温泉名 : 野沢温泉 
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

信州を代表する名湯・野沢温泉には、江戸時代から続く湯仲間によって維持されて来た13ヶ所の外湯がある。前回の「住吉屋」に引き続き、今回は明治43年創業の旅館さかやに宿泊、周辺の5ヶ所の外湯を巡った。
秋葉の湯は、温泉街のメインストリートから外れて坂道を登った先、「おぼろ月夜の館ー斑山文庫」近くの住宅街の中にあった。

住 所 長野県下高井郡野沢温泉村
電 話 0269−85−3111(野沢温泉村役場)
交通機関 上信越自動車道豊田飯田ICから国道117号線等で約20km
JR飯山線戸狩野沢温泉駅からのざわ温泉交通バス野沢温泉行きで20分、終点下車
施 設 特に無し。付近に駐車場スペース無いので、温泉街周辺の村営駐車場等を利用
宿 泊 不可
泉 質 含硫黄ーナトリウム・カルシウムー硫酸塩温泉 
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 5時〜23時(11月〜3月は6時〜23時)
定休日 無休
入浴料金 {宿泊客は無料で良いと思うが、立ち寄り湯の場合は寸志を賽銭箱に投入したい。
入浴施設 内湯男女各1
浴室備品 シャンプー類無し、小型の貴重品入れあり(投入する100円コインは戻って来る)。
観光スポット 近隣:おぼろ月夜の館[斑山文庫]上の平高原ハイキング、つつじ山公園、麻釜、千仏堂、日本スキー博物館
善光寺、妙高高原、黒姫高原、戸隠高原
お土産・食事 土産:本場の野沢菜 温泉まんじゅう
食事は温泉街に多数 
近くの温泉 馬曲温泉、松之山温泉、秋山郷の温泉赤倉温泉、新赤倉温泉、妙高温泉、関温泉、燕温泉、渋湯田中温泉郷
野沢温泉村HP
村観光協会HP
旅館組合HP
http://www.vill.nozawaonsen.nagano.jp/
http://nozawakanko.jp/
http://nozawa.jp/

秋葉の湯は、土産物屋や食事処が並ぶ温泉街のメインストリートから外れて、「おぼろ月夜の館ー斑山文庫」に向かった先の住宅街の中にある。
靴ならどういうことない距離だが、旅館の履きなれない下駄で行くには、坂道がだらだら続くこともあって、少しばかり遠く感じた。

おぼろ月夜の館」は、文部省唱歌「春が来た」「故郷」「朧月夜」などの作詞で知られる国文学者・高野辰之博士の記念館である。
夜間だったので見学できなかったが、次の機会に訪れたいと思ってる。

秋葉の湯は、モルタルだろうか、コンクリートだろうか、白壁の洒落た洋館風の建物で、他の共同浴場とは雰囲気が異なる。
しかし、一歩館内に入ると観光的要素はゼロ、地元住民が日常に使う素朴な共同浴場そのものだ。

脱衣所は、浴室とはガラス戸の仕切りながら独立していて、大湯・河原湯他の様な浴室一体型ではない。


所在地 : 下高井郡野沢温泉村

野沢温泉村は長野県の北部に位置し、温泉とスキーで知られる村である。
南側は毛無山(1、650m)を境に木島平村に接し、西は千曲川を隔てて飯山市と境をなし、北と東側は栄村(秋山郷)と接し、標高差が300mから1、650m迄あり起伏の多い地形になっている。

村の50%が山林で上信越国立公園に指定され、その内、297ヘクタールがスキー場区域となっている。
スキーはコース数36、標高差1,085m、日本最長の10kmの滑走距離を持つ日本最大級のスキー場である。
平成10年の長野オリンピックでは、会場の1つとして野沢温泉スキー場が選ばれて、世界的にその名が知られるようになった。

野沢温泉は、鎌倉時代中期の文永9年(1272年)には「湯山村」として登場しており、その頃から温泉が湧き出ていたことが分かる。
大正12年には、村にスキー場が造られ、温泉とスキーを中心とした村づくりが始まった。

長野県は温泉地(1軒以上の温泉宿泊施設がある温泉)の数において、北海道に次いで全国で第2位であり、全県に渡って温泉地が点在している。
その中で県を代表する温泉と言えば、北信の名湯・野沢温泉であろう。

野沢温泉は、標高」1,650mの毛無山の北麓、坂の多い路地に温泉宿(旅館組合HPには23軒掲載)・民宿・土産物屋・食事処等が軒を連ね、その中に徒歩ですべて周れる13軒もの共同浴場が点在する情緒タップリの温泉街だ。
源泉数は30数ヶ所、そのほとんどが42℃を超える高温泉である。

共同浴場は、江戸時代から続く「湯仲間」によって管理・運営され大切に守られてきており、これらの浴場はすべて無料で開放されている。
しかし毎日の温泉・施設管理に大変な労力を費やしている地元の方に感謝して、外部からの我々は、入口に置いてある賽銭箱に1コインでも良いから投じたい。

入浴時間は早朝5時(冬季は6時)から23時迄で、様々な源泉が使用されているが、13施設すべてが源泉掛け流しである。

風呂はシンプルなタイル張り、2m50x2m50ほどの正方形で5〜6人が入れる規模。

温泉は館内の掲示では「大釜」源泉利用とあるが、野沢温泉観光協会のHPでは、麻釜源泉を使用とあり、何れが正しいか定かではない。
しかしながら泉質の硫黄泉、含硫黄ーナトリウム・カルシウムー硫酸塩温泉に違いは無いようだ。

硫黄分を含んでいるため、時間の経過によって色が変化するので、他の方のHPを拝見すると、透明だったり、青味がかったりで様々だ。

私が入浴した午後9時半過ぎ、透明ながら少し青っぽく濁っているように見えたが、そろそろ仕舞い湯の時間であり、湯が汚れていたのかもしれない。

入浴時に気が付かなかったが、ここは高温の源泉を水道水で薄めるのでなく、冷鉱泉を注入して湯温を下げ、かつ温泉の品質が低下しないように配慮されているようだ。

湯の温度は43℃程度、自分にとっては熱めだが無理なく浸かれた。但し、共同浴場の温度は、入浴時間で異なり、また入浴客の加水等もあるので、常時この程度かは不明。

野沢温泉のシンボル「麻釜(おがま)」は国指定の天然記念物

13の共同浴場の筆頭・大湯は温泉街の真ん中にある。江戸時代からの伝統である湯屋建築が堂々たる威風を誇っている。

外観は他の共同浴場と著しく異なってモダンだが、一歩館内に入ると地元の浴場そのものだった。

野沢温泉 秋葉の湯 (長野県)

施設名 : 秋葉の湯 (入浴日:2012.7.11)