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施設名 : のよさの里 牧之の宿
温泉名 : 上野原温泉 
所在地: : 下水内郡栄村
上野原温泉・のよさの里 牧之の宿  (長野県)
住 所 長野県下水内郡栄村上野原
電 話 025−767−2345
交通機関 関越自動車道塩沢石打ICから国道353・117・405号経由で約50km
施設(日帰り用) 食事処 (11時30分〜14時)、売店、 駐車場25台
宿 泊 7室 9,600円〜(下記HPで要確認)
泉 質 ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉 (源泉温度59.6度)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 10時30分〜19時 (12月〜4月は18時まで))
定休日 年中無休(多分)
入浴料金 大人 300円 小人150円
入浴施設 内湯男女各1 露天風呂男女各1
浴室備品 シャンプー・ボデイソープ・ロッカー(内湯に)
観光スポット 苗場山/鳥甲山登山・フィッシング・志賀高原
お土産・食事 館内で可
近くの温泉 逆巻温泉・屋敷温泉・和山温泉小赤沢温泉・切明温泉・松之山温泉・越後湯沢温泉・六日市温泉など
栄村HP
振興公社HP
http://www.vill.sakae.nagano.jp/
http://www.tiara.or.jp/~skousya/
のよさの里HP http://www.vill.sakae.nagano.jp/skousya/noyosa.htm
雑記帳 広大な敷地に、文字通りの離れが7軒だけ。冬はさぞかし寒い思いをするだろう。
川上郷・遠山郷・秋山郷を信州三大秘境と言うらしい。長野県で農薬の営業をしてきた身内が、長野県最後の秘境と推薦してくれたのは豪雪地帯の秋山郷。
ここには6つの温泉があり、そのうちの一つ、上野原温泉の村営施設である「のよさの里 牧之の宿」に宿泊した。
栄村は長野県の最北端に位置し、北で新潟県・東南で群馬県に接している。
村の北部に千曲川が、その名の通り蛇行しながら流れ、新潟県に入って信濃川と名前を変える。

村の東には、日本百名山の苗場山(2,145m)、西には急峻な鳥甲山(2,038m)が聳えている。
村の最高地点は佐武流山の標高2,191m、最低は塩尻の256m、因みにここは、長野県で一番低い標高になっている。

関越自動車道塩沢石打ICから国道263号線・117号線経由で約20km、豪雪で知られた津南町から国道405号線で中津川沿いに南下すると苗場山・鳥甲山の山裾に抱かれた秘境・秋山郷に入る。

東西への道は無く、か細い国道を南へ35km走り、これが途切れる切明で、林道秋山線に繋がって志賀高原に出られる。
但し、この林道は冬季には閉鎖され、開通には5月下旬まで待たねばならない(私は、開通日について村役場へ確認した).。

私が訪れたのは、6月12日だが、例年にない豪雪で、林道が通行可能になったのは、つい先日とのこと。帰途に志賀高原にぬけるためにこれを利用したが、至るところで路肩が崩れ、落石が転がっていた。(写真は落石、左路肩ひび割れ)
秋山郷には、中津川の下流から「逆巻(さかさまき)」「小赤沢(こあかざわ)」「屋敷」「上野原(うえのはら)」「和山(わやま)」「切明(きりあけ)」と6つの温泉が点在する。

と言っても、切明温泉に3軒の旅館がある他は、一軒宿に民宿が少々、という温泉地なので、収容人員は僅かなものだ。
赤い絨毯が敷かれた広いロビーを持つような旅館はなく、飾りけない素朴な旅館ばかりだ
もちろん、旅館街などはなく、食事処は立ち寄り入浴し昼食を取った小赤沢温泉楽養館以外は見つけることが出来なかった。(他にもあるらしいが)

