新情報は宿のHP参照のこと。 |
泉 質 | ナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉 |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間(日帰り) | 入浴手形を利用しない立ち寄り湯は朝8時30分〜夜9時(受付は8時30分迄)と時間帯が長い。 |
定休日 | 不定休(日帰り) |
入浴料金 | 大人500円 |
入浴施設 | 宿泊客専用内湯(男女別)、露天風呂(男女別ー入浴手形はここのみ)、貸切風呂3ヶ所(内2ヶ所は日帰り入浴、要予約、別料金で入れる) |
浴室備品(日帰り) | シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー |
観光スポット | やまなみハイウエイ・満願寺・大谷渓谷・九酔峡・くじゅう夢大橋・くじゅう連山・くじゅう花公園・大観峰・阿蘇五岳・草千里・竹田 |
お土産・食事 | 温泉街に多数の店点在 |
近くの温泉 | 田の原・七滝・満願寺・扇・小田・奥満願寺・蔵床・白川・滝壺温泉・筋湯・筌ノ口・寒の地獄・湯坪・山川・はげの湯・岳の湯など多数 |
南小国町HP 観光協会HP 旅館組合HP のし湯HP |
http://www.town.minamioguni.kumamoto.jp/ http://www.roten.or.jp/ http://www.kurokawaonsen.or.jp/ http://www.ryokan-fujiya.jp/nosiyu/ |
いかにも黒川温泉らしい造り、雑木林の中にあるかなり大きい露天風呂は、手造りで仕上げたようだ。
泉質は、ナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉、湯は少し温めで滑らかだった。
入浴手形では、この露天風呂しか入れないが、別に立ち寄り湯として3ヶ所ある貸切風呂の内2ヶ所で入浴が可能(40分1人700円)、他に宿泊者専用の内風呂がある。
露天風呂へ行く途中の飲泉所。
全国の和モダン旅館の先駆けとなった黒川温泉旅館のスタイルは、田舎風の佇まい、黒・焦げ茶色の館内・客室、それに雑木の林間の露天風呂だ。写真は宿泊した御客屋の客室。
雑木林の敷地、正面玄関前の門。