施設名 : 豊礼(ほうれい)の湯  (入浴日:2007.4.9)
所在地 : 阿蘇郡小国(おぐに)町
温泉名 : 岳の湯(たけのゆ)温泉 
  岳の湯温泉 豊礼の湯 (熊本県)    
住 所 熊本県阿蘇郡小国町西里臺2917
電 話 0967−46−5525
交通機関 大分自動車道玖珠Cから約30分
阿蘇方面から大観峰経由で約25分
施設(日帰り用) 休憩所、駐車場(50台)
宿 泊 豊礼の宿(素泊まり・12室)で可能。3,800円〜5,800円
泉 質 ナトリウムー塩化物温泉
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間(日帰り) 8時〜22時 家族風呂は24時間入浴可能
定休日 無休
入浴料金 露天風呂:大人500円 家族風呂1時間800円 家族露天風呂1時間1,200円
入浴施設 貸切風呂12(内湯6 露天風呂6) 露天風呂男女各1
浴室備品(日帰り) 露天風呂にはシャンプー、ボデイソープ無し
観光スポット 北里柴三郎生家、坂本善三美術館
日田、竜門の滝、耶馬溪、大観峰、阿蘇山、飯田高原、九重連山、九重夢大吊り橋、くじゅう花公園
お土産・食事 国道387号線沿いに食事処点在(確認しなかったが岳の湯・ひげの湯に食事処があるかもしれない)
近くの温泉 天ヶ瀬温泉杖立温泉・はげの湯・・山川温泉・奴留湯温泉・・川底温泉壁湯温泉・筋湯温泉・黒川温泉・小田温泉・満願寺温泉・田の原温泉等多数
わいた温泉郷HP
http://www.waita.info/index.html
雑記帳 九州内で数多くの貸切風呂を持つ日帰り施設を見かけた。すぐ近くのはげの湯温泉・杖立温泉や平山温泉にもあった。九州独特の温泉文化に思える。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
小国町は熊本県の最北端、阿蘇外輪山の裾野にあり、筑紫次郎と呼ばれる筑後川の上流に位置している。
東西北部を大分県、南部を南小国町と隣接し、総面積の74%を山林が占める農山村地域だ。

大分県との県境には、九重山系の秀峰で標高標高1,500mの湧蓋山(わいたさん)が聳えている。
その形から小国富士ともよばれ、山裾では、いたる所で湯煙が舞い上がる。
「はげの湯」「岳の湯」「山川」などの
温泉群がそれである。

一方、湧蓋山の西側、筑紫川の源流・杖立川の河畔には、かって九州の奥座敷と呼ばれた古湯・杖立温泉が湯煙を上げている。
熊本・大分両県の境を成し、小国富士と呼ばれる涌蓋山(わいたさん)麓に岳の湯・はげの湯など6ヶ所の温泉が点在する。これらをまとめて「わいた温泉郷」と称する。
国道387号線から反れて湧蓋山(左奥)に向かってのどかな山里を進み高度を上げていく。
2年前、第1回目の九州温泉巡りの際、大分自動車・玖珠ICから国道387号線を南下し、壁湯温泉川底温泉に立ち寄ってから大観峰に向かう途中、岳の湯・はげの湯への道を示す道標を左手に見た。

この2つの温泉も立ち寄りのリストに挙げていたのだが、既に2ヶ所で入浴済み、先を急ぐので涙を呑んで通過した。

今回2度目の九州行き、必ずどちらかに入浴すると心に決めていた。
この日、前日宿泊した山口県一の俣温泉から九州に入り、同じ小国町の杖立温泉(米屋別荘)にチェックインする前に、少し遠回りして岳の湯・はげの湯に向かった。

国道387号線から反れて、のどかな山里を進みながらも、いまだどちらで入浴するか迷っていたが、2つの温泉への分岐点近くで、「豊礼の湯」に出会いここで入浴することにした。
標高1500mの湧蓋山。この撮影ポイントから岳の湯・はげの湯の小さな温泉街が等距離で見えた。この2つに地獄谷・山川・麻生釣・鈴ヶ谷温泉を加えて「わいた温泉郷」と称している。
テレビで見かけた岳の湯温泉の源泉風景。当初はここの露天風呂に入浴する予定だったが、豊礼の湯に立ち寄ったため見学だけとなった。山間にある旅館数軒の小さな温泉地だが、あちこちで立ち上る湯煙がなんとも魅力的だった。
豊礼の湯で入浴したのは良かったが、温泉名が分からずに往生した。
岳の湯・はげの湯の分岐点に在り、距離的にもほぼ同じだ。

ここで貰った簡単なリーフレットにもガイドブックにも温泉名が無い。
料金を支払う小屋の男性に、「ここは岳の湯ですか、はげの湯ですか?」と聞いても要領を得ない。
他のホームページを見ると、岳の湯・はげの湯両方の標記がある。


どちらにすべきか迷っていたところ、「わいた温泉郷」のホームページを偶然に見つけた。
この中で豊礼の湯の付属施設で素泊まりが出来る「豊礼の宿」が岳の湯温泉で紹介されていたので、これでようやく問題が片付いた。


豊礼の湯で入浴しようと思った理由の一つが、ここには九州以外では見かけたことがないコインタイマー式の貸切家族風呂(内湯6、露天風呂6 24時間入浴可))があったからだ。
到着するとすぐに係の人の許しを得て、これを見学させてもらった。

湯舟は空になっていて、所定の料金(下記)を払ってコインを投入すると新しい温泉が注がれるシステムになっている。

常に新鮮で清潔な湯に入浴できるのだ。

見学を終えて、目的の露天風呂に向かった(500円)。

簡単な脱衣室から外に出たら、想像していた以上に鮮やかなコバルトブルーの湯に満たされた露天風呂が目に飛び込んできた。
駐在中、観光したイタリア・カプリ島の青の洞窟と同じ色、素直に感動した。
加えて、眼前には山裾が長い湧蓋山の秀麗な姿があった。
半透明のコバルトブルーの温泉。目の前には湧蓋山の秀麗な姿が横たわる。なんとも美しい温泉だ。泉質はナトリウム・塩化物温泉。何の含有成分がこの色にするのだろう。
唯一の欠点は、源泉温度95.7℃に相応しく激熱(私にとって)だったこと。それでも2,3分浸かっていたが、湯から出たら体が真っ赤になっていた。
かなり広い駐車場と管理小屋の前方に湧蓋山が長い山裾を広げていた。
長屋式、コインタイマーの貸切風呂。24時間入浴が可能だ。
見学した貸切風呂は空だった。自分で新鮮な湯を満たすのだ。
さて、どこの温泉に行こうかいまだ決めかねていた。