中津川上流に向かって国道405号線を南下し、屋敷温泉を過ぎて左折するとすぐに、上野原温泉の一軒宿「のよさの里 牧之の宿」が見えてくる。
眼前には、苗場山とともに秋山郷を東西で外部と遮断する鳥甲山が、いまだ残雪がある長い山稜を鶴翼のように拡げて聳えていた。
第二の谷川岳と言われる厳しい岩肌を持つ鳥甲山
「のよさの里」の名称は、地元の古謡・のよさ節に由来する。
また「牧之の宿」は、その著「北国雪譜」によって、初めて秋山郷を世に紹介した江戸時代の文人・鈴木牧之に因んでいる。
「牧之(ぼくし)の宿」は、昔の秋山郷の暮らしと独特の文化を再現した村営の宿泊施設である。

施設名称「「牧之の宿 のよさの里」と逆転している本やサイト・パンフがありややこしい。

この地方の民家をモチーフにし、独特の屋根と土間・座敷・内湯を持つ本館は「本家」と呼ばれ、ここで夕食・朝食を取る。

本家からは、豪雪にでも耐えられる屋根付・吹き抜けの頑丈な廊下が400mも延び、7軒の離れと露天風呂へと繋がっている。
「離れ」は分家と呼ばれるが、お互いの距離は30m〜40mあり、文字通りの離れである。

私達の分家は、幸い本家から2軒目で60〜70mの距離にあったが、ゆるやかな斜面に一直線に延びる廊下最奥の分家は、200mほど離れているのではないか。
もし、年配の方が宿泊される場合は、本館に近い分家を予約されることをお薦めする。

分家は、その中心の廊下から枝分かれする廊下をさらに20mほど進んだ所にある。

中に入ると、玄関とトイレ(ウオッシュレット)、15畳くらいの広い板の間があり、囲炉裏が切られている。横には炬燵さらに流し台・冷蔵庫もおかれている。
天井が吹き抜けで梁がそのままむき出しになっているので、よけいに広く思える。
奥には8畳と4.5畳の和室がある。
この広くて装飾のない空間に夫婦2人だけ、なんとなくうら寂しくなってくる。

ここは複数の小さな子供がある若夫婦とか気の合った仲間4〜5人で、飲み物や菓子類を持ち込んで、ワイワイ騒ぎながら宿泊するのに適している。
尚、布団はセルフサービスで宿泊者が敷ことになっている。
食 事
風 呂
3〜4人用が入れば一杯の内湯は「本家」にあって、掛け流し状態だが、ここのHPでは循環となっている。
露天風呂は、本家から100mほど廊下を歩いて行くが冬はかなり寒い思いをする距離だ。
温泉は59.6度のナトリウム・カルシウムー硫酸塩・塩化物泉だが、大きな特色はなかった。
目の前に2、000m程度の山とは思えない迫力ある山容の鳥甲山が聳え、眺望満点の露天風呂だ。風呂は大小の岩石で組まれ、10人くらいが一度に入れるほどの比較的大きなものだ。
平日・2人1室(T付) 1人12,800円
(宿泊日:2006.6.12)
露天風呂への廊下
主廊下から分かれて分家へ。
炬 燵
囲炉裏
たんぱく質は岩魚(小さめ)・桜鱒(小片の天麩羅)・豆腐(小片)のみ、まことにヘルシーな夕食だ。すべて秋山郷で調達できるような食材(岩魚は養殖だろう)ばかり。
我々年配者にはこれでいいが、若い人は来る途中のコンビニで、夜食でも買っておいた方がいいだろう。


郷土物 : 根曲がり竹の姿焼き・秋山豆腐の冷奴
       行者大大蒜醤油かけ
焼き物 : 岩魚の塩焼き
揚げ物 : 桜鱒と芽吹きの山菜天麩羅
飯もの : 山菜の炊き込みご飯
汁もの : 苗場の竹の子汁
漬け物 : 野沢菜漬け
甘味物 : 三色わらび餅
朝食のメイン
三色わらび餅
山菜の炊き込みご飯
この天麩羅は美味
岩魚を炉辺で焼く