国道103号線で八甲田山の南麓を走って弘前へ。標高が1000mを超える笠松峠には雪の回廊が残っていた。
奥入瀬再訪。何時来ても奥入瀬渓流は美しい。
奥の滝は、銚子大滝。
東北自動車道小阪ICから樹海ラインに乗って十和田湖へ。初荷峠は最高のビューポイントだ。
お弁当風の朝食
山菜と鮭の蒸し物
茶碗蒸し
ホタテのホイル包み焼き
山菜の天麩羅
お造り
土瓶蒸し
色取り取りの先付け
アワビと野菜の蒸し物
山菜3種
名物の「またぎ飯」
夕食は凝った料理ではないが、豊富な地元の山菜や意外と近い海の幸をしっかりとした味付けしたものだ。料理2種を複数のメニューから選ぶことも出来て、宿泊料金からすればなかなかのものだった。
またご飯代わりの名物「マタギ飯」は、7種類の具と米を出し汁で炊き込んだもので、これも美味しかった。
日本一と言われる弘前城の桜は葉桜になっていたが、まるで藤のような枝垂桜が満開だった。
シンプルな造りの館内
正面玄関
宿泊者専用の内湯。
土産物屋や食事処が数軒ある。
施設名 : 山のホテル (宿泊日:2007.5.10)
大分類では桜と同じくバラ科のりんごの花をこんなに間近で見るのは初めて、とても可憐だ。
津軽富士と呼ばれる孤高の休火山、岩手山(1652m)を背景に、花を咲かせたリンゴ園が広がる。
弘前市は、2006年2月に嶽温泉があった岩木町と相馬村と合併、新「弘前市」になった。
弘前と言えば、「城と桜とりんご」それにもう一つ付け加えれば「ねぶた」の町として知られている。
津軽平野の南部に位置し、400年の歴史を持つ城下町で、津軽地方の政治・経済・文化の中心として繁栄してきた。
東に八甲田連峰、西に岩木山、南に白神山地、北に岩木川が流れ、郊外にはりんご園が広がる。
津軽地方のリンゴ栽培は150年前に遡り、現在は日本のリンゴの半分を生産している。その中にあって、弘前市は単一自治体としても日本一のリンゴ生産量を誇っている。
種類はお馴染みのふじ、王林をはじめ、つがる、陸奥、ジョナゴールドなど数十種に及ぶという。
今回の旅行では南から北上して行ったが、途中の山形・秋田などではリンゴが白い花を咲かせていたものの、青森に入るとまだ数輪が開花の段階だった。
津軽のシンボル、津軽富士と呼ばれる岩手山(標高1625m)の南西麓、リンゴ園が広がる山里にある素朴で小さな温泉地の嶽温泉・山のホテルに宿泊した。
内風呂は大きくは無いが、木造で石と木材を組みあわせた床と青森ヒバの浴槽、それに乳濁色の温泉がハーモーニーしてなんとも風情ある風景になっている。
但し、これは温泉好きの評価であって、一般の宿泊者の方からすれば、浴室全体がジメジメして不潔!と、別の感想を持つかもしれないが・・・。
露天風呂は無く、外来者も利用できる小さな内湯と、少し大きめの宿泊者専用の風呂があるのみだ。
どちらの浴槽も、地元の青森産ヒバがふんだんに使用されており、ここに浸かると、「風呂ややっぱり木造だ!」を実感する。
硫黄の臭いが少しするカルシウムー塩化物泉(浴室内及びHPの表示通り)だが、硫黄泉ではないかと思われる白濁さだ(ガイドブックでは硫黄泉となっている)。
源泉は温泉街の山の中に自噴するものを含め複数の温泉を集中管理・配湯しているので、泉質の混乱はここらにあるのかも知れない。
pHが2.05と強酸性なので、浸かった瞬間に肌がピリピリする。
ユニークな名前の温泉宿「縄文人の宿」が知られているが、トイレ付きが家内の条件なので、山のホテルに予約を入れた。
宿泊料金(平日・2人1室 税・サ込み13,000円)からすれば、相応の満足感が得られた宿だった。
外観は、旅館名より食事処の名前(またぎ亭)と名物の「マタギ飯」の看板が目立ち、ロビーも雑然としている。
しかし、奥に入ると安普請だが黒く塗った木と白壁(ほとんどが板に壁紙を張っているが)の洒落た民芸調の造り。
部屋は10畳の和室に広縁とトイレ(シャワー無し)で、2人には十分な広さだった(畳はだいぶ傷んでいたが)。
データ (変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)
もう一つの小さめの内湯
温泉はこの箱で湯の華を沈殿させる。
ヒバのしっとりした床と湯舟
上記の通り、少し時期が早くて撮影できなかったリンゴの花。図々しくも嶽温泉に行かれるさすらい人さんに撮影をお願いしたら、こんな可憐な花を送ってくださいました(2012.5.25撮影)。津軽のシンボル、岩木山を背景のリンゴ園の風景も一緒に。本当にありがとうございました。
弘前から嶽温泉に続く約30kmの道は、日本一長い桜街道であるが、残念ながら花はすでに散っていた。
嶽温泉が近づくに連れて、岩木山はその山容を大きくしていき、この山と津軽は切っても切れない縁で結ばれ、山岳信仰が盛んであったことが容易に実感できた。
嶽温泉は小さいながらも温泉街が形成されていて、数軒の旅館と土産物屋が、広場を中心に取り囲むようにして建っている。
公衆浴場は無いが、どこの宿も日帰り入浴を積極的に受け付けているので、気軽に温泉を楽しめる。
尚、周辺には公衆浴場もある百沢温泉をはじめ三本柳温泉・湯段温泉など小さな温泉地が点在している。
温泉好きな方はこれらを湯巡りするのも楽しいだろう。
家内が珍しくも「岩木山」の麓の温泉に泊まりたいと自分から言いだした。
理由を聞くと、現在放映中のNHK・朝の連続ドラマの舞台が岩木山の近くだと言う。青森県では他に泊まりたい温泉(宿)があったが、温泉巡りに付き合ってくれる彼女のためにそこは我慢。
湯量豊富な嶽温泉の旅館に予約を入れた。
ところが予約後、よく聞くとそのドラマの舞台は「岩手山」の麓の旅館だったことが判明。
キャンセルは面倒くさいのでそのままとしたが、彼女からの申し出故、どんな温泉地であろうが文句が出ないので、一面、安心して宿泊できる、という思惑もあった。
その岩木山は標高1625mの休火山、津軽富士とも呼ばれれ、津軽地方を包み込むような形でその裾野を広げている。
岩木山。弘前から嶽温泉に続く県道には桜並木が続く。